2010年04月05日

青さもモラトリアムにも泣く。〜「ソラニン」〜

ソラニン02.jpg

音楽で夢見たことのある人間なら
この気持ちは痛いほどわかるんとちゃうやろか?
その青さも甘さももがき苦しむ気持ちも
で、結局まいっかになってくことも・・・。

好きを仕事に出来るやつばっかだとしたら
誰もがなりたい誰かになれるんだとしたら
芸大を出たらピカソになれて
音大を出ればベートーベンになれるんかってやつで。
医大を卒業すりゃみんな年収1000万以上の名医になれたら
誰も苦労はせんわな、ってかもう
その段階でそういうもんに何の価値もなくなるわな。
・・・またえらい極論になってもた・・・。
ソラニン03.jpg

この花火のシーンでナレーションがはいる。
『今、この瞬間は、
いろんな現実から目を背けた上に成り立っている。
それでもあたしたちは、この一瞬を、
限られた人生を、
どこかに向かって進まなきゃいけない』

・・・楽しい時間は終わりを告げる。
現実生きていくためには働かねばならず、
しがらみも義務も増えていく。
大人になればなるほど楽しくないことのほうが
増えていくのかもしれず、荷物は重くなるばかりだ。
でも実は倒れそうになる自分を支えてくれるものは
この『無駄な時間』のなかにこそあるんとちゃうやろか?
つかの間だからこそ、キラキラしてて
いとおしいもんなんと違うか?
そのキラキラしたもんに一瞬でも手が届いた瞬間があれば
ひとはまたその想いをもう一度感じたくて
どこまでも走り続けるもんなんとちゃうやろか?

・・・・そんなことを思う自分は
この年になってもまだ大人になりきれないでいるんだ、きっと。
なぜだかずっと泣いていた。映画のまんなかあたりからずっと。
それはフィッシュストーリーでもNANAでも
BANDAGEにもなかった感情で
妙にグラグラ心を揺さぶられてしまったわけで。


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posted by Ageha at 02:41| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(23) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月30日

おいしすぎるアレックスの人生。(違)〜「マイレージ・マイライフ」〜

ある意味、コレほどほろ苦い映画はないな〜、殿方には。(笑)

空飛んでばっかだったオトコが
あらゆる意味で「地に足がついた人生」を送ろうかと
方向転換したとたんに足元すくわれてもたと。
(・・・ハイ、またむちゃくちゃ言うてます)

人は自分の生き方をそう簡単に変えられない。
解雇されて戸惑う人たちは
別の適職につくことで別の人生が開けるかもといわれても
目の前の現実として
どうやって家族養うねんとか
ここまで築き上げてきたキャリアを
この年で捨てられるわけねーだろという
ごもっともな怒りとこだわりと
ぶっちゃけ明日からどう稼ぐねんで思いっきり苦しむわけで。

で、コレを裁判沙汰や事件にすることなく
穏便にクビを納得させるのが
ジョージクルーニー演じる、ライアンなわけですが
コレが新入社員のナタリーの出現によって
マイレージを貯めるシュミどころか
ひとつ間違えれば
自分自身の解雇の危機までいっちゃうわけです。
合理的な仕事で時代についてかないと
恐竜になっちゃいまっせって上司から言われるわけですから。

それでもネットで一方的に解雇通告をするには
まだムリがあると説いても聞いてもらえず、
直接面談することによって
溺れているひとをとりあえず
自力で泳げるようにしてあげるとこまでは持ち上げる思いやりが
必要なことをナタリーに教えるために
しぶしぶではありますが
二人でしばし飛び回ることになります。
で、このナタリーが
ライアンの人生観やら恋愛観にビミョウな影響を
与え始めます・・・。
マイレージ01.jpg

一方で、旅先で知り合い意気投合して
その場限りのラブアフェアの相手として選んだのが
アレックスという魅力的な女性。
後腐れなく楽しむだけ楽しむ・・・っていう
気持ちに余裕のあるうちはよかったんですが
コチラもまた思わぬどんでん返しが待ってます・・・。
マイレージ02.jpg


ネタバレを含みますので、鑑賞後に。
posted by Ageha at 01:45| 大阪 ☀| Comment(4) | TrackBack(22) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

特撮と内容の落差?〜「ダレン・シャン」〜

daren01.jpg

多分ね〜何が物足りなかったって
「なまめかしく血ぃ吸うシーンがなかった」からかもと
今思う。(オイオイ・・・)

吸わない言うたかて吸わないと生きていけんやろが。

そこで苦悩し、やっぱり唇にチト赤いものがたれていて
ちょっとイッちゃってるか、悲哀と苦悩に満ちてるか
そういう顔をダレンがしてくれりゃ個人的には
盛り上がったのだけど。
ヴァンパイア映画やのに、殺戮シーンも中途半端で
そゆとこ児童文学規制でもあるん?
コレやったらトワイライトのほうが数段ええし。
(あ〜はっきり言うてしもた・・・)

この手の映画は特撮部分だけで結構満足するAgehaさんなんですが
それでもなおコレだけう〜ん・・・て
言うてしまう作品は珍しかったです・・・。



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posted by Ageha at 00:41| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(6) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月24日

どうしようもないオトコとかまっちゃうオンナたち。〜「NINE」〜

nine.jpg

いやもう、何が豪華て
見目麗しい・・・いやエロティックな女優さんの大胆演技に
見に行った殿方はみな骨抜きになったのではないでしょうか?
よそを見に行ったら
もうなんだか男性ブロガーさんの
デレデレコメントに笑いが止まらない(・・・失礼)
日ごろワタシがキャーキャー言うてるのと
全然変わらんやん♪
あ〜面白かった。

出だしの1ページすら脚本のできないグイドの前に
現れては消える
友人、愛人、娼婦、母親、そして妻。
妻ひとりがすべての役をできるわけではないですが
奥さんにしたらたまったもんじゃないでしょうね。
もともとは自分も銀幕のスターだったわけですし、
安らぎを与える存在として華やかな世界から
身をひいたはずなのに、
自分の手には負えない、その愛を独り占めできないとなると
待つも耐えるも限界ってもんがあって
当然のことながら愛想をつかしてしまいます。
マリオンコティアールの
まるでストリッパーみたいな激しい歌とダンスシーンは
正直ベネロペよりもグッときましたね。
むっちゃわかる〜って。おまけにキレイだ。
こんな奥さん泣かしてドアホ〜って・・・(また感情的だ)

スランプに陥って逃げ出した監督が
またメガホンを取るまでの話なんだが、
脳内妄想ではかな〜りエロティックで華やかなシーンが
繰り広げられるというミュージカルでございます。
・・・そんな説明でええん?????(笑)




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posted by Ageha at 00:42| 大阪 ☔| Comment(12) | TrackBack(19) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月18日

絶対に理解できない作品でした・・・〜「スイートリトルライズ」〜

スイートリトルライズ.jpg

記事タイトルからして
えらい否定的にバッサリ斬ってしまいましたが
とにかく困惑するばかりでした。

絶対ウソをつかないかといわれたら
日常生活にウソはいっぱい存在します。
もちろん言えないこともあるでしょう。
言わなくていいことも。
そのすべてが相手に対しての思いやりだと
・・・さて言い切れるかどうかは別として。

そしてわざわざ波風立てる必要もないからというたら
それは偽善ですか?言い訳ですか?

だからそういう部分で、
人は必ずしもすべてを白と黒に分けられるはずもなく
心地いいグレーや相手を心地よくさせるグレーや
ちょっぴり罪深いグレーがあります。
ただ、この話のなかでのダブル不倫を
甘い嘘だとは到底言えない気持ちもあって
いやもうホントに困り果てました・・・。
さすがにその寂しさは夫婦で埋めるものであって
ちゃんと向き合ってバトルでもなんでもして
改善してください!そこはいくらなんでも
間違っとるでしょうが〜〜〜〜!!!ゼイゼイ。

お互いを尊重し、テリトリーに入ろうとしない、
聞こえはいいですがとてもじゃないけど
結婚三年目の夫婦には見えませんでした。
いろいろ『終わってる』感があって。
なんというか、何とかしようという気もなく
あきらめたとか言うのでもなく、
悟りを開いたようで納得もせず、
なんでこんなことになってるのってのが
どうしても納得できませんでした・・・。




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posted by Ageha at 02:55| 大阪 | Comment(2) | TrackBack(5) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オスカル以登と名探偵才助。〜「花のあと」〜



動画まで引っ張ってきてしまいました。
先月映画原作本コーナーでコレと同じものを売り場で流していて
一青窈の主題歌も印象的で
ものすごく見たかったんです・・・。
北川景子主演で時代劇・・ってのは
正直不安もあったんですが何が惹かれたかってもう
コレでしょ?花のあと02.jpg
このオスカルぶり(違)
武家の娘に生まれ、家督を継ぐことを期待され
父はオトコであったならと
ほんの一瞬であれ顔を曇らせたといいますが
しっかり剣の道を究めてしまい
強すぎて誰も近寄れない高嶺の花となりまする。
花のあと.jpg
この宣伝ポスターの彼女はとても美しいですが
正直この顔よりも
胴着に着替えた彼女の凛々しさが一番の見所かと。
それはそれはかっこよかったです。
このギャップはいいなずけの片桐才助にもあてはまります。
ビジュアルではなくて内面の変身といいますか
実はね・・って部分で以登はもちろんのこと、
おそらくはこの映画をごらんになった方のほとんどが
むっちゃええひとやんか〜〜って感想を持たれると思います。
またしても惚れましたっ。
(・・・だからそのひとことは誰も聞いてないってば)

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posted by Ageha at 02:09| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(14) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

原田知世バージョンの正統派な続編。〜「時をかける少女」〜

画像を貼り付けようと思ってたんですが
こっちのほうがわかりやすい・・ってか
ほとんどダイジェストなんですけど。
往年のファンには懐かしい「時をかける少女」を
いきものがかりがカバーしていて
うちらはもう2010年版時かけのOPでいきなりコレで、
歌聞くといっきに気持ちはタイムリープ。(笑)
(4月3日追記。やっぱり削除されてました・・・
画像貼り付けはホント期間限定というか
・・・ダメなもんはダメなんですね。
ある意味宣伝になるんですが
フルバージョンで流れてしまうと
ネタバレだったりもうCDやDVD買わなくていいやに
なっちゃうんでしょうね・・・すいません)

昨日実はバイトの子らとカラオケに行ってきたんですが
そのとき、さっきUPした、
いきものがかりの「ノスタルジア」を
しっかり歌ってきたんですけど、
そのときの映像が実はほぼコレで
いっしょにいったメンバーが
映画みたくなった〜とみな言うておりました。
「なんかすでに”見ちゃった”感もあるけどね」と
言いつつ。

ワタシは原作の時かけも読んでるし(あ、むっちゃ昔だから
もう覚えてないけどね・・・って意味ないじゃん)
一番昔のNHK少年ドラマシリーズの
『タイムトラベラー』も見てる(覚えてないけど・・・おい)
で、もちろん原田知世バージョンも
見てるけどほとんど忘れてる・・・って
話になりませんけど、ただ一点、
ラストシーンで原田知世が白衣を着ていたことは
かすかに記憶していて。
今回の実写版は、大人になった芳山和子がしっかり
タイムワープの薬をつくれるほどに科学者になってまして
話がリンクしてるんですな。
今回はその娘がタイムリープするんですけど、

『記憶が消えても思いは消えない』
キャッチコピーにありましたがお母さんになった和子は
深町くんのことどこまで思い出したのでしょう?
消されたはずの記憶がどうして蘇ったんでしょう?
事故のせい???

・・・そういえば、細かいこというと
細田監督バージョンで大ヒットした時かけでは
魔女おばさんになってた和子は
ラベンダーと写真が書棚にいっしょにおいてあって、
待ちすぎた・・・って言うてましたが
コレもはっきり記憶が残っている、
あるいは思い出せた・・として話すすめてますよね?
アニメ版では和子が何も覚えていなかったら
話進みませんから仕方ないですが・・・(笑)

解釈や設定を変えながらも
根本的には切ないラブストーリーに仕上げてしまうあたり
実は筒井康隆さんの原作SFからは
どんどんかけ離れていく気がしないでもないんですけど
それを撮る監督と
少女を演じるひとら(アニメ版真琴も含めて)によって
違ったムネキュン映画として蘇る『時をかける少女』の物語は
実は懐の深い、いくらでもいじることのできる
変幻自在な小説なのかもしれませんね。(え?)



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posted by Ageha at 00:02| 大阪 ☀| Comment(10) | TrackBack(21) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月16日

ジャッキーチェンというかダニエルボンドというか・・・(笑)〜「シャーロック・ホームズ」〜

ホームズ04.jpg
なんでそうなるの〜って正直びっくりのアングリ。
しかも頭でシュミレートしたとおりに体が動く。スゲー。
こういう風に攻めるとこうなるんだよ〜んとスローで説明してから
バババババっとやっつけちゃうシーンが2回ほどあるんですが
ちょっと感動♪
知的な武闘派?
こういう頭使うひとって
ここまで出来るとはフツー思わんし、
確かに危ない目にあうこともしばしばだろうから
少しはこういうことできたほうがいい・・・とはいえ、
理にかなった無駄のない動きで敵を倒せるとしたら
あんたすごすぎ。(笑)

さて、後編は壊れ記事といきますか・・・(?!)
posted by Ageha at 01:06| 大阪 ☔| Comment(6) | TrackBack(8) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月10日

ドキュメンタリーみたいな映画。〜「ハートロッカー」〜

ハートロッカー01.jpg

元夫婦対決はキャサリンビクローの勝ちとなりましたっ。
そこばっか騒ぎすぎだってば。

えっとね、すいません、しょーもない話で悪いんだけど
コレ見てたとき誰かに似てる、誰かに似てる・・・
「濱田岳」!!!(コラコラコラ・・・)
ジェレミーレナーのタレ目がどうもかぶってしまって
ヘンなとこでほのぼのしてしまいました。
ほとんど俳優の名前を知らない映画で
そういうことで親近感とか映画へのとっかかりが作れるなら
それもありということで許してくださいな。(爆)


今年のアカデミー賞は作品賞が10作に増加したこともあるけど
今までの感覚よりは幾分娯楽作というか
一般ウケしそうな作品も入ってたんじゃない?という印象で
そのくせ取るのはやっぱりこういう作品なのねという(わわわわわ)

余談になりますが監督賞のプレゼンターだった、
バーブラストライサンドが懐かしかった・・・。
「追憶」とか「スター誕生」とか好きだったもので。
・・・あの頃の、マシンガンみたくしゃべってた彼女のイメージは
サンドラブロックの気の強さと若干かぶるんですが
やっぱり年取ったせいかバーブラはなんだか
ずいぶんやわらかな印象に変わってたな〜と・・・。


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posted by Ageha at 02:45| 大阪 ☔| Comment(12) | TrackBack(18) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サンドラ、おめでとう〜〜!!!〜「幸せの隠れ場所」〜

幸せの隠れ場所.jpg

まずはサンドラブロックのアカデミー賞主演女優賞に拍手!!

何も発表当日に行かんでもええやんかの1本目。(笑)
Twitterは見事なほどにみなさんが実況中継をしてくれたので
テレビ見てなくても臨場感が伝わるほどに
すごい速さでタイムラインが流れてました。
この日コレとこのあと「ハートロッカー」も行ったんですが
2本見終わってちょうど同時通訳バージョンの放送が
終わったとこくらいだったので、
授賞式の模様はケータイで知ることができました♪
ポスターに貼ってある「ノミネート」が受賞!に変わって
観客動員が増えるでしょうね。
実際、なんばパークスシネマでは、
パンフレット売り切れてしまってました・・・。

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posted by Ageha at 01:44| 大阪 ☔| Comment(2) | TrackBack(5) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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