
映画なんだから、話がうますぎる部分はある。
それを言っちゃうとおしまいなので
そこはスルーして話をすすめるんですが、
いや〜、ハラハラドキドキ。
生きてるほうが不思議でしょってくらいムチャクチャ。
で、男ってのはこういう
もうイヤだ〜と思いながら危険なことに身を投じるのが
好きだったりするわけで。
いや誰でもとは言いませんが。
そういう世界で仕事してると
スリルのない日常がつまんなくなっちゃう。
・・・でなけりゃダックは
優雅な生活や美女をほっぽらかして
サイモンにつきあったりしないでしょ。
若さゆえに乗っちゃったベンはともかくとして。
この作品はNATO,CIA,国連が5年間も追っかけてる(はずの)
国際指名手配犯を
たった3人でわずか2日でみつけてしまうという
痛快なお話。
捕まえたテロリストをどうしたかってのも
ワタシ的にはナイスなオチだったなと思う。
でもね。
多分、マイケルムーアやロバートレッドフォードと
別のやり方で
痛烈に社会批判してる映画。
「ロードオブウォー」を思い出してしまった。
戦争は絶えずどこかの国で起こってる。
でもそれは武器商人がどこへどれだけ回すかでも
戦局は変わってしまう。
平和を望みながら間違いなくそこには
人の命を奪うビジネスが存在してる。
それと同じように、
「ホントなら居場所のわかっている」(←ここがミソ)
大物犯罪者をなぜ捕まえないのか、
そんなことにも国同士の事情が絡んでる。
目の前でドンパチやってる銃弾を潜り抜けて
カメラを回しても報道しても
ニュースは現状の1部分も伝えられなかったりする。
そのやりきれなさは痛いほど伝わってきた。
アメリカは9・11の影をどこまでもひきずってる。
そのくせビンラディンを逮捕することができない。
いや、しないといったほうが正しいか?
なんだかとってもとっても矛盾しているんだけど
その事情が見えた気がしてとても怖くなった。
でもふと歌詞を思い浮かべると・・・ただ生きて戻れたら・・・♪とか。遠くも無い??(爆)
「チャーリー・・」があんなだったので、コチラを強く押したくなりましたが、上映館は多くなかったみたいですね。残念です!
「キツネ狩りの唄」って。
たいむさん、みゆき好きですか?
”・・生きて戻れたらね”っていう歌詞は
確かにハマってますね。
フツーあそこでああいう状況だったら
死んでますって。(笑)
そういう意味では監視されてたことに
感謝なわけですが・・皮肉なもんです。