
戦争は会議室で起きてるんじゃない!
現場で起きてるんだバータレ。
・・・って言いたくなる映画。(わわわわわ)
大学院に行く奨学金のために志願する兵隊、
でも彼らは行動を起こすことで世界が変えられると
信じているからこそ前線へ出て行く。
それは冷めた目で傍観している恵まれた学生より
ずっと意義と勇気のあること。
ただし、こんな人のこんな思惑で動かされてるとしたら
それこそ
「誰のために戦い、何のために死ぬのか」
夢も可能性も価値観も移ろいゆくなかで
未来を若者に託したい教授がひとり。
でも決して武器をもって戦いに行ってほしくはないのに
大切な命がまたひとつこうしている間にも
危険な目にさらされることを憂いている。

やわらかい微笑みをたたえながらも
おもいっきり問題提起してくるじゃないですか、
ロバートレッドフォード。
で、これ見てあんたはどないすんねんって
つきつけられた気がしました。

・・・にしても老けたな〜。レッドフォード。
あたしゃ〜悲しいヨ。

そしてここで決める決断に君は
責任をとらなきゃいけない、
だって君はもう大人なんだから・・・。
うわ〜重たいです、そこまで伝えたとこで
映画は終わっちゃいます。
メリルストリープが車の外に見える墓地に
涙を流すシーンは
戦争というものが実感できない自分が見ても
心が痛んだし、
エンドロールで、
さっきまでそこにいたひと
家族だったり、友だったり、恩師かもしれない、
(それが見知らぬ誰かであってもだ)
またひとりまたひとり消えていくシーンは
けっこうショッキングでした。
役柄によってこんだけ変わるんだっていう
カメレオンのようなメリルストリープが
「完璧にジャーナリストを演じてる」横で
「コレ演技じゃなくて地でしょ」っていう
レッドフォードがいて、
このふたりを向こうにまわして
まるで新米ボクサーみたく挑むトムクルーズ
といったところ。
この差はすごかったな・・・申し訳ないけど。
支持率を気にする政治家は
今の彼そのものか?
MI3以降なんだか干されてたようだし、
製作総指揮という大役を果たしてはいるものの、
役者として3番手に甘んじるひとではないはずなので
リアルな彼の姿がそのままかぶった。
根拠のない自信もKYなとこも(わ〜ごめんなさい)
マイケルムーアのようなインパクトはない、
映画を娯楽として考えてるひとにはしんどいかもしんない。
でも映画という媒体を使って
ロバートレッドフォードが言わんとしたことは
十分伝わってきたような気がする。
大統領選挙まっただなかにこの作品。
(ハリウッドの映画人は民主党支持者が多いらしい。
ちなみにトム演じるアーヴィング上院議員は
共和党であることを強調するアイテムが
いっぱい部屋にちりばめられている)
危なくないか?レッドフォード。
アカデミー賞授賞式に政治的発言が
規制された時期があったらしいけど、
この映画はだいじょうぶなん???
対テロ戦争と、それを利用する政府の影が描かれた意欲作でしたね。国民へのアピールは良いけど中身は腹黒い野心家という難役をトム・クルーズが見事に演じていました。
この映画で描かれている問題は今の日本でも適用されるでしょうね。ニュースで内閣支持率低下が言われていますが、具体的に国民が何を求めているかが明確にならないんだから、福田総理もどうしていいか解からないですよね。
この手の映画は正直眠い。
娯楽として映画を見に行く自分にはしんどい。
それでも後半ぐいぐい引き込まれたのは
ロバートレッドフォードの痛い気持ちが
コチラにも伝わってきたから。
劇場版相棒もそうでしたが、
世論を操作するマスコミの力と怖さを
具間みた気がしました。
無関心であること、何もしないことが
一番よくないんだとはいえ、
真実を見抜く目というのは
そう簡単には身につかない気がします・・・。
この作品はアメリカでも興行的に失敗してるみたいですし、作品自体も娯楽性皆無ですが、こうでもしないと戦争を知らない人(特に若者)や、対テロ戦争の現状を理解してもらえないんじゃないかとも思いましたね〜。『豪華3大スター競演』という謳い文句も、その1つなのかも(汗
でも単純に観たらトム演じるアーヴィングがあからさまな野心家で、戦争すら自分の地位を上げるための手段として用いる腹黒い人物に見えますが、彼なりにも『正義』の心や筋の通ってる部分もあるから、一概に悪いとも言えない感じがするんですよねぇ?
逆に劇中に出てくる学生達も、戦争の事をさも分かったように議論に討論、批評ばかりを並べ、行動を起こそうとしないからこれもまたどうかと思いましたね。
『無関心』じゃなく、『知る事』の大切さも教わったような気がしました・・。
共和党嫌いのハリウッド、&レッドフォードがメッセージをこれでもかって突きつけてましたが、ストレートすぎたかな?とも思いました。
マスコミまで攻撃してますから、評論家に嫌われちゃったのも仕方ないですかね。このテーマは嫌いじゃないです、もう少し娯楽性が有ればと、ちょっと残念でした。
もし政治家の都合で戦争が起こり、
しかもマスコミと組んで
ウソの情報を流してるとしたら
こんなヒドイ話はないわけで。
>一概に悪いとはいえない・・・。
その部分に政治家として人間としての
良心が残っててほしいです。
・・・というくらい、ワタシには
やな奴に見えました、すいません・・・。
アメリカではウケなかった。
というより、嫌われたか?
日本では、他人の話だから
娯楽を求めて映画を見るひとには
退屈だったかもしれないし
実感わかない話には同調しにくいかも。
このマジメな話に
人の気をひきつける手段として
豪華三大スターの競演と銘打ってくる
日本での宣伝の仕方もわかる気がします・・・。
告白すると、前半はホンマに
半分意識が飛んでました。(コラコラ)
もしかしたら重要なせりふを
聞き逃していたかもしれない。
それでもこの作品、見終わってだいぶたった今では、
今年の洋画で好きな作品に入ります。
それはレッドフォードが出てるという
ミーハーな気分ではなくて。
確かに地味だと思います。
でも、映画人だから映画を使って
マジなこと言うてもええやんかという
その気持ちはくみたいなと。
アカデミー賞授賞式じゃ言えないようなことを
スクリーンで・・(わわわわわ)