2008年02月01日

そこまでつながりますか。〜「陰日向に咲く」〜

影日向に咲く.jpg

実はコレは珍しく
映画化が決まる前にハードカバーでちゃんと読んでます。
エヘン♪
ブックのレビューはコチラ。
http://cyberdoll.seesaa.net/article/26807645.html

でも、もう1年以上も前でオチを覚えていなかった。(笑)

見たひとの感想で
売れないアイドルとそれを見守る青年のお話に
映画「キサラギ」を思い出したってのが多かったんですが。
ファン心理ってああいうもんなんでしょうね。
最初はキモイというか、異様な世界なんだけど
だんだんかっこよくなってくのな。
塚本孝史さんナイスでした。

V6の岡田くんをあそこまでヘタレキャラにして、
でも、そんな主人公が観客を泣かせる。
誰も気にとめないような、
さして魅力的でもない登場人物たちが
俳優さんたちの演技によって
日のあたる場所へ歩いていけますように
いろんなことがうまくいきますようにって
つい応援したくなる愛すべき人々へと変わっていく、
自分の心境の変化にむしろ驚いてました。

原作を書いた劇団ひとりさんの目線が
文章にはいくばくかの毒があるのに、
それを書く気持ちにはそういう人たちに対する愛があるって
本のレビューでは書いたんですけど、
映画版ではそれぞれのキャラを演じてくれた
俳優さんたちの力でもって
この映画のキャッチコピーである、
「ひとりじゃない」を見るひとに信じさせてくれるような
作品になったと感じました。

・・・ひとりじゃないというよりは
あれとあれ、これとこれがこうつながるの〜〜〜に
いちいちウケてましたが。(笑)

涙腺が弱いひとなので私の降水確率はあんまし
あてにはなりませんが、うるうるする映画だったし、
台風のあとに日が差してきて、登場人物たちを照らすとき
ああええ話やったな〜としみじみ思えるそんな作品でした。
posted by Ageha at 02:19| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(14) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは♪
涙腺が緩くない人なので泣けませんでした。
お話をオーバーに作りすぎたような気がするの。
映画にするにはこの程度にオーバーにしなくちゃいけないのかなぁ。
Posted by ミチ at 2008年02月22日 17:58
ミチさん、どうも。

このブログをはじめてから一番泣いたのは
セカチュウと僕カノでした。
この二つを超える涙映画まだ出会ってません。

その作品に対する評価とか感情とかいうより
その映画がきっかけで、
もうずっと忘れてた誰かや何かを
思い出してしまってどーっとくる
実は自分の世界に入ってるんですが。

たとえば、キライっていう感情のまま
私は両親と死別しちゃいました。
わかりあうこともなく。

心のどこかに劣等感持ってるから
日のあたらない人たちが笑顔になるとき
自分のことのようにうれしかったりするんです。

どんなひとにもどんな状況であっても
誰かが自分とつながっている、
自分を受け入れてくれる、
そんなことを信じたくなる映画でした。

アイドルを使って作る段階で
どこか違うだろそれはと思いながら
それでもそうやって見に来たたくさんのひとが
「ひとりじゃない」を実感できたなら
コレはコレでいいのかなと私は思います。
・・・な〜んてな。(笑)
Posted by Ageha at 2008年02月25日 22:06
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

【2008-19】陰日向に咲く
Excerpt: 人気ブログランキングの順位は? ホームレス 借金地獄 売れない芸人 田舎娘 崖っぷちアイドル アキバ系オタク ストリッパー 人生に”陽の当たらない人たち” 彼らに陽は..
Weblog: ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
Tracked: 2008-02-03 13:30

陰日向に咲く 〜 普段はできるだけ目を背ける微妙な感情 〜
Excerpt: 〜 普段はできるだけ目を背ける微妙な感情 〜 劇団ひとり原作の人気小説を映画化したこの作品。東京で暮らす目立たない日陰な人たちにスポットを当てて、その人生を描いた群像劇です。 私は原作を読..
Weblog: Prototypeシネマレビュー
Tracked: 2008-02-10 11:01

『陰日向に咲く』
Excerpt: □作品オフィシャルサイト 「陰日向に咲く」□監督 平川雄一朗 □原作 劇団ひとり □脚本 金子ありさ □キャスト 岡田准一、宮崎あおい、伊藤淳史、西田敏行、三浦友和、平山あや、塚本高史、緒川たまき ..
Weblog: 京の昼寝〜♪
Tracked: 2008-02-14 17:38

映画 【陰日向に咲く】
Excerpt: 試写会にて「陰日向に咲く」 劇団ひとりの同名小説の映画化。 おはなし:借金まみれのシンヤ(岡田准一)はオレオレ詐欺に手を出すが、相手の老婆と仲良くなってしまい金を奪えない。ゆうすけ(塚本高史)は..
Weblog: ミチの雑記帳
Tracked: 2008-02-22 17:55

「陰日向に咲く」みた。
Excerpt: それぞれが主役のような別々のエピソードでの複数の登場人物が微妙に少しずつ交差し、やがては思わぬ方向で繋がりを見せていく物語。原作は未読。一応映画では、基本的に岡田君演じる”シンヤ”が中心に描かれ、ほと..
Weblog: たいむのひとりごと
Tracked: 2008-02-22 18:48

陰日向に咲く
Excerpt: 『木更津キャッツアイ』の岡田准一と塚本高史、『純情きらり』の宮崎あおいと三浦友和、『釣りバカ日誌』の西田敏行と平山あや。一見、関係ありそうな彼らが微妙に繋がらない・・・
Weblog: ネタバレ映画館
Tracked: 2008-02-22 19:11

伊藤淳史クンの似顔絵。「陰日向に咲く」
Excerpt: 昨夏「西遊記」を観に行けなくて、その時描いてた、 伊藤淳史クンの似顔絵流用で、申し訳ない。 ・・と思ってたんですが、「陰日向に咲く」を観てて、この似顔絵が 「不思議な意味」を持った事に驚きました。..
Weblog: 「ボブ吉」デビューへの道。
Tracked: 2008-02-22 23:56

大雨、後快晴
Excerpt: 26「陰日向に咲く」(日本)  ギャンブルで借金まみれになったシンヤ。取立屋にも追われ、とうとうオレオレ詐欺にまで手を染める。しかし電話に出た老婆と心を通わせ始め、なかなか金が引き出せない。  そ..
Weblog: CINECHANの映画感想
Tracked: 2008-02-23 01:25

「陰日向に咲く」 縁は異なもの
Excerpt: 現代は人の関係が薄くなったとよく言われます。 けれど一人がいいと思っている人が増
Weblog: はらやんの映画徒然草
Tracked: 2008-02-23 09:25

陰日向に咲く
Excerpt:  評価:◎          即席感動群像劇度:55% 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらな...
Weblog: 何書☆ねくすと
Tracked: 2008-02-24 16:28

陰日向に咲く 駄目男を岡田准一が演じる!
Excerpt:   日の当たらない9人の物語 2月19日、東宝シネマズ二条で鑑賞。「劇団ひとり」の作家デビュー作であり、何と大ベストセラーとなった小説らしいです。実は主演を務めた岡田准一君の密やかなファンでもあっ..
Weblog: 銅版画制作の日々
Tracked: 2008-03-17 14:51

【映画】陰日向に咲く…今日のレビューは我ながらケチョンケチョン
Excerpt: 一昨日の記事で書いたとおり、昨日({/kaeru_fine/}のち{/kaeru_rain/})はお仕事。2ヶ月に一度ペースで当番が周ってくる夕方から深夜にかけてのお仕事でした。…実は嫁さんの誕生日{..
Weblog: ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
Tracked: 2008-11-17 20:53

DVD『陰日向に咲く』
Excerpt: 陰日向に咲く 通常版 [DVD](2008/日本) 夏の日の東京。ギャンブルから足を洗えず、借金まみれのシンヤは、オレオレ詐欺に手を染め、老婦人をだまそうとする。しかし、その老婦人と心が触れ..
Weblog: みかんのReading Diary♪
Tracked: 2009-01-09 12:12

陰日向に咲く
Excerpt: 映画「陰日向に咲く」の感想です
Weblog: ジャスの部屋 -映画とゲーム-
Tracked: 2009-01-19 10:19
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。