多分招待券がなかったら、
自分からはセレクトしない類の作品です。(コラ)

あかん、睡眠時間4時間くらいで行ったもんで
時間軸がぴょんぴょん行きつ戻りつするのに
ついていけんかった〜〜〜。(泣)
時たまフッと意識が・・・あわわ。
でも、途中から引き込まれましたよん、
なんていうか男はつらいよ、エドはしんどいよと。
スパイ映画というと、
007とかミッションインポッシブルとか、
その認識で行っちゃうとコレって地味じゃないですか。
ドッカンドッカンなアクションじゃなくて
ハイテクじゃなくて(そら1960年あたりまでですから
パソコンやケータイは出てこんが)
完全に心理戦。重圧でなかなか奥が深かったです。
誰を信じていいかわからないお仕事で
人を欺いて裏をかいて、ともすれば陥れることを
生業とし、
ましてや「誰も信じるな」が鉄則では
その孤独感たるや半端じゃないのな。
国家への忠誠心を疑われて自殺した父親が
信頼とは何ぞやとまだ幼いエドワードに尋ねるシーンで
たしかエドは安心できること安全であること
そんなことを言うてたのな。
父は父で決して人を裏切らないことだと
一度でも裏切ったらもう誰もお前を信頼してくれなくなると。
エドは結局国家と結婚しちゃったために
家族を省みることができず、
さらに守るという理由で家族を裏切ることになる。
すべてが国家機密なために何もしゃべれないことが
家族の不安と不信感をあおり、愛も冷めていく。
当然ここに信頼も安らぎもないわな。
こんな孤独はひどすぎるよって・・・。
「いくつ愛を失えばこの国を守れるのか。」
確かこの映画のキャッチコピーだったかと思いますが
・・・そこまでして守る価値のある国ですか。(わわわ)
それはとてもとても尊い、しんどい犠牲の上にあります。
国と息子を天秤にかけられたときに
息子の命はどうにか守れても
息子の幸せまでは守れなかった親の苦悩と
それでも国をとりますかっていう怒りと
それはそれは複雑な気分で眺めてました。
あの立場じゃああするしかないにしても。
自分のダンナが諜報部員じゃなくてよかったよ、まったく。
(え、そんなオチなの〜〜〜?!)
コレ見ると、MI3のエンドがめちゃウソっぽい。
「トゥルーライズ」みたいに
奥さんもスパイ始めましたっていう
ハッピーエンドもやっぱしありえんやろ〜〜。
アンジェリーナジョリーがダンナの浮気でキレるシーンに
Mrs.スミスがふっとよぎった人は
私だけじゃないはず・・・・?!(ノ*゚▽゚)ノ
確かにこの映画を観ると、巷にあふれるスパイを題材にした映画は嘘っぽく見えてしまいますね。しっかりしてるのは同じマット・デイモンが主演するジェイソン・ボーンシリーズくらいじゃないでしょうか?
でも僕はやっぱりそんな大袈裟なスパイも大好きです。
椿三十郎が原作にはない、
やたらめった人を斬るシーンをはさんだのは
結局映画としての見栄えというか派手さを
要求された結果のことらしく、
リアルを追求しちゃうと現代のスパイでさえ
「大げさなスパイ」は多分いないでしょ。
見て楽しむ・・という言い方は変ですが
ド派手なアクション映画は大好きだし
娯楽としてサイコー。
で、「グッド・シェパード」は
正直眠かったし、難しかったけど
エドワードの内面を丁寧に描くという点において
めちゃくちゃハマりました。
スパイ映画というよりはヒューマンドラマ目線で。
うん、一言で言うと
>エドはしんどいよ
これに尽きましたね。
女装なんてしちゃうお茶目サンだったのに、それ以降は無表情になっちゃうしぃ(泣)
「スパイ始めました」にウケました〜。
ウケました?よかった〜♪
コレレオ様が演じる予定だったとか?
「ディパーテッド」を考えれば
確かにディカプリオでもできそう
・・・ってか、ディカプリオのほうが
映えそう(個人的好みです、スイマセン・・笑)
秘密兵器や爆破シーンや
確かにスクリーン映えするんですが
実際のスパイってコレくらいしんどくて
地味で、精神的にツライものなんでしょうね。
それを映画にしちゃうてデニーロすごいのな。
・・・「スターダスト」のあとでは
プププで同一人物とは思えんが。(ノ*゚▽゚)ノ