2005年07月12日

ニュースの天才

ヘイデンクリステンセン、アナキンに選ばれてよかったね記念???
映画の批評はどっちかいうとみんな辛目で公開期間もそんなに長くはなかった
ような気がするんだけど、普段この手の映画はあんまし見ないAgehaが
DVD化を待ってた映画でして・・(オイ結局ロードショー行くほどじゃないの?)

大統領が乗るエアフォースワンにも置かれているというある種ブランドものの
雑誌「The New Republic」。
その若き編集者のスティーブングラスの栄光と破滅の物語。
5年ほど前の実際の事件が題材になってて、DVDにはスティーブングラス本人の
インタビューも、同僚や編集長らのコメントも収録されていた。

〜グラスは、日頃からさりげない気遣いを怠らず、同僚たちの心をつかみ、
才能あふれる理想の好青年に成り切ってしまう。
自分の能力と使命を盲信して心のダークサイドに落ちたその姿は、
彼が演じている「スター・ウォーズ」のアナキンを彷彿とさせ、いやがうえにも
来夏公開の「エピソード3」を期待させる。〜
・・・映画紹介のなかにはこんな風にコメントされててなんだか笑ってしまった。

ヘイデンさん、ジャーナリストになっても暗黒面に・・・。(笑)
んで、彼の演技が評価されてるわりには彼の映画ってあんましなくって・・・。
「タイタニック」に出なきゃよかったと大作に出演して当たったことが
かえってその後苦労しちゃったレオさまみたいなのも確かに贅沢な悩みとして
あるんだろうが、今後どんな映画でどんな風に活躍するのか見たいっすね。
アナキンに抜擢されたことで間違いなく世界的に有名になってしまったのだから。
iconiconニュースの天才
icon


映画の森てんこ森にこの資料がいっぱい載ってました。関連サイトへもリンクしてます。

人の噂も75日。ワイドショーや新聞でたたかれたとしてもその話は
このめまぐるしく動いていく時の彼方に忘れ去られてしまう。
・・でも逆に彼を好きだった人にとってはぬぐいきれない記憶として残り
彼が信用を取り戻す事は不可能なんだなって。
可愛さ余って憎さ100倍のインタビューを見ながら
人が信用を失うのはたやすいが取り戻す事がいかに難しいか思い知らされた。

そして事件から5年後の現在の彼が、どうしても反省して更生したようには
とても思えなかった。TV越しの口先だけの謝罪で会いに行ってもいないことが
それを物語ってるように見えた。でっち上げという名の著書も。
弁護士になるって・・?誰が依頼にくるんだ??

映画本編の話があとになりましたが、見ててイライラしましたね。正直なとこ。
彼がそうせざるを得なかった理由が納得できれば、多少は同情したんですが。
むしろ、ボスの怒りをかって首になってしまった編集長と、代わりに抜擢されたが
地味すぎて部下の信頼をなかなか得られない新しい編集長の、グラスへの愛情に感動。
そして、この事件を通して後半どんどんかっこよく編集長らしく成長していく
チャックの演技が最高でしたよ。

製作総指揮にトムクルーズが一枚かんでる事でも話題になったんですが。
見た人ってどれくらいいるのかな?
posted by Ageha at 18:01| 大阪 ☁| Comment(16) | TrackBack(21) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あー、みたくて観られなかった作品です。
わたくし、「スターウォーズ」は一作も観た事がなく、
ヘイデンさんといえば「海辺の家」です。
作品もヘイデンさんも、すごく良かったです。
Posted by keiko at 2005年07月12日 19:19
keikoさん、題材はよかったんですが
主役はグラスというより編集長チャックだったような・・・。
グラスを追い詰めていく姿はかっこよかったっす。

親の期待を裏切れないが自分のやりたい事は違う・・なんて子供はいくらでもいて。
彼に限らずダークサイドに落ちていく人は
実は世の中にいっぱいいるような・・。

あれだけ周到に記事を作り上げて
一つボロがでるとウソにウソを重ねて
自滅していく姿はあまりにも情けなくて
そんなに頭いいのになんでそんなに弱いのって。
ワルになりきれなかった事が彼のもつ人のよさだったなんて。

小説家だったら何の問題もなかったんですがね・・・。
Posted by Ageha at 2005年07月13日 20:55
レビュー拝見しました。おっしゃるとおり、まったく主人公に共感できる部分がないため、ドキュメンタリーみたいな感じに思いました。へイデンはあの目を持っている限りダークサイドに確実に落ちますよね。
Posted by experience#21 at 2005年07月15日 15:32
experience#21さん、ようこそ。

リアルのスティーブングラスにそっくりでしたよ、ヘイデンは。
なりきるという意味では演技力はあるんでしょうが。
(このあとすぐスターウォーズEP3を見に行ってますので)
でも、ストーリーが全然違うのに、ふりあてられた主人公の内面が
似てるのってどーよと。(笑)

親(スターウォーズではジェダイ評議会ですな)を見返したい、
自分の能力を認めさせたい、・・しまいにはでっち上げの記事で
トップジャーナリストの仲間入り。
(かたや暗黒面を受け入れたら無敵になれるから世界を支配しようとするあたり)
この辺のそっくりさが笑ってしまいました。
Posted by Ageha at 2005年07月15日 16:43
はじめまして。こんにちは。
ヘイデンは駄々っ子みたいな子供ぽい役が多いですね。
それが嵌っていますし。
ヘイデンの演技もよかったですが、私は編集長チャックを演じた方にどんどんひかれていきました。
チャックの真摯さを細やかに演じていたと思います。

今回、TBさせてください。
Posted by wan at 2005年07月22日 11:09
wanさん、ようこそ。
意外に見た人が多くてびっくりです。

そうですね、チャックが編集長として
認められるまでの物語・・に途中から摩り替わってしまったような感じがしました。
悪役・・と言う言い方はおかしいですが
オレがかけば、どんな記事でもピューリッツア賞が取れるといきまいていながら
反してあの気の弱さはなんなんだと正直見ててイライラしてしまって。
それだけ本物のグラスに似てはいたんですが・・。
Posted by Ageha at 2005年07月22日 14:53
こんばんは。
再び失礼します。
TB。ありがとうございました。

この映画。いい要素はたくさんあるのに…
やはりグラスの内面がよく見えてこなくて
そしてチャックという人物がグラスより際立ってよく描かれていた、ということなんですかね。
Posted by wan at 2005年07月22日 20:14
wanさん、再びどうも。

なんかね、「日本むかしばなし」みたいな
教訓もの・・にもなりきれない。(笑)
ウソはよくないですよ〜って・・。
騙しちゃいけませんよ〜って・・。

だからね、ピーターサースガード主演ってことで、地味な編集長が悪事を暴いていく
物語にすれば・・・ってちゃいましたか?

ただね、親に無理やり将来こうなれとか言われてる子供たちや、
反抗もできず、さりとて誇れるものもなく、説得もできず
選択を間違っていく中途半端な若者って
実際けっこういるから
案外グラスにイライラしながらも反面教師みたいに自問自答して
頭をかいてる人は多いんじゃないかと。
・・なんて自分だって偉そうなこといえないですけどね。
Posted by Ageha at 2005年07月23日 11:49
こんばんは!
コメントありがとうございました♪

>アナキンを彷彿とさせ、いやがうえにも
来夏公開の「エピソード3」を期待させる。

こんな事が書かれていたんですね(笑)
まさに違う作品でもダークサイド入ってましたよw
実際のスティーブンは嫌なヤツでしたけどね(´`;)
Posted by 稲葉 at 2006年02月19日 03:15
こんにちは☆

先日は私のブログにコメント&トラックバックしてくださってホントにありがとうございました。

そうですよね〜。
あまりにも有名な役をしちゃうと、そのイメージから脱出するのに凄い時間を要してしまうでしょうね・・・。

ヘイデンくんの作品はこれが初めてでしたが、今後も色々観てみたいなぁと思いました。
まずは『海辺の家』から観てみようと思います。
Posted by マイコ at 2006年02月19日 10:18
こんにちは!
ヘイデンは好演でしたね。
でもダークサイドへ堕ちる過程をもう少し丁寧に描いていればもっと良かったと思います。
Posted by グレート・タカ at 2006年02月19日 13:46
シュコォォォパー…

稲葉さん、めちゃわかります!(笑)
舞台をニューヨーク、現代に置き換えても
暗黒面に・・・。
と、どうしてもSWがらみの宣伝になり
またそんな役だからもう・・・。
Posted by Ageha at 2006年02月19日 22:09
マイコさん、ようこそ。

大ヒットするというのはうれしいものの
そのせいであ、○○の誰々だってのは
ついてまわるわけで。
新作を発表してもあの
アナキンスカイウォーカーを演じたヘイデン・・・と
冠がつくうちはしんどいでしょうね。

イケメンなんですが。(だから何?)

でも整いすぎてるから悪役むきだったりして。(?!)
Posted by Ageha at 2006年02月19日 22:12
グレート・タカさん、どうも。

う〜ん「漢(おとこ)」が好きそうな
タカさんが見ると
こういう軟弱なキャラはイ〜〜〜って
なりませんか?(笑)

野望はあるし、頭もいいんだけど、

親の手前いい子でいようとし、
無理に期待にこたえようとした結果、
引き起こした結果に自分で酔いしれて
堕ちるときには泣いてすがって人に助けを請う。
精神的にあまりにオコチャマで。
Posted by Ageha at 2006年02月19日 22:18
こんにちは、jamsession123goです。
ブログにコメント&TBありがとうございました。
ピーター・サースガードは、フライトプランでもどう見ても悪役面だったけど、この映画でもどう見ても悪役面ですね。
役柄的にはそうでもないところを観ると、アメリカ人には悪役面には見えないって言うことでしょうか。
結構いい役者だとは思いますけど。
Posted by jamsession123go/ at 2006年09月23日 17:26
jamsession123goさん、どうも。

悪役の顏ですか〜。
どうなんでしょうね。日本人が見るのと
感覚が違うかも。

話はそれてしまうんですが、
普段はいい父、いい上司、
もしくは感動でもって泣かせる俳優さんが
いきなり悪役で主役の映画を撮ると
ついていけなかったりします。
それがうまいのか下手なのかもわからずに
元々持っているその俳優さんのイメージが
払拭できないと映画にはいりこめなかったりしてね。
Posted by Ageha at 2006年09月23日 18:16
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