2007年07月11日

これはご利益?!〜「憑神(つきがみ)」〜

「三巡」違いで手を合わせちゃって
同じお稲荷さんでもよりによって
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ンの神様がこんなんじゃ、
あまりに悲壮な彦四郎。

tsukigmi.jpg

外見は金持ちの旦さんみたいな貧乏神、
病気のほうが逃げ出しそうな力士風貌の疫病神、
どう考えても死からは程遠い童女の死神。
最初のうちこそ追っ払うことを考えるんですが
この厄介な神様たちと付き合ってるうちに改めて
生きること、志を持って死ぬことを考えるようになる。

時は幕末。新しい時代に
新しい日本人として生きていってもよかったのに
マジメで不器用でこうとしか生きられない彼は
結局”武士の一分”を貫いちゃうんですな、これが。
確かにだんだん凛々しくなってくんです。
世の中お前のほかにいくらでも
とりついたったらええやつがおるって
神様に思わせるほどに。

影武者の家系、フェイクの刀。
それでもそこにある思いには意味がある。
けしてニセモノでもまがい物でもない大切な心。
それを守るために、自分の人生に意味を持たせるために
最後の将軍として戦に出て行く彼は
ある意味最高の出世をしたわけで。
浅田次郎の小説って映画にしやすいのだと
確か「椿山課長の七日間」の宣伝の時に
聞いた気がします。
笑って泣いてメッセージをこめて締める。
この映画も前半コメディで後半はシリアス。
・・・う〜ん、でもな〜・・・。

笑わせるのもメッセージをこめるのも
バイプレーヤーがぜんぶやってくれちゃって
妻夫木くんてどうでした?
まわりの役者さんに完全に食われてたような気がします。
少なくとも今回の作品は。

んで、浅田次郎さんのカメオはなんか意味があった?
突然トーンが変わるわ、エンディングは
米米CLUBじゃお祭り騒ぎだし、あらららら。
いや、米米大好きですけどね、あの歌なら
トップにもってくるなり、イメージソング扱いにするなり、
妻夫木くんがジタバタしてるシーンのバックで
流してもよかったんちゃうん?

PS:うちの近くでお稲荷さんていうたら
やっぱし「SAYURI」でも出てきた伏見稲荷でしょうかね?
・・・よろしゅうにってパンパンって拝んだら
あんなん出てきたら大変〜〜〜?!(笑)
posted by Ageha at 23:44| 大阪 ☁| Comment(6) | TrackBack(17) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは☆
コメディ期待して観にいったのに思ったよりも笑えず、どちらかというと好きな部類の映画なのに観た後に「すっごく良かった〜!」と言いきれない不思議な立ち位置の映画になってしまいました。なんででしょ?(^^;カメオ出演前後のシーンが原因…でしょうか?

実は貧乏神がお気に入りでした^^
Posted by Ray at 2007年07月12日 23:00
Rayさん、どうも。

う〜ん、鎧兜も凛々しく馬にまたがって
去っていくあのシーンで終わっても
よかったんちゃうんって思いましたね。

やっぱしネックは浅田さん???(わわわ)
Posted by Ageha at 2007年07月13日 15:46
こんばんは♪
いくら浅田次郎原作が映画化しやすいからって、全部ヒットというわけには行かないってことにどーして気がつかないかなーー?
しかもご本人の出演シーン長っ!
あそこで一気に盛り下げちゃったような(あわわ・・)
Posted by ミチ at 2007年07月14日 20:14
こんばんは!いつもありがとうございます!
あたしは妻夫木、周りに負けていなかったと思う。今回は、かっこよかった!
てか、赤井が1人で、脇のレベルを下げてるし、、、
ぎゃはははは!
Posted by 猫姫少佐現品限り at 2007年07月15日 03:16
ミチさん、どうも。

やっぱりご本人が足引っ張ってるよね〜(わわわ)
そうそう、今度は
「オリオン座からの招待状」です。
ミチさんは見ます?

本は年齢問わず売れてるみたいです。
映画の方は妻夫木くん目当ての
ミーハーじゃなく年齢高めでしたが。
(水曜昼間だからオバ・・あわわ)
Posted by Ageha at 2007年07月18日 17:21
猫姫さん、どうも。

私は西田さんがぜ〜〜んぶやってくれたほうが
面白かったかもと思いながら
でもそこまで頑張っちゃうと
妻夫木くんますますかすむかなと。(ノ*゚▽゚)ノ

「どろろ」のときのアップになった顔に
キャ〜〜〜♪だったので(アホ)
どうも今回のはインパクトなかったのねん・・・。
すいませんです。
Posted by Ageha at 2007年07月18日 17:25
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