エターナルサンシャイン

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アカデミー賞のときはそういえば、ケイトウインスレッドがノミネートされてたな
この映画・・と言う程度の認識。
脚本賞は受賞したようですが。
妙に惹かれたのは「Shall wa dance」を見に行った時にロビーに貼ってあったポスター。
・・・というわけで実は昨日もう１本見たのがこれ。
ただし今度は映画館のハシゴ。（だって１０時半に家をでたのに
ガンダムの１回目見逃して次が２時半まで空いてたのだもの・・・？？？）
高槻センター街どまんなかのセントラルにて。
かなり小規模のとこでしたが・・・。

つきあっていくうちにやなとこがどんどん見えてきます。
でも別れてしまうと案外いいとこしか思い出せなかったりします。
こんなにつらい恋なら全部記憶を消去したい・・でも
そのなかにさえ幸せだった日々があったはずで
忘れたくない思い出がある・・・。とたんにジョエルは記憶の消去に
抵抗して脳内ワールドを駆け回りますが・・・。
時間軸逆回転ムービー。個人的には最初すごく地味な映画かと思ったんですが
最後には救われるというか優しい結末でした。
☆４つ。ケイトウインスレット演じるクレメンタインはかなりぶっとび。
気まぐれで正直で甘えん坊で・・・。
さよならのかわりに記憶を消すなんてことも勢いでやってしまう。
仲直りしようとしたジョエル（ジムキャリー）には残酷な現実がつきつけられる。
・・で、そのショックから立ち直れずにジョエルもまた
同じように記憶消去をしようとするんですが・・・。
これって、ふたりともその決断にあんましなんにも考えてない。
まるで紙くずを捨てるように思い出が捨てられますか？しかも腹いせで。

記憶が消えたあとにそれでも、潜在意識のどこかで残っていた
愛してるという思いが奇跡をおこす。で、今度はすべてわかったうえで
もういちどはじめから愛を育てていこうとするスタート地点で映画は終わります。

きっとまたアナタは私にイライラするときがくる、
私は息がつまってしまう・・・それでもいいの？っていう問いに
いいよと言える事。返事は軽くきこえますが見ててうれしかったですね。
一度壊れた物をやり直すとき、
思いやりだとか、理解だとかいうものが接着剤になって
つぎはぎだらけでかっこ悪くても、前より強い絆が出来ると思いたい。

見るときはクレメンタインの髪の色に注意すればOK。
ジムキャリーのマジメ映画はマジェスティックやトゥルーマンショー以来？
必死に記憶イレースに抵抗するシーンはちょっとコミカルでSF.
記憶がなくてもまた同じ人を好きになるってのは
「いま会い」にも通じるものがあったりなぞして・・。

忘れることは許す事・・・とも言っていた。
すべてを覚えていたらそれはそれでしんどい。
忘れたくなくても薄れていくものもあるけれど。
人が意識的にせよ、無意識にせよ抱えてる程度で十分じゃないのかな。
どんな辛い事でも、そこでなにかしら頑張った自分がいるなら
それもまた成長するためのステップで。それもまたとおりすぎれば
いい思い出になるのかもしれない。

機械で人の記憶なんぞいじるもんじゃない。
遠い将来ホントにできるかもしれないが・・・。
そしてそれでも解明できずに、起こる出来事もまた人の不思議。

Comments

トラックバックありがとうございました。

『ガンダム』との二本立てと言うのもなかなかスゴい。
頭の切り替えが難しくありませんでしたか？

また、よろしくお願いします。

Posted by えい at 2005年06月02日 18:28

えいさんどうも。
・・やっぱ変ですよね。エターナルみたあと
ゼータ見に行くって・・（笑）
この辺がB型なのかも・・？

いい人だと思われたい、でも本音で向き合えなきゃつらい。
いくら感情的になってる時にとったテープとはいえ
あれだけココが嫌い、コレが許せない、
延々聞いたあとでそれでもやり直せるかって。
恋から愛に変わる瞬間がこのふたりの再スタートなら
今度はうまくいってほしいとおもう。
一度でも恋をした人ならそれぞれの胸に思うことがいっぱいで
感情移入できる映画だと思いますよ。

Posted by Ageha at 2005年06月03日 10:55

ＴＢありがとうございました。
早速お邪魔させて頂いております。

そう、最後のテープを流しながらのシーン、とてもよかった。
少し前に見た映画ですけど、改めてイイ映画だったよなぁと感慨に耽る次第。

ちなみに私もＢ型です〜

Posted by tikitiki at 2005年06月03日 22:42

tikitikiさん、いらっしゃいませ。
こちらこそ、いきなりTBさせていただいたので
コメントまでいれていただいてうれしいです。

映画だからと突き放したくはないですが
実際のとこあれだけアンタのココがいやぁ〜って
言われて「それでもいいよ」といえるかどうか
それでもやっぱり愛してるって思えるか。
リアルでもそうありたいと思うんですよ。
さらけ出すのは難しい、それを許すのもまたしかり、
そしてそれでもいっしょにいたいという境地まできたら
・・・本当に永遠の愛ってやつを
手にいれられるような気がしませんか？

B型ですか。よかった。（なにが〜〜？）
いや日頃片身のせま〜い思いをしながら
自由奔放に生きてますので・・・？！

Posted by Ageha at 2005年06月04日 15:38

コメントありがとうございました。
人間は記憶をとどめようとするために、写真や手紙を残そうとする。しかし「忘れる」ことは自然なことであって、無理強いしても人間の本心は結局変わらないという素敵な話だと思いました。

Posted by まつさん at 2005年06月05日 10:59

まつさん、いらっしゃいませ。
アイテムは記憶を形にしたり、強いものにしたりしますね。
でも、人間の心の中はまだまだ科学では解明できないというか、
理屈じゃないもの、割り切れないものが起こす不具合も
場合によっては奇跡。
そんなに都合よく自分のいらないものだけを
捨てられたら、人は悩んで成長することをやめてしまって
ステレオタイプになっちゃう気がします。
映画でありながらこういう機械があったとしてっていう
話でムキになって語ってしまいました。

Posted by Ageha at 2005年06月05日 14:15

TB有難うございます。

時間軸が複雑な映画が苦手なのでこの作品も・・・髪の色にも注目出来なくて完全に見失ってしまいました。。。
映画好きな方々のブログを回ってると評価が高いんですよね〜。
でも、もう一度観るのは・・・

ではでは、これからも宜しくお願いします。

Posted by Aki. at 2005年11月01日 03:52

Akiさん、どうも。
難しかったですか？過去と現在の区別。

私は先に巡回先のブログさんのレビューを読んでから、
とても行きたくなってしまって
リバイバル上映で見ているため
基礎知識のある分すんなり入れましたが。
ジムキャリーの地味さと
ケイトウインスレッドの派手さと
イライジャウッドのなんじゃそら〜（！）なキャラ。
久々にまた見たくなりました。
・・って出遅れて全部レンタル中です。

Posted by Ageha at 2005年11月02日 15:58

TBありがとうございます
この映画大好きです
僕の記念すべき初試写会ものでした
ラストはいいですよね
展開のしかたも、ジムもよかったです

Posted by zattchi at 2005年11月03日 09:44

zattchiさん、ようこそ。
思い出したように昔のエントリにいきなりTBしてしまってどうもです。
最近トラバ先でよくお見かけするもので、
立ち寄らせていただきました。どうぞよろしく。

エントリでやたらこだわってしゃべってたんですが
記憶ってヤツはデリケートなもんで
機械でどうこうできるもんじゃないし
してほしくないです。今年はそうでなくても
この手の「記憶モノ」がヒットしてて、
なおその気持ちが強くなっちゃいました。
記憶をとどめておきたくても思い出にするそばから消えていってしまうような
悲しい話をいくつも見たあとでは
こんなに安易に消去しようとかいうのは。

ただ、それでも心のどこかで「君が好き」を
覚えていられた・・と思いたいんですよ。
勝手な思い込みですけどね。
その上で散々自分についての悪口聞かされてもやり直そうと決めたんだと。
・・・ロマンチストなんですかね〜・・。

Posted by Ageha at 2005年11月04日 10:01

なんだか…、ちょっと…、その…。
Agehaさんの紹介文を読んだだけで結構来ました。来てます来てます。気になります。

ちょっとなぁ、これ観るの怖いな。

Posted by 映太郎 at 2006年02月13日 08:45

映太郎さん、ようこそ。

今はもうあんまり細かいことは覚えてないですが、
記憶というコンセプトこそつかっているものの、

これくらいドーンとショックなことが
起こったあとに
どうするか、どうなるかで
この愛が本物になるかどうかが決まるって
ことでしょうか。
そう思えば結構単純なラブストーリーなんですけど。
映像の見せ方やストーリー展開が
変わってておもしろかったのかも。

Posted by Ａｇｅｈａ at 2006年02月13日 12:00

Agehaさんこんばんは。
記憶が無くてもまた同じ人を好きになるなんて...できるかな〜(-_-;)
い、いや自分に置き換えるのはやめとこう。
いい純愛映画を見せてもらいました。

Posted by 千幻薫 at 2006年08月15日 19:59

千幻薫さん、どうも。

理屈じゃないんでしょうね、こういうのって。
運命なんてもんは信じないほうですが
魂が呼び合うなんてことも
案外あるのかもしれませんね。

ただ、今度はテープの存在で
「過去を取り戻したことによって悩む」わけで。

そこからホントのラブストーリーを
つくってくという話はめちゃ感動しました。

Posted by Ageha at 2006年08月16日 12:16