戦っていた若者たちがいた。
それが生きて帰れないとわかっていても
回天に乗り込んだ若者たちがいた。
出口のない海 | |
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最後の最後で一つ夢が叶ったことは
せめてもの救いだったかな。
それにしてもずいぶんキュートな海老蔵さん
だったような。(え)
イッショウケンメイ青春の部分を
明るく描こうとしてましたね。
命がけの訓練のシーンでさえも。
・・で幾分笑える回天の訓練シーンが実は
最後の複線???
・・・なんていうか、
あのナレーションでもしゃべってたように
あと1日、なんとかならんかったのかと
そんな死に方はないやろとやっぱり思ってしまいました。
ひとの命を犠牲にしてまで
機械の正確さを補うなんてのはありえない。
これはとっても失礼な話だけれど
うまく操縦できなければ、
その命は目的すら果たすこともできずに散ってしまう。
それはあまりに命の無駄遣いなんじゃないかと
思っちゃいました。
敵をたたくことも、生きて帰ることもできずに
そんな死に方ってないよと。
そしてこんな機械があったことを
知らしめるためにも乗るんだといった彼は
ある意味ホントにその目的を果たしてしまう。
それは、戦死通告を紙切れ1枚しか受け取れずに
納得などできない家族よりはまだ
家に帰ってこれただけマシなのかもしれないけど、
手紙が残っていただけマシなのかもしれないけど、
それでもあまりに悲しい最後に
絶句しちゃいました。
大和もそうですが、
こういうたくさんの犠牲者の上に今の平和があって、
もちろん、正直なところ
この頃よりずっと世界には物騒なものがいっぱいあるけど
それでももうこんなことを繰り返しちゃいけないから
・・・戦争映画ってのはそれを切に願うゆえに
作られるものだと思うから
くれぐれも命は大切に・・・しなくちゃねと。
どんな争いがあったとしても
奪い奪われるものじゃない。
・・う、まとめになってなくてスイマセン・・・。
私は「映画より本」派で、この映画は見ていないのですが、映画では悲しいままで終わってしまうのでしょうか。
原作では、最後は短いながら現代のシーンがあって、ほっと心温まるような終わり方だったような…。
魔球の話と、それから
回天は人が動かしていた、
こんな魚雷があっちゃいけない、そのことを
教えてあげるんだと・・そういうセリフがあったんですが
その思いは身をもって示したわけでして。
映画でも現代のシーンがラストに出てきます。
原作は未見ですが、ほぼ内容は同じではないでしょうか?
一人残された回天の中。腹が減っただろうなぁ・・・
俺だったら気が狂ってしまいそうです。
>回転寿司って。(ノ*゚▽゚)ノ
ある意味彼は自分の命をかけて
有言実行しちゃったわけですが、
やりきれないものを感じました。
それと、
回天をもってしても
家族を守りたい、もしくは一矢報いたい
それができなかった命があることが
とってもとっても悲しかったです・・・。
その分とってもリアルな映画でしたけどね。
結末もえ〜って感じでドラマ的にはイマイチでしたけど
こういうことを伝えることに意味があったのかなと思いました。
回天の存在とか全く知らなかったですし。
思想を交えず事実として学校なんかでも教えればいいんですよね。
せめて家族の下へ遺体が帰ってきただけでも
よしとしなければいけないのでしょうね。
戦争で散るということが
なんだかカッコいいかのように
軍神とかいうて持ち上げられて
その影でこういう悲しい最後もあったことを
きっちりと伝えることで
これはこれで静かな問題提起。
これもありなんだろうなと今は思います・・・。