やわらかい生活 スペシャル・エディション | |
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心にかかえるものでつぶされそうになって
どうにかこうにか薬で支えてる毎日。
ほわ〜んと生きてるようで、
いい加減にすごしているようで、
ひとはそうそう生きることを投げ出せない。
死ぬのが怖いのではなく
死にたいと思うことがコワイといったひとことが
頭から離れなかった。
・・はたから見て
結婚しないの?仕事しないの?って言われても
そういう心の病気ってわかってはもらえないのな。
何日か分の処方で治るなんかの病気とちがって
手術して切り取ったら終わりの病気とちがって
区切りのないものは
気持ちでなんとかできるだろって言われちゃうのな。
ホントはそういうこと一番イライラしてるのは、
気にしてるのは本人なのにね。
・・・そういうひとらがみるともっと
この主人公の女性がかかえてる気持ち
痛みとしてうけとめながら見つめるのでしょうね。
もっとも保険金で生活の成り立つ彼女には
あまり悲壮感がなく、
どういう関係であれ、他者とのかかわりはちゃんとあるので
まだそこに暗さはなかった。
ホントのとこはもっと重たい状況のはずなんだけどね・・・。
ただ、まあひとつだけひっかかったのは
両親が恋人が同僚が・・・なくなったら
その喪失感はそらわかるような気もするんだけど。
だからってひとにそれをしゃべるときに
阪神大震災で、サリンで、9・11で・・って
それはどうかと。
そら、ひとはなんていうたらいいか絶句して
またその不運な偶然に同情してくれるかもしれんが。
だからといってホントにそれを体験したひとらの悲しみと
自分の持ってる悲しみは同化しないし、
心に抱える重い荷物は
解ったような顔できても理解はできないでしょ・・。
東京であって東京でないような蒲田の町で
そこですれ違ってく不思議な出会いと
それからトヨエツ扮するいとことの関係は
気持ちをラクにしてくれるものではあるけれど
それもまたひと時のことで
ひとは彼女の前を通り過ぎていく。
平気な顔してほわんとすごしてくしかないのかな。
その場だけの微笑みでもって過ごしていくのかな。
でもそれは彼女がきめること。
そしてその結論にどれくらい時間がかかるのか
それは誰にもわからないこと。
街の雰囲気とそれから彼女に関わった人らは
チョット変わってるけどみんな優しい。
それはせめてもの救いだったけど
正直何の解決もしていないことに不安を覚えながら
これはこういう話なんだということを理解できるまで
チョット時間がかかっちゃった。
そんなすんなり元気になれるなら
はっきりした一つの目標や答えが出せる話なら
結婚しないの?仕事しなくていいの?って
言ってる無責任な人と同じなんだよね・・・・。
カマトトではないですが
アイルケはちょっと抵抗がありまして、
こっちを鑑賞しました。
トヨエツと寺島しのぶのコンビでも
作品でこんだけ変わるのな。(笑)
そうそう妻夫木君が出てるのをしらなくって
これはチョットびっくりでした。ラッキー。(え)
私は先に「愛ルケ」を観てからのこの映画でしたが、こちらの方がやっぱ面白かったなぁ
彼女はみんなを癒してくれるんだよね
私もあんな「プレイ」して見たいな(*mm)キャっっ
「待合室」はまだ未見ですが、
寺島しのぶさんって女優さんはやっぱすごいわと。
役によってこんだけ雰囲気変わるのよね。
基本はさばさばした、しっかりしたひとってイメージなんですが。
>あんな「プレイ」
どんなプレイなのかな〜〜〜(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ
本当だ、愛ルケ前にこれでも共演してたんですよね、この2人。
そんなことをすっかり忘れてしまうくらいに、別人になりきっていました。
(ただの物忘れって言わないで〜)
愛ルケよりもこの作品が好きかな。
でも、最後にまた人が死ぬのはなぁ〜って思いました。
またも、宣伝やチラシの印象とは違う映画で
なかなか重いし、やっぱり主人公の先行きに不安を
感じてしまうのだけど。
彼女は恵まれているよなぁ・・・。
う〜ん、たとえ事故であったとしても
その結末はないよなと。
彼にはちゃんと奥さんのとこへ帰ってほしかったです。
同じシーンに登場はしませんが
「大停電の夜に」でも共演してますね♪
アイルケの舞台挨拶で
映画が進むにつれてこんだけきれいになってくなら
普段もキレイにしてればいいのにとか
・・それくらい仲がいいようで。(わわわ)
そのへんが映画にも出てたかも。
彼女は恵まれてる・・とも言えますが
彼女の存在もまた、
出会った男たちを癒してるってのが
すごいなと。
たしかに気分の浮き沈みでずいぶんキャラが
変わっちゃうんですが、
基本は人の悩みの相談にのっちゃいそうな
姉御肌なのかもしれませんよ・・・。
やりたいことだけやって生きていくのって
彼女は言うてましたが
それができたらどんなにいいでしょうね・・・。
ポリシーというよりは自分にそう言い聞かせてるように
聞こえましたけど・・・。
TB&コメントありがとうございました!
お返しが遅くなりました(汗)。
僕もこういう病気についてよく知らないんですけど
社会でまだまだ認知されていないっていうのが
さらに苦しめているんでしょうね。
うちのブログに来てくれる方にうつ病を患っている方がいて
その方のブログをたまに覗いてるんですけどやっぱり大変な病気ですね。
気持ちが病気で支配されるっていうのは本当に恐怖です。。
かくいう自分もリアルでは
言いたいことがうまく言えなくって
こういうとこではペラペラしゃべってる。
でもそうやってバランスを取ってるのかも。
こればっかりだと困りますけど
誰にもひとつくらい逃げ道や隠れ家、
防具をはずしてリラックスできる場所がないと
しんどいもんですよん・・。
人の目を気にしたからといって
誰かにあわせられるわけでもないのに
妙に気に病むところがありましてね・・・。
蒲田に引っ越しても、主人公の幸せはそんなに簡単にはつかめないよ、ということだろうと思います。
だけど、確実に、彼女はなにかをつかみかけていて、その部分が、勇気付けられるようなところがありました。
確かに2時間そこらの映画で
そういう心の病がハッピーエンドになったら
いくらフィクションでもウソになっちゃう。
希望が見えるくらいのとこまでが
精一杯でしょうね。
どこでというわけじゃなくて
最後はやっぱ自分の気持ちの持ちようかと。
誰かに言われてどうにかできるものじゃなく
自分が自分の人生を投げ出したりしなければ
何かをつかむのにどれだけ時間がかかったとしても
オッケーなのだと思います。
なんて偉そうなこと言いました。f(´−`;)