2006年11月30日

へっぽこサムライでもええやん。〜「花よりもなほ」〜

余談になりますが。

おそらくは「トンマッコルへようこそ」の映画に
私が望んだものは
こういうコメディだったんだと思います。

建前があって、譲れないもんがあって、
でもそれを全部解決しちゃうような一芝居ってのも
あってええんとちゃうん?って。
どうしても誰かを殺さなきゃいけない、やっぱ間違ってるよと。
方法はあるんとちゃうん?って。
これは映画の中の話で時代劇コメディだけど、
ジブリよりもマンガチックなファンタジーでした。

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12月1日からキムタク主演で
「武士の一分」が公開されるんですが、
映画の内容は詳しく知らないものの、
えらいまた正反対の位置づけな作品やなと。
こっちはおそらくストイックにサムライ魂を追求するのでしょうが。
(ただしそれが己のプライドのためじゃなく
愛のためってのがまたどこまでも
キムタクらしい武士なんだろうけどね・・・笑)

あだ討ちはしなくちゃいけない、
それは父親との約束、父の願い。
本来それは武士の家に生まれ育った子どもがフツーにもつ
プライドや憎しみの感情。
(・・・もっとも、その父も、囲碁の勝負くらいで
刀抜くってのがなんだかアホラシなんですけどね。
しかも殺されちゃってるし。)
で、江戸に出てきたものの、
相手がどこに住んでる誰かもわかってるのに
いつまでもその本懐を遂げようとしないんだよね。
逃げ足だけめっちゃ早くて。(笑)

「あだ討ちだけが親孝行じゃないよ」と笑う叔父さんて
この時代の武士にしてはえらい物分りのよいひともいるんだけど
いかんせん、「あだ討ちがお金になる」元禄の平和な世界は
なんか変な時代。
お犬様が幅利かせてる世の中で、食べるものにことかいて
犬鍋食べてる長屋のみんなの明るくてたくましい生き様は
どっこいオイラは生きるぜっていう強さと優しさに満ちて
貧しくてもこんな楽しい空気が流れてる場所はいいなと
思っちゃいました。

余談ですが、ハチクロで「真山はこんなやない〜〜〜〜」と
叫びまくったAgehaさんですが(役者の演技やなくて演出がね・・・)
そのときの真山さん役だった、加瀬亮さんが
やたら今回はかっこよかったですぅ〜。
ちょっと一匹狼気取ってますが。

誰かが誰かと剣を交えて
大切な誰かが命を落とすたび
残された誰かがまた剣をもって誰かを殺しにいく
その悲しみと恨みの連鎖は間違ってる。
今でこそ間違ってると言える時代になったのに
それでもテロがあり、いじめがあり、
何気にそういうものに対するメッセージも感じました。
痛くない殴られ方、ケンカをしないでイジメをやめさせる方法等々
さりげなく今必要なものをしっかりもりこんでたような気がします。

へっぽこサムライは腰抜けに見えてもそのことを真剣に考える。
それはこの時代ではまだ勇気のいること。
剣が強いほうがかっこいいかもしれないが
長屋のみんなをまきこんだ大芝居でもって
すべて丸くおさめちゃうような、知恵と絆で乗り切る気持ちよさは
見終わってとっても幸せな気分になりました。
いいじゃん、こんなのもって。

建前上は岡田くん主演なのでしょうが、特にカッコつけることもなく、
(でもやっぱり何気なくアップになると華があるのね〜・・ってオイ)
脇役の面々がものすごい豪華で
ちゃんとオレはここにおるでっていう
自己主張をしっかりしつつも主役を支えてる。
ちゃんと一つの作品としてまとまってて
チームワークのよさやバランスのよさを感じました。
いやはや、こんな情けない武士をメインに
貧しさにめげない元禄コメディがここまでオモロイとは
思いませんでした。満足〜♪
posted by Ageha at 00:09| 大阪 ☀| Comment(6) | TrackBack(14) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは♪
そうなの、加瀬亮くんがとってもオイシイ役でしたよね。
一瞬オダジョーに見えちゃったもん(汗)
岡田君もよかったけれど、登場人物みんなが良かったな〜。

Agehaさん、毎日お忙しいでしょうが、バトンって受け取り拒否されてるんでしたっけ?
もしお時間あるときにやってみようかなと思われるなら、ぜひぜひ「いい男バトン」受け取っていただけませんか?
Agehaさんの「いい男」が知りたくて〜(笑)
ご一考くださいませ〜。
Posted by ミチ at 2006年11月30日 15:51
ミチさん、どうも。
バトン確かに受け取りました。
じっくり検討させていただきますです。
・・でもあきれないでね。(何)

ハチクロ以来しばらく
伊勢谷くんにハマッたAgehaさんでしたが、
この映画の加瀬亮くんはまた
えらいかっこよかったです。
・・・ってこんな調子ですので。(笑)
Posted by Ageha at 2006年12月01日 01:36
こんばんは♪
時代劇でも今日観てきた「武士〜」とはえらく違います(笑)
なんちゃってな仇討ちには爆笑しました。
そんなのありですかぁ(笑)
Posted by ゆかりん at 2006年12月03日 22:46
ゆかりんさん、どうも。

う〜ん、キムタクで時代劇ってのは
どうも触手が動かんのよね・・・。
ってか、この映画も最初からDVD待ちだったんですけど
こちらが思ってるよりずっとよかったんで、
あ〜また選択ミスしたなと。
偏見はいけませんな・・・。(笑)
Posted by Ageha at 2006年12月03日 23:48
こんばんは。
キャスト知らなくて僕も加瀬亮さんが
オダジョーに見えましたw
この加瀬さんかっこよかったですよね〜。
この前「武士の一分」を観たんですけど
この作品の余韻に近いものを感じたんですよね。
時代劇で笑える優しい作品ってところがかぶったのかな。
なかなか良かったですよ。
Posted by こーいち at 2006年12月05日 22:59
こーいちさん、どうも。
最近更新がままならない状態ですが
また来て下さいませ〜♪

>キャスト知らなくて僕も加瀬亮さんが
オダジョーに見えましたw
・・・似てましたかね?
でもオダジョーなら演じそうなキャラだったかも〜。

「なんちゃって仇討ち」っていいじゃんって
ほのぼの見てましたよぉ〜。
Posted by Ageha at 2006年12月05日 23:53
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