劇場版アニメをやっと借りてきました。
ちなみにそのときのレビューはコチラ。
・・・レンタルビデオで1985年3月の日付なんだけど
実際に劇場公開されたのは1980年だから・・・。
トホホホホ。めっちゃ古っ。
で、リアルタイムで見に行ったってアハハハハ〜〜〜。

環境汚染が進んで人が住めなくなってしまった地球を
再生するために、人間を管理しなくてはならなくなった世界。
コンピュータによって選別され
その環境に適応できた人間と、
異端分子としてわずかながら生まれ来るミュウと
コンピュータTERRAはどちらか勝ったほうに
この星の未来をゆだねることにした。
しかしマザーイライザの申し子である、キースでさえも
この戦いに疑問を持ち始める。
この星を救うためには
人が人として手放してはいけないものを
こんなにも捨てなくてはならないのかと。
同じ人間なのにどうして人とミュウは共存できないのかと。
さてその結末は・・・。
と、いうお話でございます。
お互いの立場を理解しながらも敵同士として
戦わなければならないという設定も切なかった。
到達地点は同じなのに、方法が違うと
殺しあわないといけないっていうのが・・・。
原作にいたっては第1部の連載が始まったのが
1977年。
もっともマンガ少年という少年誌はさすがに
私も知らなかったし、家にもってた中公文庫のマンガは
95年発行分で。
もちろん当時の劇場版アニメのレベルって
今見たらそりゃちゃっちくても仕方ないのだけど、
そこで取り上げてたテーマというのが
これから先十分起こりうる未来予想図で、
しかも壮大なスペースオペラだったから
あの頃ここまでこういう話が作れたということに、
それも少女マンガの作家が、
初めて少年誌で描いたSFものでここまでするかってことに
今更ながらすごいひとだったんだなって。
・・いや、竹宮恵子を過去形にするつもりはないけど
どっちかいうと、BL系マンガのイメージが強いひとなもんで
めちゃ抵抗があってね・・・(わわわ)
キャスト
ジョミー・マーキス・シン : 井上純一
キース・アニアン : 沖雅也
ソルジャー・ブルー : 志垣太郎
フィシス : 秋吉久美子
トォニイ : 古谷徹
ジョナ・マツカ : 薬師丸ひろ子
セキ・レイ・シロエ : 神谷明
グランドマザー : 岸田今日子
で。
久々に見たんだけど、これ以外にも
コンピュータマザーイライザの声が池田昌子さん。
うわ、メーテルまでいたよ、びっくりだよ〜でした。
古谷さんや神谷さんが脇役にまわってるってのもオドロキ。
映画を支えるサポートとしてだったのか
まだ当時はニューホープだったのか
そのへんはわからないですけどね。
最近やたらめったら声優以外のひとが
吹き替えに挑戦する映画が増えたんだけど
役者としてすごくても声だけじゃこの程度か〜ってひと
多くないかなって私が偉そうにいうことじゃないけど
このアニメは別格。
全然違和感がなかった。・・・贔屓目かな?
・・・ネタバレになりますけど
キース(沖雅也)のセリフで
”私は私の意志で自分の命を絶つことにした・・・”って
え〜〜それって今聞いたら「予言かよ〜〜」て。
この当時、これもキースのセリフなんですが
「私の背後から近づくな、それが誰であっても撃つ。」が
めっちゃ身内で流行ってたことを思い出して
一人バカウケでした・・・。こういうことは覚えてるのな。(笑)
随分端折られちゃったなぁとガッカリしたのを覚えています。
原作のダイジェストになっているということよりも、
公表されていたシナリオよりもバサバサ切られてしまったのが勿体無く思えましたね。
トォニイとジョナ・マッカの対決シーンだとか。
その後、TV放映やらビデオやらで何度か見直しているんですが、
その都度作品に対する評価は上がってきています。
興行的にも厳しかったようですが、早すぎた作品だったのでしょうか。
監督の意向でメインキャストはいわゆる声優さんじゃない人を集めたようですが、
神谷さんや古谷さんの起用は、これはアニメファン向けでしょうね。
で、この経験の浅いメインキャストは総じて好演だとは思うのですが、
それでもフィシスとマッカはちょっと・・・(苦笑)。
・・・それでも、某アニメ映画に出てきた
誰かさんよりはずっと・・・(わわわわわ)
フィシスは抑揚のないキャラだと
秋吉さんが判断されたのかもしれないですが
幾分棒読みな気はしました。
マッカはもう聞いただけで
薬師丸ひろ子だってわかるのはどーよと。
それでも、その映画にどっぷりつかってしまうと
案外気にならなかったりして・・。
結構この辺がいい加減ですいませんです。(笑)
は〜い。リアルタイム、しかも友人たちと集団で観に行ったクチです。
サントラ盤持ってま〜す。あまり聴いてないけど…
ぶっちゃけた話、当時は声優さんの大手プロダクションは青二プロとテアトルエコー以外はほとんどないに近くて、でもって東映のアニメは青二ばっかりといっても過言でなかったし、そもそも声優さんって呼び方自体がこの頃できたようなもんで。
作品自体の歴史的位置は、低迷化していたアニメ界・映画界がヤマトブームで「アニメなら劇場へ客を呼べるのでは!?」といきなりリキを入れ、銀河鉄道999で成功したので気をよくしてこしらえた第二弾がこれなんです。(だけど予想以下だったので次は999の続編になったようで)
そのための話題作りもあってのタレント起用だったみたいですね。
ちなみに私は俳優もできる声優さんはいても、声優になりきれる俳優はいまだかつて見たことありません。
それほど声の仕事というのは滅私に徹するすごい技術だと思っています。
>俳優もできる声優さんはいても、
声優になりきれる俳優は
いまだかつて見たことありません
・・やっぱそういうもんですか〜。
その反面で代表作もってると
そのキャラにしか聞こえないってのも
辛かったりしますよ。
「パプリカ」の古谷徹と林原めぐみなんか
別のアニメ見てる気分でしたし。(笑)
最近マンガの実写化で
外見のなりきり度だけはものすごくUPしてるんですけど
演技はどないやねんていうひともいます。
(そもそも本職が俳優じゃないひとを
もってくるからそうなるんでしょうが
それはさておき。・・・笑)
声優も俳優もなんかそういうとこ
他のジャンルのひとが
客寄せに参加しすぎな気がしますね・・・。