2006年10月04日

この星を救えるのは笑顔だけ。〜「アタゴオルは猫の森」〜

試写会。メルパルクホール7:00.
公式サイトはコチラ。
http://www.atagoal.com/

hideko.jpg

・・・・・・・・・。

1010人収容のホールの半分いるかいないかの観客て
どうなんでしょね?
おまけに今回はメールのプリントアウトを持って行っての
ペア招待って初めてでした。

3D-CGのアニメで、確かに女王ピレアのシーンで
うっとりするくらい美しい歌があり、
(そう、こっちまで洗脳されてしまうほどに)
いくつかオオ〜ッという美しい場面はあったんですが。

正直、これより前に「森のリトルギャング」で
毛並みのつやや流れまでもそこまで再現しますかという
映像を見てますし、
ゲーム画面ではFFを散々やってますんで、
う〜ん連載から30年の時を経てやっと映画化しましたよって
・・・感じではなかったな〜。申し訳ないが。(わわわ)

劇場用アニメはアタゴオルの話の中から
外伝「ギルドマ」というお話を劇場版アニメにしたもの。
音楽監督を米米CLUBの石井竜也が担当し、
声優もちょこっとやり〜ので
楽しみにしていった・・・んだけど。
コレは、スポーツ報知の抜粋。→コチラ

アタゴオルのトラブルメーカー、ヒデヨシが
植物の女王ピレアの封印を解いてしまったことからはじまる
猫も人間も絶滅寸前の危機を
これまたヒデヨシが出会う、ちっちゃいちっちゃい輝彦宮、
が封印するまでのお話。
とまあ言うてしもたら身もふたもないのだけど。

生きることと食べること、楽しい事しか考えない。
まず自分が楽しいことが一番大事なヒデヨシが
一番生命力にあふれてて、女王にも全く操られないってのが
・・・・う〜ん、そういうもんですか。
頭のなか、シンプルなほうがいいですか?

もちろん、そんなヒデヨシでも
ヒデコと名づけた「輝彦宮」は別もので
父上と慕ってくれる(実は植物の王様)ことで
身内のいない彼にも絆というか、失くしたくない存在ができて
彼の内面が少し変わっていく様も描かれるんですが。

田辺誠一が吹き替えをする、さすらい猫ギルバルスが
かろうじて語り部というか、
物語のなかにあるメッセージを伝えようとしてる
・・・気はしたんですが、
主人公ヒデヨシに感情移入ができないと
どうもイライラしてしまって生理的にダメでした。
ホントはもっと中身のある話だと思うのですが・・・。
ヒデコはやたらかわいくてかわいそうな役回りで、
これはこれで印象的だったんですけどね。

あ〜一日たってもどうも持ち上げることが出来ませんでした。
(わわわ)
80分アニメのなかでこの映画が
子どもに語りかけたかったメッセージは何だったんだろ・・・。

みんなが踊るラストシーンのなかに
ヒデヨシがいなかったことは、
一応意味はあったのかなと・・・。

これも正直アタゴオル本編を見て見ないと
本質がまるでわからず。多分こんなもんじゃないはずで。
ストーリーはいたってシンプルなんですが
伝わってくる重さがないのがとても残念でした・・・。

下手にセリフをはさまずに
音楽をバックで流し、サイレントの映像でもって
もっと短いほうが面白かったかも。
谷山浩子の音楽劇アタゴオルがどんなだったかは知らないですが
アニメよりはそっちのほうが雰囲気出てたかもな・・・。
そうそう彼女は占い師の役で歌がうまいって設定だったけど
水晶玉やタロットが出るでもなく、お告げもなく
彼女のソロパートがあるわけでもなく・・・期待した分

「ガッカリだよ〜〜〜。」(やっくんになってしもたがな)
posted by Ageha at 12:03| 大阪 ☁| Comment(8) | TrackBack(19) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
何がやりたいのかよく判らない作品でした。
対象も原作ファンなのか石井ファンなのか、子供なのか大人なのか。
こんな中途半端な作品では、誰も満足してくれないと思うんですけどね。
Posted by ノラネコ at 2006年10月14日 12:16
ノラネコさん、どうも。

原作がコレだけ長い間シリーズが出ていて
たくさんのファンを獲得しているなら
そのへんのよさを
映像化するにあたって少しでも表現できていたら
間違いなく原作どんなんやろって
人の目がもっと向くんでしょうけどね。

有名なキャラ、有名なイラストですから
とっかかりはよかったんですが
どうも映画そのものはイマイチでした。

実はこの後バンプオブチキンの
サイレント映画「人形劇ギルド」に
たった15分のお話で号泣(大げさですが)してしまったんで
時間の長さじゃなくてホントに
表現の仕方ひとつで違ってたんじゃないかと・・・。
Posted by Ageha at 2006年10月14日 12:36
はじめまして。
TBのみでしたのにTB返しだけでなくコメントまで有難うございました!

私もメルパルクホールで観ました〜(笑)
ですよね〜。会場に入ったときに、
うわ〜ガラガラや〜ヤバイんちゃうんと思った結果が、
ものの見事に当たってしまったような作品でした。

シチューのパッケージになっていて、
30年愛されている作品だということだったので、
それなりに楽しめると思っていたのですが
81分って長いなーで終わってしまいました。
Posted by あり。 at 2006年10月15日 03:03
あり。さん、ようこそ。
いきなりおしかけてドドドッと
カキコして帰りまして・・(笑)

最近世間は狭いな〜というか
実はニアミスやったという方を
ちょこちょこみかけまして、
これはちゃんとしたかっこで
映画見に行かなあかんなと、(!)
キョロキョロしております。(´▽`*)アハハ

ヒデヨシのよさをいかに伝えるのか
・・・アタゴオルの世界の法則を
いかにうけとめたかで
ものすごく評価がわかれちゃいますね。
ストーリーは単純なのに
果たして子どもにどう説明したらいいか
頭を抱えてしまう映画でした・・・。
il||li _| ̄|○ il||l
Posted by Ageha at 2006年10月15日 11:24
なんだかよく分からない映画でしたね。
『ブレイブ・ストーリー』と同じく「壮大な物語を映画化するには尺が短すぎた」という印象を受けました。
ヒデヨシが「生きる事」を訴えているにもかかわらず、命を落とす選択をしたヒデコなど、描かれるテーマも矛盾してますし。
Posted by えめきん at 2006年10月16日 23:04
えめきんさん、どうも。

ヒデコはピレアが復活する時に
必ず対で生まれ来るもので
封印のために戦う宿命をはじめから持ってる。
その存在そのものがとても刹那で悲しい。

その深刻さとアタゴオルの世界の能天気さが
どうもギャップがありすぎてね・・。

本来ほんわか楽しい世界で
ちょっとこまったちゃんが
騒ぎをおこしてくれちゃってもう・・・
っていうお話に徹すると思ってたもんで。
Posted by Ageha at 2006年10月18日 14:25
この度はウチのブログにTBとコメントをありがとうございましたm(__)m
なんだかわしの感想もAgehaさんの感想にとても近いです。
最悪なはしょり方!
サイレントと言うか5〜10分のミュージッククリップみたいにした方が絶対観れましたよ。
正直CGである必要性も皆無かと。むしろセルアニメのほうが作品に合ってると思います。ゼイタク言うと「こまねこ」(http://www.komaneko.com/feature/index.html)みたいに人形のコマ撮りでやってくれたら一番だったんだけど。
それにしても一番まずかったのはやはりお話しですよね。
森のリトル・ギャングのほうが全然面白かったです。
わしも辛口で失礼しましたー(^_^;)
Posted by 発生 at 2006年11月06日 01:03
発生さん、どうも。
「こまねこ」かわいいですねっ!!!!!
この冬ですか?公開。

う〜〜〜また誘惑と戦うのか。φ( ̄ー ̄ )メモメモ

アタゴオルはエピソードの選択ミスちゃいますか?
あのストーリーではヒデヨシのいいとこを
描けなかったように思います。
それがもったいなかったですね・・・。
Posted by Ageha at 2006年11月07日 12:15
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