う〜〜〜。
見に行けなかった1本を
小説版でとりあえず・・・ということで。
ゆれる | |
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とても読みやすかった。
でも、感覚としては理解してるんだけどうまく言葉に出来ない。
ただ、見たひとの満足度が高いってのは
それだけ心理描写がきっちりしてたってことで。
ダ〜〜〜。やっぱりロードショーで見るんだった。トホホ。
ものすごく仲がいいように見えて、
相手のことを羨んでいたり、憎んでいたりする気持ちを
大人なんだからっていう理性でもって隠し通せてたり、
表向きは顏あわせるとケンカばっかしてるのに、
自分と全く性格も生き方も違う相手のことを
実はとても思いやっていたりする。
そういう2面性だけはドラマやら本の世界で
そんなもんだろうと思ってるだけで
ひとりっ子の自分にはそのへんはよくわからない。
じゃあ知らなければよかったのかと。
自分たちが日頃信じているものが
そんなことくらいでいとも容易く崩れていくものなのかと。
知ったあとの再生は?
それも正直なとこできることとできないことが
あるだろうなと。
良かれと思ってやったことが裏目にでてしまう
ソンなタイプのひと。
本心と違う言動をとり続けて
自分で自分にどんどん足かせをつけていった結果
そのときそのときに実はオレはね・・・って言えてたら
ココまでこじれなかったかもしれないという確執。
今まで気がつかなかったにせよ、
見て見ぬふりをしてきたにせよ、
それはいつ何時どんな形で
表に出てくるか解らない不安定なもので、
そういう危なげな感情は誰でも抱いている。
登場人物ひとりひとりの本音、心の声・・という形で
語るこの物語は・・・他人に対してもあまり警戒心のない私にとって、
不信感を思いっきり煽るものでした。
おそらくこういうものだとわかっていても
コレは正直重たかったです。
裁判の一番残酷なことは、その罪に関係があることもないことも
ありとあらゆる自分のことを人前でさらされて
赤の他人の厳しい言及にただただ沈黙しかできないこと。
真実を明らかにするためには人の心に土足ではいらなきゃいけない。
事件の背景にあったものは、
兄を豹変させるだけの十分なものがいっぱいあって。
・・・我慢してたことが一気に表にでたあとでは
あ〜もうこれは、そう簡単には元に戻れないなと
思っちゃいました・・・。
〜あの橋を渡るまでは兄弟でした・・・・。〜
いつも手をつないでいた。
わかりあえてると思っていた。
自分たちが見ていたものとその人の本性の違いは
そのまま心の距離感になり
いつのまにか大きな川がふたりを引き離すように
うねりながら流れる。
橋がかかっている。それはかろうじて残ってる
心のつながりかもしれない。
でもそれはとても不安定で、
それはそのまま心のゆれを表してる。
ほんの少しのボタンの掛け違えで
まっさかさまに落ちて、もう
相手のいるところへはたどりつけなくなる。
向こう岸へ行きたい。
そうすれば世界が変わると思っている。
それが自分にとって幸せかどうかはともかくとして。
道路をはさんで向こう岸の歩道に出所してきた兄がいる。
でもバスはおそらく兄を乗せて行ってしまうだろう。
一度壊れたものが再生するには
もっともっと時間がかかるような気がしました。
うまくまとめられないのでこんな形で終わりますが
親にとって手のかからないイイコが
必ずしも何の問題もかかえていないなんて
・・それは親が何にも見てない、気付いてないだけなんだなと。
コノヤローとか思ってても(!)本音でぶつかってくれるほうが
どれだけ安心かと思ったりなんかしました。
監督自身が書いているので、テーマや人物描写はしっかりしているでしょうね。
読んでみたいんですが、溜まってる小説が5冊あって手が出せません(泣)。
実はこの前図書館で借りてきた4冊は
2冊UPできましたけど
「灰色のピーターパン」は
読めずじまいでタイムアップになってしまいました。
「下北サンデーズ」は
ドラマとどないちゃうのかなっていう
好奇心で借りたので
ナナメ読みでもオッケーだったんですが。
これは2,3時間で読んじゃいました。
映画の後に書かれたもので
若干内容が違うらしいですが
その辺は今度映画見るときのお楽しみに
しときます。(笑)
という感じで中々映画にいけません。
「ゆれる」もその1本。
心から公開したのは
「かもめ食堂」...
どうしても映画館で見たかったのに...
かもめ食堂は良いです。(笑)
DVDがもう出ちゃいましたが、
コチラでは高槻で7日から
リバイバル上映がありまして。(エッヘン)
ただでさえ、オダジョーが出ると
ミーハー根性で見てしまうのに
ホント今回はタイミング悪くて。
つい最近までロングランしてたのに。
・・・ええです。おとなしくDVD待ってます。(泣)
映画の印象と多少違う部分もありましたが、やっぱこの映画を観ていないAgehaちゃんが可哀想で(爆)
めちゃ良い映画だったのになぁ・・・
惜しいなぁ・・・残念だなぁ・・・←めちゃイケズ(爆)
しんちゃんは飢餓感を煽る煽る・・・。
ほんまイケズやわ。(笑)
いいもん、今日は夜ピク見れたし。
フフン・・・。
大人げない会話だな・・・。f(´−`;)
コメント&トラックバックを失礼致します。
本書は、読みやすい形ながら、登場人物それぞれの語りにより構成された、出来事への奥深さを感じさせる小説でありました。
また遊びに来させて頂きます。
ではまた。
本の感想と映画の感想をTBさせていただきました。
壊れ感想のほうはTBを控えさせていただきました(爆)
うーん、この映画絶対に劇場で見ていただきたかったわ〜〜〜。
やっぱりオダジョーのアノシーンは大きな画面で見ないと〜。
というのも本音ですが(汗)、それよりなにより作品から漂ってくる緊迫感、役者さんたちの非常に細やかな演技などをぜひ味わっていただきたかったの。
DVDは2月発売って聞いています。
もうちょっとの辛抱ね。
あ、うちの地元ではただいま公開中なので見にいらっしゃいませんか?
智恵子の心理描写は
おそらく小説版に丁寧に書かれているはずなんで、
それをふまえて映画見ると
よりハマれると思いまして・・・。
そうでなくても、
このひとはこんな人だと思ってた・・のが
ガラガラと崩れていく話なので
映画の補完として読んで正解かなと。
・・・うちの地元て。
キョロ (・.・ )( ・.・) キョロ
泊めてくれます?食事つきで。(笑)
ついでに送迎つきで。(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ
4つ星シネマに指定されると
リバイバル上映があるので、
数ヶ月遅れで高槻に来ないかなと、
ひそかに期待してる次第で。
(現在かもめ食堂が上映中でして・・・)
映画ブログの方たちの間では
まちがいなく今年のベスト10(3かな?)にはいってくるでしょうし、
・・・2月は待てないですぅ。(笑)
ようやく映画館で観てきました。
原作も面白そうですね。
探してみます。
原作は若干話の展開が違うかもしれませんが
登場人物が本音を暴露するような書き方になってるので
映画よりもかなり具体的な心理描写になってて
これはこれで面白いかと思います。
・・・ってホント
これほど劇場でみれなくて悔しかった映画もないですよぉ〜。
私は「ゆれる」はDVDで観たので
今頃記事を書いたのですが、小説の方も最近ちょっと立ち読みしました・・・(笑)
かろうじて架かる吊り橋の象徴するものは、兄弟の不安定な心のつながりだったのでしょうね。
映画の方も、心理描写・映像ともに、うまくまとまった仕上がりになっていましたよ〜☆
映画のレビューのほうに
ブックレビューのリンクをはってますので
そちらの記事のほうをTBさせていただきました。
原作と映画は全然別物だったり
取り上げて膨らませるポイントがちがったりするんですが
もともと映画のノベライス版として
監督自らが書いた作品なので
どちらからはいってもより詳しく深く
内容を味わえるようなものに
なってたんじゃないでしょうか。
あ〜映画館で見たかった。(まだ言う・・笑)