2006年08月31日

手のぬくもりが光になる。〜ユビサキから世界を〜

アンダーグラフの「ユビサキから世界を」。
「何かを変えたいなら、
まずは自分で出来る小さなこと=「指先」から始めよう」
というメッセージが込められたこの曲に共感して
セカチューの行定勲監督が撮った映画。

見れた〜〜。オンライン試写でさっき見てきました〜。
だって「全国の女子高生を対象に」無料試写キャラバンやってても
オカンは見れないじゃないですか〜。(どよーん)

・・・って思ってたら。
9月6日にDVDが出るそうです。アハハハハ。

ユビサキから世界を
ユビサキから世界を行定勲 谷村美月 北乃きい

フォーライフミュージックエンタテインメント 2006-09-06
売り上げランキング : 8454


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ユビサキから世界を(初回限定盤)(DVD付)
ユビサキから世界を(初回限定盤)(DVD付)アンダーグラフ 真戸原直人 島田昌典

フォーライフミュージックエンタテインメント 2006-06-21
売り上げランキング : 36897

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
素晴らしき日常(初回限定盤)
真面目過ぎる君へ(初回限定盤)(DVD付)
パラダイム(初回限定盤)(DVD付)
ゼロへの調和(初回限定盤)
HORIZON


で、肝心の歌詞はコチラ。→「ユビサキから世界を」



自殺を考えたことがあるかって聞いたら
「中学の頃だったらともかく今はね・・」
高3にもなったらもう、そういうこと卒業してるって言われたと
監督はインタビューで答えておりました。
(・・・もっとも低年齢化してることそのものもコワイけど。)
で、考えてたよりも設定を下げて、15歳・高1の春にしたと。
映画全体の雰囲気は、なんとなく岩井俊二の映画に似てる。


>未来に何の希望ももてない現代社会(の授業)なんて
意味なくない?ア〜ネム。死にたい。

回ってきた手紙にクスッと笑い、
キング牧師のページをやぶって返事を返す。
>マジ死にますか。

へ?死ぬほど退屈〜ていう意味じゃないんすか?

かくして仲良し4人組はその日の夜に
学校で「集団自殺をする約束」をして別れる。
じゃああとでね〜っていうノリで。

え〜〜〜〜〜。なんでそうなるのっ?!

いつでも一緒だよ、ゼッタイに裏切らないよ、
”それがどんなことでもね”という彼女たちの意思の強さと
雨に濡れたくらいで「寒くて死んじゃうよ〜」とこぼす矛盾。
車に引かれそうになって一時は意識が飛ぶんだけど
「まだ死ねないの」って学校へ向かうナンセンス。

ユビサキから伝わる、友の血の通った暖かさは
いくらかでも救いになるのだろうか。
何も見えない暗闇に手を伸ばした時
もし誰かの手に触れることができたら、それは
自分の、相手の、未来を変えていくものになる。
(かもしれない、としか言えない不確かさなんですが。)

希望なんかない、でもね・・と続くその先に
彼女たちがどんな答えを出すのか・・という映画です。

ものすごくちゃらんぽらんに見えて
教科書を全部燃やしながら(!!)歴史も古典も数学も
覚えてるもんをかたっぱしからハイハイハイって
キャンプファイアーみたいにしゃべってる彼女らは
授業聞いてないようで頭いいんすね。
で、こんなんが、いつどこで役にたつんやろと
めちゃ冷静な心のつぶやき。
(行定監督は
「教科書を全部灰にするってやってみたかったんすよ〜
僕は燃やしかけて途中で消したのを
3学期まで使ってましたからね。勇気ないんです。」と
無邪気なことを言うてました。
・・・ってそういう映画だったん??? )

なに考えてるかわかんない女子高生というものを
観察させていただくにはいい資料でした。
(・・っていうまとめはよくないんですが、同じくらいの娘おりますし
頭にイッパイ思いがあってもうまくコトバに出来ませんでした。)
posted by Ageha at 14:19| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(2) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
もしかしたら誰か一人くらい自殺に否定的な意見な子がいれば、上手く対比にもなって現実感が持てたかもしれませんね。そういう心の揺れやブレを経て「ユビサキから世界を」になってほしかったカモ。自殺に対して最後まで迷わずブレないというのはやっぱり違和感ありますね。
Posted by かのん at 2006年09月06日 01:33
かのんさん、どうも。

逆にね、誰か止めるひとがいれば
なんてことない映画になってしまうような気もして。
ひとつ間違えばホントに悲劇になっていた、
でもコチラが思うほど彼女たちは
決意の固さのわりには執着心がない。
死ぬとか生きるとかいうことに迷いがないくせに
そのくせなんでも「なんとなく」がつきまとう。
このへんのわけわかんなさが
当時ならともかく今の自分には
やっぱり理解できないんですよね・・・。
Posted by Ageha at 2006年09月07日 09:26
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

ユビサキから世界を/谷村美月、北乃きい
Excerpt: 行定勲監督がアンダーグラフの同名曲に共感し、歌詞と同じコンセプトで「現在を生きる普通の女子高生」を描いた作品なんだそうです。このタイトルと集団自殺を試みようとする女子高生たちという作品設定にグイっと惹..
Weblog: カノンな日々
Tracked: 2006-09-06 01:26

『ユビサキから世界を』
Excerpt: ----この映画って、無料上映会を行ったんでしょ? 行定勳監督だよね。どんな映画ニャの? 「一言で言えば 明日のない日本の生活に意味が見出せなくなって 死ぬことを決意したリンネ(谷村美月)と、 それに..
Weblog: ラムの大通り
Tracked: 2006-09-10 12:47