えっとね〜、いきなり暴言でしたけど。
個人的には好きです。
”ジブリアニメ系統が好きそうなひと”にはええかもしれない。
でもジブリファンがみたら
「え〜〜〜〜〜〜〜っ!」な作品かも。
あまりにあまりにあちこち使い過ぎだろそれはって
いったんそういう目で見てしまうともうダメなのな。
もうウォーリーを探せじゃないんだけど
あといくつ出てくるんだといいたくなるくらいの既視感。
誰かがジブリチャンブルーだって書いてたけど
ジブリ映画のワンシーンをつぎはぎして
別の映画作ったといわれても仕方ないくらい多かったんだなこれが。
黄泉のくにの最終とびらってそれ黒いまるにしてしもたら
GANTZですかって思うし(いや見た目だけで全く関係ないが)
水のなかなのに息できるとかいわれたらエヴァかよ〜って
いいたくなるしもう。
アスナはトトロのさつきちゃんそっくりのキャラで
髪を切ったシンはアシタカそのもので
ピストルをむけた森崎は一瞬ムスカだった。
新海さん、どないしたん?????
あなたにはよみがえらせたいと願うひとがいますか?
亡くなったひとにもう一度会いたいですか?
誰もがいつかは死ぬ。それが早いか遅いかだけのこと。
その喪失感を抱えてなお残された人は生きて行かなくちゃいけない。
それを受け入れて生きて行かなくちゃいけない。
・・・いや実際は不本意な死もあるから
んなこというたかて〜と内心は思うけどね。
事故も、無差別殺人も、不治の病も。
ね〜それでも亡くなったひとはその人の人生を全うしたといえるの?
これは「さよなら」をつげるための旅。
アスナはシュンに、森崎は病死した妻に。
その気持ちにけりをつけるためのアガルタへの旅。
(あ、余談だけどアガルタ=シャンバラとかいわれたら
ハガレンまで出たか〜ってツッコミ。(笑))
新海さんならではの風景画はやっぱりバリ美しい。
とくに空と光の描写はタメイキもの。
ただね〜、どうも物語が謎だらけ。
亡くなったアスナのお父さんがなんでアガルタの鉱石を持ってたのか。
シュンはアガルタから地上の世界にあこがれてやってきたけど
アスナに聞こえたメロディを送ってたのはシュン?
亡くなるにしても、シュンとアスナのリンクがもすこしあっても
よかったのになって。黄泉の国アガルタとアスナの間にも
何かしらあったらもすこし盛り上がったのにって。
あくまでも異邦人、いやわざわいの種としか扱われなかったのが残念。
輪廻転生にひとが手を出しちゃいけない。
気持ちがわかるだけにNGな思いを責めることはできませんが。
いきることも死ぬこともツライ、カナシイ、それでも
死にゆくものは残されたものに生きてほしいと願う。
祝福をと願う。
残されたものもまたそれを乗り越えてなお自分をいきていく。
器がなくなるという意味での死はあれども
どんな命も何かの一部になって
永遠にここにあって、決して消えることはない。
そのテーマだけはなんとなくわかるんだけど
展開がなんだかな〜で、イマイチ起承転結がない。
怒涛のアクションは繰り返されるんだけどこう、なんていうのか
ぐっとくるセリフがないのな。
どないしたいねんっていうもや〜っとしたものが残ってしまった。
・・・子供がみてわかるやろかコレって。