
こういうショットしかなくてちょっと残念だけど
外装も内装もええ感じのケーキ屋さん。
行ってみたいな〜。

ケーキといえば、ちょんまげぷりんもこの映画も
お菓子がもうひとりの主役なんでそこは手を抜けない。
辻調理師専門学校が完全バックアップなのな。
「かもめ食堂」や「南極料理人」にフードスタイリストがついていたように
だんだん食べ物やスイーツ、そういうものをとりあげるにあたって
俳優さんがやることもどんどん本格的になってる。
ここがおいしそうに見えないとどうしようもないからそこんとこの力の入れ方はすごいね。

このシーンはまだコアンドルじゃ通じないケーキを作ってるシーンなんだけど
蒼井優ちゃんがつくってくれるんならどんなんでも食べたいってば。(笑)

めっちゃかわいい〜。
こういうほわんとした表情をするのに
ま〜言いたいことポンポンポンポンいう。(笑)
上京した彼氏をおっかけて東京へやってきたケーキ屋の娘と
あるトラウマでもってケーキ作りをやめてしまった
天才パティシエとの出会い。
思わぬところで人は誰かとめぐりあう。
自分の運命を変えてしまうような誰かに。
自分が越えられなかった壁をひょいと乗り越えられる力をくれるような。
まあこんだけ口の悪いオンナに
なぜにそんなにみんな優しいねんとも思いつつ。
悪気はないんだろうけど正直ナツメのキャラはあまり好きにはなれなかった
彼氏が愛想つかしたのもわかるなってくらいに。
でも、頼るもの何もない東京で
ひとりそっからスタートするにはあれくらいの負けん気がないと
自分の人生歩けないのかもな・・・。
十村がかかえるフラッシュバックは
そりゃ簡単に消えるわけないだろう、
でもそれでもひとは生きていかなきゃいけない、
傷口に塩をぬるようなナツメでも
十村にはよかったのかもしれないね。
悲しんだままで何もできずにすごすのはあまりに情けない。
ホントに娘のことを思うのであれば
人を幸せにするスイーツを一人でも多くの人に
娘の分までだれかを笑顔にしなくちゃ、その腕があまりにもったいない。
で、まあ
ナツメの奮闘物語に十村の復帰と最後にはまとまるんですけども。
も。
晩餐会というにはちょっと規模ちっちゃ。(こらこら)
ケーキ屋を訪れていた老婦人の話もコアンドルの女主人も
いい味だしてたし、
おもいっきりつっけんどんで愛想のない先輩マリコのほうが
蒼井優演じるナツメよりも実は繊細でええ奴に見えたりして。
台風みたいにひっかきまわしてる印象のナツメにたいして
あまりにもくら〜い十村。
このふたりをメインにもってきて晩餐会をクライマックスにするなら
ナツメがそれまでにつくったケーキのレベルアップバージョンをだすとか
このシーンでいっこハラハラドキドキの大ピンチをもってきても
よかったんじゃないんかなって。
ちょんまげぷりんのコンテストシーンで
誤ってチョコレートをこぼしてしまったお城に
確かホワイトチョコだったと思うけど、刀で削った雪を降らせたみたいな。
こういうのをいっこいれることで十村の天才ぶりもナツメとの絆も描けるのになって。
最後があまりにバタバタして
ケーキを作ってみせることがなんだかさ〜っと流れてしまったんですよ。残念。
ラストに十村がある女性のところへ持って行ったケーキがどんなだったのか
ホントはもっと作ってるとこ見せてほしかったんだけどね。
ナツメが留学することに同意した条件ならなおさら。
それでも蒼井優ちゃんはかわいかったしスイーツはもう目の毒ってくらい
おいしそうだったからいいや。(あれ?そっちでオッケーかよ)