生かされた自分・・なのに移植された脳片に支配されて
「自分」が無くなっていく。
これはそんな悲劇の物語。
変身 | |
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ボクはボクでありたい。
彼女を愛した僕のままでいたい。
愛してる。だからボクは決めたんだ・・・・。
〜死ぬなら私の前で死んでよ!!!〜
もう私の知らないとこでジュンが生きるのも死ぬのもイヤ・・・。
東野圭吾の原作は正直もっと、
なんていうか血なまぐさい感じがして
でも、それでも読み終わった後に
もう少し救いがあったような気がするんだけどな。
血のにおいが「和らいだ」かわりに、いくばくかの
物足りなさを感じちゃった。残念だけど・・・。
ちなみに原作レビューのほうはコチラで。
→「変身・東野圭吾」
・・・愛の力というかなんというか、
わずか一瞬でも、乗っ取られそうになる人格を
引き止めて思い出して、ジュンに戻る場面もあるんだけど
それにしても、彼女かわいそうすぎ。
・・自分が自分でなくなっていく恐怖と戦ってる本人は
彼女の辛さまでどうにかしてやれる余裕がなくて。
でもな〜・・・。ここまで彼のこと愛せるかな。
すごいわ。
彼の選んだエンドもまた短絡的とはいえ、「ILOVE YOU」か。
やりきれないです・・・。
医者ってね、命を救う偉大な職業だと思うんだけど、
その偉業の過程でもってその影に「モルモット」って
悲しいけど存在して、それって必要悪だったりするわけで。
そして、命を救ったということに関しては感謝されても
心のケアまではなかなか手がまわらないのね。
どっかでひとをひとと見てくれない部分があるのね。
その反面で魂がシンクロするという命の不思議。絆の神秘。
強い愛の思いは必ず届くというファンタジー。
あ〜それでも感動の名作まではいかなかった・・かな。
人格のまったく違う人間を演じるのも大変なら
そういう状況に追い込まれてしまった苦悩の部分で
もう少しせりふ以外の、表に見える表情以外の
プラスアルファ何かがほしかった・・・ってちょっとえらそうに
書いてしまいましたが、う〜ん惜しいな。
うまく言えないんですが・・・。