2006年05月05日

岩井俊二×石井竜也の人魚伝説〜「ACRI」〜

ホントは夏になってから取り上げようと思ってたんですが
ちょうど米米再結成の話題にふれたとこで、
石井竜也で映画の話を・・・。
acri2.JPG

1996年ですからちょうど10年前の夏に公開された映画で
主演は浅野忠信。
(このひと確か岩井俊二の「PICNIC」がきっかけで
Charaと結婚したんじゃなかったっけ?)

原作は岩井俊二が書いた小説「ウォーレスの人魚」。
このブログでは何度かふれてるんですけど、
10年前に「岩井俊二×小林武史の世界」と称して
オールナイトで4本立ての映画を京都で見たときの
1本がこれだった。で、ブログでまだ
書いていないこれをいつか取り上げたかったわけで。
(残りがミスチルの「es」、岩井俊二の「Love Letter」
「スワロウテイル」、そして「ACRI」の4本)
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原作はフロリダ、香港、アラスカ、とまああちこち行ってしまうので
映画はオーストラリアにて。(笑)
話の設定は若干原作とは異なります。
あれをあのまま映画にするとホラーにもなるので(!)

ホモ・アクアレリウス説(進化の過程で人の祖先の一部は海に残り
人魚になったという話)を唱えて学会を追われた教授と
海で遭難して3ヶ月もたって助けられた青年が出会った時から
人魚をめぐる人の思惑が交差する・・というストーリー。
浅野さんがドルフィンキックで泳ぐシーンはとにかく息が続く限り
泳ぎつづけなきゃならないわけで、ホントに大変だったそうな。

作り手の石井さんの話へ戻すと、
ホントにきれいな海は限りなくグリーンなのだそうで
とにかくブルーにしたかった彼は結局そこへお金をつぎ込むことになる。
あとは美大出身でものづくりにはこだわるから
劇中使用した小物やクリーチャー製作まで自分でやっちゃう。
たとえば、こんなカップ。
acri.JPG
・・デカ耳の人魚はちょっとありえないが形としては
キレイだったかな・・。

興行成績という意味では正直コケタらしいが
とにかく青の映画。人魚のSFXファンタジーで個人的には
楽しみました。
普段サントラなんぞそうそう繰り返して聞かないんだけど
このアルバムはCDラックにいれてるほどお気に入りなんです。
あ、そうそう当然サントラも自分で製作してるし
このエンドで流れる「海より深く」はCharともコラボしてる。
・・実はけっこう贅沢なムービーで
しかも一人で何でもやっちゃってるこだわり映画なんですけどね。

posted by Ageha at 09:41| 大阪 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あらん、懐かしい・・・
映画は見てないけどCDは持ってるよん♪
映画はけっこう酷評されたりもしてたよね。
でも、自分の世界を創り上げるっていうのは
才能がないとできないことなのにさ。
・・・今は昼休み中で、有線からスガシカオ氏の曲が・・・
えへへ、ささやかなシアワセ←単純
Posted by はるか at 2006年05月05日 12:46
「ACRI」の次は、ぜひ「山田村ワルツ」をご覧になってください。
そこに、「山田実とトップ・ゴージャス」の謎が隠されています。
って、そんな大仰なことじゃないんですが・・・
Posted by at 2006年05月08日 13:13
はるかさん、オヒサです♪
最近は外出先でもけっこうスガシカオの「19才」が
あちこちで流れておりまして結構ウレシイ。
・・ちなみに夜中3時25分からの
「×××HoLic」がんばって起きて見てます。
(タダのアホ・・・)

「ACRI」のサントラはフジテレビのワイドショーで
たま〜にニュースのバックで流れてたりするんです。
・・いやFFのサントラとかも使うから
このテレビ局、いや選曲してる人が
マニアというかミーハーなんでしょうが・・。
Posted by Ageha at 2006年05月08日 13:23
犬さん、どうも。

だーかーらー・・・。
What is "山田村ワルツ”???
もったいぶらないでゴージャスな話(?!)を
聞かせてくださいませ〜。

大阪のHEP FIVEのエントランスにある
でかくて赤いクジラのオブジェも
石井竜也の作品。
・・・こういうのだったらよいんですが
たま〜にものすごくエッチなオブジェもつくって
平気でテレビで紹介するからな〜(爆)
キザ顔でかっこよく決めてるのに
時折トンデモなとこがまた魅力なんですけど。
Posted by Ageha at 2006年05月08日 13:27
もったいぶってる訳ではないんですが。
「山田村ワルツ」 1988年2月 松竹公開作品
監督 金子修介 脚本 一色伸幸
メインキャスト 天宮良 米山善吉 我王銀次 小沢なつき 村上里佳子
主題歌「嫁津波」・山田実とトップ・ゴージャス(米米CLUB)
でございます。
深刻な嫁不足に悩んでいる、東北地方のある農村、山田村を舞台にしたドタバタ劇でございます。
限りなくC級に近いB級映画ですので、超大作を観た後の息抜きにご覧になられるのがよろしいかと。
ぜひ「TSUTAYA」で映画と一緒に、米米のアルバム「米 〜Best of Best〜」と「米米CLUB」をレンタルしてみて下さい。特に「米米CLUB」の方には、普通でない魅力がたっぷりつまってます。
Posted by at 2006年05月09日 00:42
犬さん、解説ありがとうございます。
なんだかTSUTAYAのアヤシイ店長ですが。((o ̄ー ̄o) ムフフ

ACRIが興業的には失敗だったから
しばらくは映画撮らない〜っって話を聞いたんですけどね。
そのあとの作品とは・・(笑)
ACRIの前に「河童」という映画なら見ました。
・・う〜ん内容はともかく
ラストシーンのクリーチャーとUFOが・・
目がテンになりましたけど。

米米はヒットした歌とライヴで歌う歌の
ギャップがすごいですからね。
ホントに極めるならどっちも見ないと
その正体がわからんバンドなのはたしか。
探してみますです。どうも〜♪
Posted by Ageha at 2006年05月09日 11:02
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