2010年10月27日

 これに文句言うやつは出てこいっ!(笑)〜ゲキ×シネ「蛮幽鬼」〜



いやもうおなかいっぱい。
イケメンオンバレードやし〜、悲恋やし〜、
腹の探り合いすごいし〜、大ドンデン返しはきついし〜。

古田新太の「五右衛門ロック」を見て以来、
ゲキ×シネにはちょっとハマってしまって、といいながら
まだ二本目なんですけど、コレはちょっとDVDほしいっ!!!!!

舞台は一度も見に行ったことがありません。
でもこのゲキ×シネは
後ろのほうじゃなきゃ全体像は見えない、
前のほうじゃなきゃ顔のアップなんて拝めない、
その両方をうまくとらえて
ここはこの人をアップで、ここはこのふたりのバトルをメインに、
ここは花道から消えるまで、走るこの人を追いかけてと、
その場面場面のおいしいとこを何台ものカメラで撮影して編集して
舞台に出ているひとでさえも気が付かないようなええとこを
ぎゅーっと圧縮してスクリーンにババーンと再現するわけです。
これがきっかけで舞台を見に行くひとだっているかもしれない。
もちろん舞台を肌で感じる空気とはまた違うでしょうが
映画というアイテムをつかって舞台の魅力をこれでもかと見せるこの手法は
おおいにアリだと思います。
実際アップになることを計算にいれると、ゲキ×シネになってから
衣装も小道具も数段グレードアップしたそうで。その辺もばっちり見てください。
むっちゃお金かかってます。映画を見る感覚なら2500円は高いですが
実際の芝居はもっと高いですからね。(笑)










堺雅人さんはやっぱり笑顔。
しっかし暗殺者がず〜〜〜っと満面の笑みってどうなんでしょね。
それゆえにブキミとも言えますが。

でも、彼が演じていた「サジと名乗る男」
憎しみも悲しみも孤独も絶望も持ってたんですよ。
笑ってるけど。
んでもって土門を利用してある国をつぶそうとするわけですが
それでもそこにはわずかでも誰かのために動くとか
友情に似たものも絶対あったと信じたいわけで。
名前も語れないほどに人を拒絶し、人を殺し続けるわけですが
彼にだって少しは人間の感情もあったと思いたいわけで。

そゆことのすべてを笑顔のままで語り、笑顔の下に隠して
笑顔のままで大立ち回りするわけです。
ものすごくその場に不釣合いな表情で。でも怖い、だからこそ怖い。
いくつもの感情を笑みのまま表現するサジはホントにハマり役でした。
アクションシーンは相当頑張ったんでしょう、
今後こんなオファーが増えても大変だから
160%出しましたって書いてくださいよってパンフで語ってました。


あとは早乙女太一くん。
Agehaはドラマ「しゃばけ」のときのお姫様型妖怪(むちゃくちゃいうてるな)
あれですっかり虜になってしまったんですが
今回は方白(かたしろ)という女形で舞いも披露しつつ
その正体は暗殺者の一族の生き残りで女帝を守る若いボディーガード。
いやもうその舞うような立ち回りの美しさとかっこよさは
キャ〜もんで、
これがまた堺さんとバトルするわけでもう
こんな贅沢なシーンみてええんかしらんというくらいウットリ〜〜(そこかい)

話は留学生として大国にわたった4人の青年のうち
ひとりが殺され、ひとりがその濡れ衣を着せられて10年間の投獄。
復讐だけを生きる支えにしていた男がサジの手をかりて脱獄し
帰ってきた故郷でその本懐を成し遂げようとするんだけど
本当の敵は・・・?

何が悲しいって
大切な友を失ってしかも仲間に裏切られたこと、
10年間恨み続けた相手にも親がいて、それがどんなに悪者でも
誰かの命を奪うということは悲しみや憎しみの連鎖でしかないということ、
そして、誰かの命を狙うということそのものも
自分の友を失うことでしかなくて
さらには、愛するひとがその国の王として君臨するために
自らの命も差し出さねばならなかったという結末。

抱きしめたくて引き寄せる力でもって
自分の胸に刀が突き刺さるってやだよ〜〜〜。

ウルウルしてました。
下手なラブストーリーより泣ける。悔しい、悲しい。
ハッピーエンドにはできないお芝居だけど
たったひとつの憎しみからここまでたくさんの犠牲の上にたって
これから美古都が背負っていく平和な国づくりの重さ。
稲森さん演じる女帝は最初こそどないなるんかいなと思いましたけど
王(おおきみ)の死後、帝になる宣言をしたあとから
カッコよさに加速度がついて
それはそれはきりっとした美しさでした。
コレが堺さんや早乙女くん、主役の上川さんとがっちり組むわけですから
クライマックスはもう胸いっぱいで、
しばらく放心状態でした。

もうホントに機会があったら絶対スクリーンで見てっ!!!
こんなすごい芝居は久しぶりでした。

映画としてランクインしていいもんかどうかは
年末のインターネット大賞でまた悩むとは思いますが
間違いなく現時点のダントツ1位です。





posted by Ageha at 15:40| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうなんよ。年末のランキングで映画として分類して良いのかが悩ましい
ところなんだよね。まともに入れちゃうと『五右衛門ロック』もそうだけ
ど、余りにもクオリティが高すぎて毎年邦画を蹴散らしそうなぐらいの
勢いなんだもん。
2500円は全く高くないよね。全然問題ないむしろ、これだけのエンタ
テインメントを2500円で観られるのは幸せだと思う。
同じく芝居を映画化した『大江戸りびんぐでっど』は2000円で金返せ
って感じでしたがね。(苦笑)
Posted by KLY at 2010年10月28日 00:56
KLYさん、どうも。

舞台の面白さや臨場感を
映画という媒体を使って低価格でクオリティの高いものを提供してくれる。
出ている俳優さんたちでさえ、
俺こんな演技してたんだ〜って後で見てるらしい。
親も喜ぶらしい(なんだそれ)
演じてたひとでさえ、新しい発見があってコレはいいってくらいだから
ゲキ×シネってやっぱりすごい。これを超える映画はそうそうないですよ。
ただ、ジャンルとして映画にいれてええんかな〜って今回も困ってます。

今一番見たいのって次のゲキ×シネ「薔薇とサムライ」
今度は古田新太さんだし。来年夏・・・までに公開したいって
なんだか弱気な予告何回も見てるからよけい待ち遠しい。(笑)

りびんぐでっどはダメでしたか〜。
せっかく体にしみついた舞いを封印してミュージカルしちゃいましたからね〜。
それでも笑いとってましたよ。大阪のじーちゃん、ばーちゃんは
寛大でした。(わわわわわ)

Posted by Ageha at 2010年10月29日 01:51
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