
と、いいながらこの写真をUPしてるわけですが。
一つ聞いていいですか〜〜〜。
伊勢谷くんゾンビですか〜なぜあの状況で死にませんか〜〜〜(笑)
ぜったいお笑い担当だったってば。
それでもいいっ!(やっぱりそういうお目当てがあって見たのねっていう
ツッコミは無視してすすめます・・・)
暴君・松平斉韶(稲垣吾郎)を暗殺するため、
島田新左衛門(役所広司)の下に13人の刺客が集結する。
斉韶のもとには新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛(市村正親)ら総勢300人超の武士が
鉄壁の布陣を敷いていたが、新左衛門には秘策があった。(シネマトゥディより抜粋)
でね(説明省略かいっ)
この吾郎ちゃんのヒールぶりが意外とすごかったのな。
アイドルっていうにはもう30代半ばなんだけども
ほ〜こういう役できるんだってまずびっくりしたわけで。
むっちゃやな役と見るものに思わせたら成功なわけだから・・・
本来主役は役所さんなんだろうけど、
見てるこっちとしては、やたら目立ったのが市村さん演じる半兵衛の悲哀と
それから途中から参加したにもかかわらず妙に異彩を放ってた伊勢谷さん。
松本幸四郎、松方弘樹とこういう大御所を脇役にまわして
稲垣くんがかなり健闘してたな〜ってのがあって
古田新太とか伊原剛志さんとかが存在感ばっちりで
ある意味安心して見られる時代劇でしたね〜。
ストーリーはいたって簡単なんだけど、
まあメッセージてんこもり?
太平の世の中では武士は刀を使うこともなく、
それが実はむっちゃ不満だったりする。
別に現代に置き換えて銃を使えるからどっかで発砲したいんだ〜と
一緒にはしたくないが、
・・・やっぱり人を殺せるようなブツはないに越したことない。
かっこいいように見えていらないもん排除してるようにしか思わないんで。
大義名分のもとにえらいひと殺しちゃうわけです。
命をかけて。
まあその前に、いくら将軍の弟でも
それはないだろっていう悲劇のオンパレードで
こんなやつ何回死刑にしても許せませんってキャラとして描かれるわけですが。
まあ改心させられるならだれも苦労はしないし
そういう映画じゃないんですけどね・・・。
…本来は大切な誰かや守りたいもののために戦うべきはずが
なんというか「意味のある死に場所・死に方」をばかり
追いかけてるような気がしてね。
生きてるってのは何も死ぬまでのひまつぶしなんかじゃないんだと
・・・映画が言わんとしてるロマンとか見せ場とかをこっちにおいて
なんというかな〜、オトコってやっぱ「命かけて何かやりとげました」が
そんなにほしいかのぅと。
その反面で主がどんなに残虐非道でも
仕えるのが使命で命に代えても守ろうとする、
かわいそうなくらいそれを全うする鬼頭半兵衛の生き方もまた
融通がきかないっていうか、武士の鑑かもしれんけどアホやんと・・。
むっちゃ現代人が今におきかえてツッコミまくりましたが。(笑)
吾郎ちゃんがね、
命狙われてるにもかかわらず、もうあとちょっとで死んじゃうってときに
微笑みながら今日が一番楽しかったっていうシーンがあるのね。
・・・これもまた真実かよと。
なまぬるい毎日、こびへつらう人々の中でむちゃくちゃやってても
満たされない、イライラする、別に誰が何が悪いわけじゃなく
でも人を傷つける。それを何とも思わないような大切な何かが欠けた心
ヒールなんだけど、それでもそれもまた悲しいことかもしれないって・・・