
撮影のハイライトは、7月下旬に敢行した苗場スキー場での野外ライブシーン。
フジロックフェスティバルのご協力を得て、開催後2日間、
人気のステージFIELD OF HEAVENをまるまる借りての撮影を実施。
(公式サイトより)
これはすごかったね、どっかでみたことあるよなステージだと思ったら
ホンマにつかってたんだ。スケールでかっ。
おまけに天候にも恵まれて「ホントに降ってほしいときに雨が降った」らしいから
ある意味奇跡の映画ともいえる。
あとはクライマックスがカラオケでなければ。(!!!)

ただ、自分もギター弾いてるときが本当に楽しかった、充実していた時代があったから
こういう映画ってホントにハマる。コユキにシンクロするとまでは言わないが
音楽って理屈ぬきに人と人をつなぐ、言葉が通じなくてもそのまま心に届くものがある。
そういうものを通してであった仲間と最高のバンドを作る。セッションをする。
それだけで十分だったりするから。
それがさらに、何人もの人の心を動かせるとしたらもっとすごい。
それは短期間でそこまでやってのけちゃったあるバンドのお話。
退屈な毎日が一人の青年と出会うことでガラッと変わってしまったある少年の
サクセスストーリー。
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この感じだとホントは主役コユキ???
原作は未見です。
佐藤健演じるコユキがどんだけ奇跡の歌声だったのか、それはわかりません。
もちろん、この選択は賛否両論があって
声があればあったで、下手だとか、イメージとちゃうとか
結局はいろいろ言われるかもしれません。
誰かの声というイメージをもたれるよりは
いっそ見た人にゆだねる、それもありだったかとは思いますし
特に原作を読んでる人たちにはひとりひとりが思い描くコユキの声ってのが
あるのを大切にしたいからという結論がこの形になったのでしょう。
それでも千葉があんだけもりあげたステージを
コユキがひきついでなんで字幕だして声消すねん・・・・。
最後くらい聞きたかったよぅ・・・。
最後まで引っ張った千葉のエピソードがあってクライマックスの雨のライブへと
なだれ込んでいくんですが、
あそこを感動もんにしたのは桐谷くんさまさまで
「レボリューション」のときにバンドと客席の一体感は最高潮に達してて
そのあとをひきついでラストにコユキが歌うんですが
なぜ英語字幕のみ?????カラオケかいっ!
・・・やっぱり、ここで誰も歌えない、誰の声も使えないんなら映画にすな。
というくらい個人的にテンション落ちてしもたんですな、申し訳ないが。
誰の声でも満足しないぞ、それがあったとしてもないよりましだ、
そんなんいうてたら「ソラニン」は(わわわわわ)
それはある意味正しいと思います。
この演出はありだとは思うけれど、感動する人はいないでしょう。
直前の桐谷君の魂の篭った歌声を聞いたあと、伴奏だけで誰が感動
できるというのか…。
佐藤くんが歌が上手いとか下手とか関係ないと思うんです。だって
彼は歌手じゃなくて俳優だから。
彼がやるべきは全ての人を魅了する声をもつコユキを全力で演じる
ことであって、そのための手段の一つである彼の声を監督は奪うべ
きじゃないです。もし彼が橋にも棒にもかからない音痴だというな
ら、そんな人をキャスティングしなければいいのだから。
確信犯でやってるんだと思うのですが、ちと性質が悪いなと…。
音楽を愛する人への冒涜と言わんばかりの作品にしてしまったと言わざる得ないですね。
あの国民的女優宮崎あおいですら下手でも歌っているのにどうして佐藤健はボーカルがカットされたのか?というところに納得がいきませんね。
同じく歌えないなら最初からキャスティングありきで選ぶべきじゃないし、誰かの意向があったとしても演技は気持ちが大事という事を完全に忘れています。
これならまだ赤西は良く頑張ったと言えますし、上手い下手でなくても歌っている人たちに対して大変失礼な作品にしてしまったと思います。
>彼がやるべきは全ての人を魅了する声をもつコユキを全力で演じる
ことであって、そのための手段の一つである彼の声を監督は奪うべ
きじゃないです。
激しく同意。うまい下手じゃないんです。
彼をキャスティングした段階で彼=コユキでええじゃないですか。
そうじゃなきゃ誰かもっとホントに奇跡の歌声を探すか
そもそも作るな。コレはホント申し訳ないが怒りモードでした。
そういえば、「フィッシュストーリー」のときの高良健吾くんは
相当下手だったらしいですよ。
それでもたった2週間でオオ〜ッと言わせるだけの
ボイトレ成果をだしてばっちり映画になったんです。
まあこれは極端な例ですが。
おそらくは原作コミックでの表現がよほどオーバーだったのではと。
それを結局映像で表現できても
実際の声としてそれにあてはまるものを探しきれなかった、
あるいは私がレビューに書いたとおり
原作ファンがもつコユキの声のイメージを
誰かの声という形で固定することによって否定されたくなかった。
・・・いや、いずれにしても正直納得いかなかったですね。
話のメインもコユキというよりは水嶋ヒロ演じる竜介にシフトしていた気がするし
ライブパフォーマンスは桐谷健太演じる千葉のラップで最高潮に達したあとの
アレでしたからホントにがっくしきてしまって・・・。
これじゃ千葉よりコユキいらんしって言いたくなりましたもん・・・