
「かもめ食堂」以降、この監督の作品はすっかりはまってしまって
必ず見に行くんだけど、正直だんだんそのテンションが下がっていってるのは否めず。
ただ、もたいまさこさんだけは決してその期待を裏切らない。
個人的にはそこをねらっての鑑賞だったんですが
それをもってしても、
ここを盛り上げるための設定だったのか〜っていうワンシーンのために、
彼女にいっさいしゃべらせないってのはどうなんだと。
しぐさもセリフもすべて使ってなんぼだろと。
そこはちょっともったいなかったな〜。
おもしろくなさげな顔してるときのもたいさんて
時にそれだけで笑えるんだけど、今回のって前半ほんと怖かったし
何考えてるかさっぱりわからんからどうももったりしてしまって・・・。

わからんといえば、これもそう。
西の魔女(違)をここで使うかという贅沢なセッティングなのに
彼女にもう少しピンポイントで何か役割ふってもよかったんちゃうん???
サチ・パーカーさんもそういやほとんどセリフなくてここにすわってるだけだったよな。
ロボットオタクのレイ、生意気な女子大生リサ、
わけありで引きこもってしまったピアニストのモーリー、
ねこのセンセー、そして母が生前に日本から呼び寄せた「ばーちゃん」
人生なんて退屈なだけだと思ってた、バラバラだった3兄弟の心が
ばーちゃんを通してつながっていくというお話。
いきなり話それますけども、
レイがほしがってるロボットのキット、
会社の同僚から借りて壊してしまった車の修理代、
ばーちゃん、ホンマに俺のばーちゃんかよってDNA鑑定を依頼する際の金額
アパートが家事になったときの火災保険でおりてきた金額、
そしてばーちゃんにプレゼントしようとして結局は間に合わなかったけど
レイが購入したTOTOのウォシュレット。(笑)
・・・なんでもかんでも3000ドルにウケてました。
トイレからでてくるたびにため息ついてる、それは
レイでなくても気になりましたが結局よくわかんないままでした。
う〜ん・・・。

一緒に暮らしてて、無視ってわけにもいかなくて
どないかしてばーちゃんとコミュニケーションをとろうとしてるうちに
ばーちゃんのなんでもないしぐさが彼ら3人の心を解放していくという
なんかよくわかんないけどそっから物事がうまく転がり始めるわけで。
ばーちゃんはただ、聞かれたことに反応して動くだけで
特に何かうんちくを述べるでもなく(そもそもまったくしゃべらない)
じゃあ英語が通じないのかというと
ミシンを直し、お金を貸し、ギョウザを作りと少しずつ
彼らと関わり始める。
・・・わかってんねんやったらしゃべらんかいっって思わず
ツッコミたくなりましたけどね。(笑)
トイレってのは一番無防備でひとりになれるとこで
国によって文化の違いがあるんやでと
当たり前のようでわかってないこと・・・あ、そこなのか?この映画のいいたいこと?
日本のトイレってものすごいハイテクなのらしいですね。
ラストでレイがいたくオーマイガーと騒いでましたけど
トイレをこれだけ快適な空間にしてるのは日本だけなんでしょうかね?
かもめ食堂からこっちずっとフードスタイリストの飯島奈美さんが
食事のシーンでおいしいもんを出してくれるんですが
撮影の仕方であるとか、メニューの色や数、そういうもんも含めて
かもめを超えるのはやっぱ難しいみたいですね。
ただ、ずっと一貫してるのは、映画の真ん中に必ず
おいしい食事をつくってみんなで食べるというポリシーがずっとあって
作品のテーマが変わってもそこはゆるぎないんだなと感じました。
やっぱり心を通わせたいひととはいっしょにごはん食べるのがよろし。
あれ?まとめ方おかしいかな???