実は「旅するジーンズと16歳の夏・トラベリングパンツ」の
DVDを借りてきた時に予告編を見て
とてもとても気になっていた1本でして、
まあ普段なら出演俳優やら監督やらで映画を選ぶAgehaさんにしては
めずらしいことなんですけどね・・・。
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漁師だったときは貧しくてもイキイキしてて、
働く男たちには誇りがあった。
・・それが年老いて生活保護を受ける身になって
プライドも生きる気力も萎え気味。
働く気持ちも体力もあるが島には就職先がない。
働きにでるには島を出るしかなく、その気にもなれない。
逆にそれほど島の生活を愛してもいるからここを出たくない。
・・・そこへ降ってわいた、工場誘致の話。
ただし条件は島に医者がいること。
ところがこの島にはかれこれ15年医者がいなかった・・・。
かくして島をあげて「いらっしゃいませお医者様作戦」(!)を
1ヶ月前から準備するんである。
盗聴機をしかけ24時間体制で監視しながら
好みを調べ、動向をキャッチしては教会でミーティング。
なんとか気に入られようとドタバタするんである。
つった魚、もとい、やってきたお医者さん(ただし整形外科なんだけど)を
都会へ返してなるものかとホントにあの手この手で
「島に恋させて住み着くようにしむける」んである。
細かくは書かないけど、まあ涙ぐましい。
ただし、そこまでプライバシーにはいりこんでいいのかよ
というくらい、やることもすごい。
・・・でも笑えるんである。そして同情もしてしまう。
はじめのうちは「みんなの生活向上のため」に
島民は一致団結して大芝居をうつのだけど、
いつしか「俺らは自分たちのことばっかり考えて
彼のことを少しでも思ったことはあるか」と
自問自答しはじめる・・・。
さてホントのことを言うべきか否か。
「罪のないウソだよ」と口にはするけれど、
やっぱり良心にさいなまれるあたり、みんなとってもとっても
いいひとたちなんである。
この映画はハートフルコメディで結局はハッピーエンドになるのだけど、
日本でもこういうことって絶対あると思うのね。
ちょっと前の新聞で見たのは、
山奥の過疎の村で高齢者ばっかしで運転も出来ない人ばっかで
病気になってしまった時
「ちょっと乗せていってくれないだろうか」と
たのまれた男性は二つ返事で
おばあちゃんを病院まで乗せてってあげたのだけど
彼はタクシーの運ちゃんでもなんでもなくて
でも親切からほっとけなくってほかの人の通院も
つれていってあげてしまう。
またそのおばあちゃんのお願いも1度や2度ではなかったから
差し入れがいつか金銭の報酬をうけとってしまったことによって
逮捕されたそうな・・・。
・・・この映画はフィクションなんかじゃない。
そしてこの映画みたく何かあった時、村が一致団結できるとは限らない。
親切もこんな形で「禁止」されるようじゃ
・・・自分が年老いたらなんかこの国怖いよと変な方向へ
感想の枝葉はひろがってしまった。
![]() 外国映画、洋画 |
俺も暇なときに近所のばあちゃんを病院に運んだことがありましたけど、これは逮捕されちゃうのかぁ・・・
困った・・・
TB、余計なものまでつけてしまいました・・・
ハートフルなこの映画の雰囲気、とても好きでした。
ただ、きになったのはあの工場です。
プラスティク工場じゃなかったですか?
せっかくの自然に恵まれた島が公害で汚染されないか心配です。
いや、余談でつけた話というのは
「白タク」ってことで
無許可で自家用車でもって営業行為をした
・・って事で法律違反になったらしいと。
説明不足でした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060329-00000120-mailo-l39
後日談としてタクシー会社が週3日
乗り合いタクシー運行する形で解決したようです。
・・・ホントスローライフはラクじゃない。
年取ったら医者の存在や通院の問題は特にね・・。
(うわ〜なんか急に老けちゃった)
働く気持ちも体力もあるが、
働く場所がない・・・。
このおじいちゃんたちはとにかく
バイタリティがあって、人生前向き。
年取っても若い頃と心の持ちようが変わってないのがよかったですよん。
工場ね・・・。選択の余地があればこれも
選びたいとこでしょうけどね・・・。
なんかでもおそろいの白衣で出勤するサマは
それはそれでほほえましかったりもしましたが・・・。
さきにTBだけさせて頂いたのに、私のブログにコメントをくださり、ありがとうございます。
馴染みのないカナダ映画ということで、俳優さんも監督も知らない分、純粋に物語を楽しむことができましたね。
過疎や高齢化問題を盛り込みながらも、まるでコントのような展開(笑)
笑いのツボは、カナダも日本も変わらないみたいですね。
こちらこそよろしくです。
なんだかね、ドリフのコントみたいで
おもしろかったです。
元気がよすぎて、無邪気で、
なんていうのか、老人というよりは
40代のオッチャン、オバちゃんが
思いっきり老けメイクしてドタバタしてる感じで。
取り上げてる問題は実はかなり深刻なものなんですが、
笑いにもっていくとこがよかったですね。
TBありがとうございました。
昨日TBさせて頂いていたのに、ご挨拶が遅れてしまいました。
ほんわかして楽しい映画でしたね!
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
映画のレビューはそれ自体リンクしあうことで
お互いの意見交換みたいなとこがあって
ついついTBだけで済ませてしまうことが多く、
初めて訪れたにもかかわらず、
足跡だけ残してそれきりになることもあるので
こちらもできるだけ失礼のないように
努力します。わざわざありがとうございました。
大概は出てるひとや監督で映画を選んでしまう為
ミニシアター系の映画は特に
いい作品を見落とすことが多く、
たまたま2作ほど
お気に入りの映画にめぐり合えて
侮れないなと思った次第です。