2006年03月29日

鮮烈で激しい生き方を・・〜「ローズ」〜

つい、何日か前、大阪では「Shall we ダンス?」の
日本版がテレビ放映されてたんですけど、
これのハリウッドリメイク版のレビューをコチラで書いた時に
渡辺えり子さんがやってた役をアメリカでするなら
ぜったいこの人がいいとAgehaが思ってたのが
ベット・ミドラー。
ローズローズ
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・・でもこの人じゃ主役食っちゃうか。(笑)

♪酒とくすりで体はずたずた 忘れたいことが多すぎる
 別れを告げて来た中にゃ いいやつだっていたからね

 死んでいった男たち 呼んでるような気がする
 生きているやつらの いうことなんか聞かないが

 彼女の人生 いつでも晴れ・・・・♪(by 中島みゆき)

この映画みるたびに思い出すのは、
中島みゆきの「彼女の生き方」という歌。
あまりにもハマっててね・・・。


実はジャニス・ジョプリンという女性シンガーのことを
Agehaはまったく知りません。ただ、高校生の頃に
この映画を見たときの衝撃というかなんというか、
あまりにも鮮明に焼きついてしまってそれが今でも消えない。
たまにビデオを(古っ)引っ張り出してきて見てしまう、
お気に入りの1本である。
・・・普段の趣味とは随分ちゃいますが。(笑)

まあ、正直やりたい放題です。
不安定な精神状態がず〜っと続いてるせいか、
マネジャーにも恋人にも、暴言は吐くわなぐるわもうむちゃくちゃ。
あまりにもその時その時の感情を表に出しすぎるので
どうしても人は彼女を扱いきれない。
本当は心細くて、不安で、愛がほしくってという、かわいい人なんだが。

ステージに上がる前は自分の弱さを吹き飛ばして
鼓舞するために、酒は飲む 薬は飲む。
「ヤク、セックス、ロックンロール!」を合言葉に
もう命をすり減らして叫ぶかのように自分の激情をたたきつける歌は
彼女の歌唱力込みでもうすごいパワーで迫ってきます。

役者は舞台の上で、歌うたいはステージの上で死ねたら
本望かもしれません。
でもあまりにも速くその人生を駆け抜けてしまった彼女は
私を置き去りにして心にぽっかり大きな穴をあけて
消えてしまった。・・・そんな感じでした。
行き着く結果が見えていてもホントに置いてきぼりを食ったまま
ボーッとエンドロールを見ていた思い出。

ちなみに余談ですけど、
エンドロールで流れる「The Rose」は
宮崎駿アニメの「おもひでぽろぽろ」のラストで
都はるみさんが「愛は花、君はその種子」といううたで
歌っています・・。これはこれでびっくりしましたよ。
・・ジブリ作品では地味な映画なんですが実はこれも好きなもので。
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posted by Ageha at 11:47| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジャニス・ジョプリンは好きなシンガーですわ。

魂を削りながら歌っているように見えちゃって、ただただ圧倒されてしまいます。
聴いた後は、いつも呆然としてしまいます。

ジャニスつながりで、ジャニス・イアンも好きだったり〜。
Posted by アムロ at 2006年03月29日 22:29
ジャニスイアンならベスト盤もってますよ〜。
LPですけど。(爆)

映画の話になるんですが、
イケメンを誰でも彼でもプライベートジェットに乗せて
「ママが養ってあげるわ〜」とか言うて、
いかにも浮気モノみたいにふるまうんですが、
当時ベトナム戦争真っ只中で
誰も死んでほしくないってそれはそれで
彼女なりの(!)抵抗だったとか。
でもまあ誤解を招くようなことばっかやって
自分で自分を孤独にしていったひとで
それでもあれだけ自分の中身をさらけだせるってのは
子供心にとてもあこがれたんですよ・・・(遠い目)
Posted by Ageha at 2006年03月30日 02:55
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