小栗旬監督作品てことでとびつく自分も自分だけどね。(笑)
いやもう、こんだけのキャストを
そないに贅沢に使ってええんというすんごい出演陣。
人脈というか人徳というか、
小栗くんのアツさにみながノッてくれたんでしょうね。
映画が出来上がるまでの大変な時期のほうが
見たかった気がします。(おいおいおい・・・)
「ラッシュライフ」を見てるような気がしました。
あの映画は、作り手の必死な気持ちとか熱意とかそういうものを
俳優がしっかり受け止めて「なんとかしてやろうじゃん」って
作品だった。
できあがったそれは、他の1800円上映作品よりは
どうしても見劣りはしてしまったけど
それでもそれは参加した俳優さんたちの心に新鮮さを残した。
「シュアリー・サムデイ」も
文字通り小栗旬そのものがバカで最強で
気持ちだけが暴走してる気がなきにしもあらずだけど
映画の後ろにある、小栗監督の思いが前に出てきて
あれもやりたいこれもやりたい、ね〜どうだった?って顔に、
うん、ホント思いがあふれてるねって微笑んでしまう作品でした。
もてたい一心でバンド組みました、
披露するはずだった文化祭が中止になったことで
教室占拠して爆破予告したんだが、
ホントに爆破させてしまって退学になってしまった仲間5人組の
3年後。
今だローリングダウンし続ける彼らが
一発逆転に出ようとする話なんだけども。
勝地涼がこのメンバーでひとりピエロを演じるわけですが
どうもウ○コネタがいただけない。
笑いをとろうとしてるんですがどうも寒い。
テンション高いんだが見てるこっちには空回り。
靴なめるとか、うわ〜そこ舐めさせますかって言うネタも
古くないか?Vシネマ撮ってるわけじゃないんだよ。
ギャングとかマフィアとか
もっと洋画みたいにかっこいいヒールを出してもいいんじゃない?
それはあくまでも私の好みの問題だけどね。
歌舞伎町って・・・お母さん探しにいって
小学生時代の巧がキャバ譲に恋して
それを10年ひきずるって。
この映画見るであろうターゲットの女子には
正直エ〜〜〜ッっていう映画かもよ。
今までで一番かっこいい小出恵介撮りましたって言うてましたが
コレが高校時代の「リンダリンダリンダ」な話なら
十分キャ〜だったんですけど、
ストリートLIVEと学祭でこうやりたかった映像のリンクは
なんていうか、
彼らがちっともあの場所から成長してないみたいでね・・・。
巻き戻したりストップモーション使ったり
ああ、ホントに映画好きなんだなっていう撮り方に
微笑んでしまう。
5人が全身全霊全力疾走してる感じを出そうとしてるんだが
なんでだろう、何が足りないんだろう。
見終わって何も残らないんだ、面白くないわけじゃないんだけど
サラッと流れてしまった・・・。
笑わせようとしてはさんでる、意図的なコネタは
むっちゃわかるんだでも逆にそれを連発するのが気になっちゃった。
何があっても5人の友情は永遠だ、そこもイマイチこっちに来なかった。
結局彼らはあの爆破事件のあと、少しは大人になったか?
そもそもクライマックスがあまりに都合よすぎて
ちょっとね・・・。
うわ〜〜〜。
見といて散々辛口になってしまいました。(笑)
私も下ネタのオンパレードは閉口しました。たまに出るなら笑えるけど連発されてもねぇ。なめさせるシーンは正直嫌いですし、あのシチュエーションが嘘くさい。結局やりたかったこと全部やってみたって感じかな。別にこれ1本で終わるわけじゃないんだから、普通に絞ってつくりゃいいのに。
結局有名俳優がこれやりだすと周りがとめらんないんだろうと思う。俳優の実績はあるから。テレビで見たんですが、プールをのぞくシーンも嫌らしく撮ってほしいってのがカメラマンに伝わらなくて自分でカメラ担いで回したそうです。
悪いけど同じこと普通の新人監督がやったら二度と仕事してもらえないですよ?小栗旬だから許される。でも逆に全部許されすぎて作品としては上手くないことになってると思うのです。
映画を撮ってる最中の話をTVでやったり、
メイキングDVD付前売り券をTSUTAYAとタイアップで販売したり
・・・そういうとこで監督がおもいっきりカメラにうつってると
そら、まわりは止められないわな。(わわわわわ)
「映画を撮っている小栗旬」という名のもう一本の映画になっちゃうし。(!)
小出恵介が
もう全部自分で演技やっちゃうから
たまにこっちでアドリブしてやろうかと思ったって笑ってましたけど
コレももしかしたら
友達だからオッケーな話であって
頭の中のイメージを伝えるのはともかくとして
あまりにこうやってって言い過ぎると
それもまた、よく衝突しなかったよなって・・・。
いいものをつくるのにいくら口論してもいいし
こんな映画にしたいからあんたを起用したってあるだろうけど
人間関係もまた大丈夫だったのかなって・・・。
ベテランは微笑んでつきあってくれるだろうが・・・。
私も途中からそればかり考えてました(ちゃんと見ろよって・・・汗)
決して面白くなかったわけじゃないんです。
たしかにいろいろ突っ込んでるなぁとは思いましたし、
下ネタも満載で遊びすぎて、鼻につくとこは鼻についたり(←けなしすぎ)
でも、クドカン作品も似たようなのがありますし、
それでもきっちり決めるとこ決めてきて「あぁ良かった。面白かった」って
印象につながるんです。
やはり遊びと緊張感のメリハリが効いてないのだろうか。。。
コレと対極にあるのが伊坂さんのクライムムービーな気がします。
絶対それ犯罪でしょ?ムシしてええん?っていうことが
平気で出てくるんだけど
「人の意識がそれ以外のほうへいってしまう」
しかも、逮捕されない。
強盗はするわ、人をさらって痛めつけるわ、殺しもするけど
その事よりも
物語のテンポや面白さのほうが勝っちゃうっていうか・・・。
きっと、主人公の犯した罪よりも
作者の言いたかったことのほうが強いから。
もっと大切なメッセージがそこにあったから・・・。
小栗監督の場合はギリギリのとこで
彼らを犯罪者にしたくなかったんでしょうね。
バカで最強がつかまってしまったら
なんだかもうやっぱりダメダメなままじゃんって。
・・・この終わり方も正直ダメダメだと思いましたけど。(おいおい)