2010年06月10日

出雲の国のファンタジーだね〜。〜「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」〜

railways.jpg

まあ実際にはそんなに簡単になれるもんでもないし、
やはり年齢的なこともあるし、
そして
エリートコースまっしぐらで次期取締役まで上り詰めて
棒に振っちゃうってのは絶対裏に何かあるんだって
まず面接で引っかかるはずなんで
そもそもが出来すぎだよな〜といくらか突き放して見てたんですが

それでもそういうややこしいとこや大変だったとこは
とりあえずすっ飛ばして

自分の夢を追いかける事それ自体は
ホントはいくつになってもできるはずなんですけど
それは年を重ねるごとに
かなえることが難しくなり、
そのうちかなえようとする気持ちも薄れていってしまう。
確かに思い切った人生の方向転換をするってのは
このあたりがギリギリかもしれませんね・・・

にしても、なんて幸せそうな顔してるんだ。(笑)

ソラニンやBANDAGEと
ジャンルは違えど、
やりたい事がそうそう自分の思い通りにはいかない
そういうのを見てきて
ここでこんなにうまい話があるかよと内心は思いつつ
そういう考え方を「まあまあそういわずに応援してよ」っていう
なんかそういう雰囲気が映画見てるあいだじゅうずっと
あふれていました・・・・。(笑)



自分は確かに出世していったけど
いっしょに働いてきた友を
リストラしなきゃいけなかったり、

家族とのコミュニケーションが不十分で
家でも仕事オンのままだから、
なんかしゃべってても気持ちに余裕がないし
笑ってない。


話をするというよりもチェックするかのように
あれはやったのか、コレは大丈夫かと
幾分イライラしながら娘の状態をみてツッコミいれてる。
・・・それはどこにでもいる企業戦士。
お父さんを責めちゃいけない。
正直この段階では
おばあちゃんが倒れたのに仕事なのとか
お母さんとちゃんと話をしたのとか
娘の台詞にいちいちカチンときてましたけどね・・・。
娘のふりかざす正論は理想で、
そんなこたぁ、あんたの親は百も承知で
でも、それがままならないことも、
だからといって親をないがしろになぞしていないという事も
わかってほしいですね・・・。
がんばれ父さんでした。

で、友が事故でなくなり、
母が倒れてしかもガンで、
そばにいたいのに、ふるさとを離れようとはしない、
ショックな出来事が続き、
仕事一辺倒でひたすら走ってきた自分を省みたとき
ホンマにこれでええんやろかと思い始めた、
・・ただその行き着く先がむっちゃ冒険で、
そこで夢引っ張り出してくるってのは
ものすごく勇気のいることで。

バタ電の運転手になるって、
会社やめてトライしちゃうって、
とにかくその思い切った行動の潔さにはびっくりでした。

手動でドアの開閉をするほどにレトロで
でもそれだけに風情のある赤い電車は
それが走っている風景の素晴らしさを見るにつけ
なくしちゃいけない大切なものだとホントに思いました。
鉄ちゃん、鉄子でなくてもあの電車の雰囲気はええ感じでした。
あの景色になくてはならないもの。そう思いました・・・。

息子が自分の夢をかなえて
本当に楽しそうに仕事をしている。
母親にとってこれほどうれしいことはありません。
それも自分が入院している病院の窓から
毎日そばを走っている息子の仕事してるとこが見れるって
コレはホンマになんて素敵な親孝行なんでしょう・・・。

ここまでトントン拍子に来た話にも
もちろん多分あるだろうなというアクシデントがあって
でも、その解決も予定調和で
多分こうなるだろうなという、人と人のつながりでうまくいって
あ〜ごめんなさい、やな書き方しましたけど
田舎ならではのええ話になりましたとさで。

いっこだけ。

う〜ん、娘が就職ってことは
22年以上連れ添った夫婦ですよね?
奥さんに何の相談もなしに会社やめたりします?
別々に暮すことになっても
それは夫婦が十分に話しあって出した答えならオッケーですが
奥さんは終盤までなにやら不安定な気持ちのままでした。
自分の中で消化して
これでええねん、大丈夫に落ち着いたようですが
それでよかったんですかね?
東京と島根で別居状態のまま夫婦でいることは
亭主元気で留守がいいかもしれませんが
寂しくないのかな?そのままでいいんかな?
若干その思いがわずかながらも心の隅っこに
ひっかかってしまいました・・・。

「・・・最後まで乗っててくれよ。」
その言葉に素直に笑顔でうなづくことができるかどうかは
その夫婦がこれまでどんな年月を重ねてきたかにかかってきます。
そういう意味では
よき夫婦だったのでしょうね・・・。

PS:OL時代、百貨店勤めで自分の好きなエリアに配置してもらえず
ある種結婚までの自立軍資金のためだけに働いてた自分が
この年になって「好き」を仕事に”おこづかい”を稼いでる。
いやもう、今どんだけ幸せなことか。
中井貴一扮する肇の気持ちはむっちゃわかります♪

さしずめワタシは
「ミーハーウエイ、
43歳でTSUTAYAスタッフになったオバチャンの話」
なもんで。ドハハハハ・・・・。


posted by Ageha at 01:03| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(3) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
奥さんとの関係は私も思いました。
単身赴任程度ならいいけど、この状態だと旦那が仕事辞めるまでは
ずーっと別居になりそうですよね。しかも娘も島根で働いてるし。
余計なお世話かも知れませんがちょっと気になります。
しかし、こんな役やらせたら中井貴一は日本一ですね。もともと悪人
が出来る人ではないんだけど、Agehaさんが言うとおり、運転してる
顔が嬉しそうでもう。(笑)
Posted by KLY at 2010年06月10日 01:23
KLYさん、どうも。

まあ、いろいろと
話がうますぎるだろ〜という想いはやっぱ残りましたけどね。


さて、あなたならどうしますか?
ずっと別居婚でいられますか?(笑)

話はかわりますが。

夢とかシュミとか好きなものを仕事にはしたくないという人もいます。
急に楽しくなくなる、色あせる、逆にキライになりそうな気がすると。
でも、できることなら
あんなふうにうれしそうな顔して仕事してたいですね。
そのハッピーな気持ちがよけいに
仕事に対する情熱とか愛情とかを増幅させるもんだと思うんで。

今ですか?ワタシ、むっちゃ楽しいですよ。

あ、でも、好きなもんをさわってお金もらってることもそうですが
それ以上に人間関係がサイコーにいいってのが
実はもっともっとここで働いていたい理由なんで
ホントは仕事内容の好き嫌いよりもいっしょにがんばる仲間と
うまくやれたら大丈夫・・・たいがいのひとは
そこんとこで毎日ふんばってるんじゃないでしょうか?
Posted by Ageha at 2010年06月20日 02:21
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