カブのオカンがお好み焼き屋してる段階でコテコテや〜〜(笑)
ハイ、同じ日に「パーマネント野ばら」を見ましたんで
夏木マリVS宝生舞の”パンチパーマ対決”(違うだろ〜〜〜)
う〜、ここに宝生舞のパンチパーマを載せたい。
ってか、
グダグタぬかさんとブタ玉食わんかいって言うくらいでないと
あのやんちゃなカブをおさえられないと思ってたんで、
このキャスティングはびっくりだったんですが
監督たっての希望に彼女がばっちり答えたといったとこでしょうか。
昔、大林監督の「あした」に出ていた頃の
あの子が懐かしい・・・どんだけ変わっとんねん。
それだけ年も重ね、もちろんそれだけ役になりきってるんですが
まあみごとに大阪のおばちゃんを好演してくれました。
おるおるこういうひと、ウジャウジャ大阪にいます。
(・・・お前は違うのかというツッコミは耳日曜で話進めます。)
お母さんのまなざしがちゃんとあって
しかもかわいらしさも残ってて、
愛をもって「おばちゃん♪」と呼べる人でした〜☆
あ、おばちゃんと「オバハン」は全然違いますからね、
間違ってもオバハンなんか言うた日にはボコボコにされまっせ。(笑)
ロケ地は大阪でもディープなところを選んで撮影されてます。
ランニングのコースには煩悩と葛藤の象徴らしく
お寺とラブホが同じ画面に映るような場所を使い(笑)
その反面でこの映画には絶対川が必要やねんと選んだのは、
橋向こうに梅田のスカイビルが見える新十三大橋。
ランニングでこの橋を走ってるシーンだけが
大阪というよりはまるでハリウッド映画見てるみたいで。
(それは言いすぎか・・・)
妙に試合前のロッキーの気分になってくのね、コレが。
こういうロッカールームのシーンは
映画「ピンポン」でもあったかな。
そうそう、
練習の嫌いな天才と努力家の頭脳タイプの組み合わせって
あの映画とおんなじなんですね、
天才肌の少年にあこがれて始めてみれば
案外できるじゃんってとこまで。
んで、調子のってたほうがポキンと折れた後に
再生したら強くなりましたって展開も。
どうしても既視感があるとそれはもう後出し映画は損。
どこで見せるのかはもうキャストの演技に
全部かかっちゃうんですね。
ワタシは市原くんも高良くんも大好きだし、
何気に筧さんは怪しげでおもろいし、
なんてったって宝生舞サイコーでしたから
な〜んのひねりもない映画だったけど
十分楽しませてもらいました。
ラストファイトをあのカットで止めて場面を変えるのは
ちょっと遊びがはいってよかったかなと。
原作はかなり分厚い本なので
映画は完全に主役二人に話を絞って展開されてます。
その分、キャラクターの掘り下げができなくて
どうしても
「みんながいて、それぞれの思いがあって、
その中で強くなっていった」
というストーリーには出来なかった、
あるいはそういう風に見せられなかったかもしれませんが、
カブがいたから、ユウキはいじめられっこからの脱皮をし、
カブとユウキのおかげでボクシング部に活気があふれ、
暴力反対〜の先生の心をも動かしていく。
カブはそっけなくしてましたが照れ隠しだっただけで
実はかなり彼女の事が好きで、
彼女の気持ちもちゃんと受け取ってそれを力にして
ラストファイトへ挑みます。
その辺のもどかしい恋愛部分も
やんちゃな彼らしいほほえましい一面を見れたんで
ま、いっかと。
ピンポンと違ってCGなし、スタントなしです。
そこがこの映画のポイントで、
そのために主役の二人は相当練習したそうですね。
大阪弁と本物のボクシングファイトにこだわったこの映画、
東京ではどないだったのでしょう。
関西は地元愛の分甘めに見るかと思いきや
平日10:30の上映に数人・・・は
若干不安な滑り出しでした。
・・・節約家の(ケチな)オバチャンたちは
6月1日かレディースディ待ちですかね(わわわわわ)