2010年05月28日

どんな恋でもないよりはまし?〜「パーマネント野ばら」〜

nobara04.jpg
このタイトルからしてごっつい役で出てくるのかと思いきや
完全に裏方に回ってた夏木マリさん。
個人的には「ピンポン」や「シュガー&スパイス」の
あの雰囲気を当てにしていったんですが
見た目のインパクトとはえらい違いで
口悪かろうが、目つききつかろうが
哀しさと優しさで周りを見守ってるそんなおばちゃんでした・・・


nobara02.jpg

菅野美穂主演となってますが
どっちかいうと小池栄子がやってたみっちゃんが
一番華があったんじゃないですかね?
愛するあまりに自分のダンナを浮気相手もろとも
車で轢いちゃって自分も事故って入院して
体ボロボロでもまだつかみあいのケンカて
そらもうすさまじかったですけど。(笑)
nobara03.jpg
都会に住んでいれば、可愛い服もかわいいヘアアクセサリーも
あっただろうが
母親がせっかく髪を整えてくれても
こんなんじゃいやだと泣きじゃくるももちゃん。
久しぶりに会うお父さんに可愛いといわれたい娘の気持ちは
もうすでにオンナがはいってます。
この町にいたらそうなるとはいいませんが
この環境ではももちゃんも
恋愛ってどんなん?オンナになるってどんなん?
オトコってどんなん?ってのを
まだ幼稚園なのに、いやがおうでも肌で感じて育ってくのでは
ないでしょうか・・・
自分が父との再会を楽しんで帰ってきたときに
いつも地味な母がいつもと違う服を着て
キレイに化粧をして台所で転寝してたのを見たときのショック。
その雰囲気だけでオカンが何してたか
わかっちゃってるんですよね・・・。

ここに住む女たちみながどうも男運が悪い。
死なれるにしろ、浮気されるにしろ、失踪するにしろ、
ちっとも幸せじゃない。
それでも恋することをやめないし、
その特別な誰かに対する執着心をいつまでも持ってる。
腹が立ってもサイテーの男でもどんなに寂しくて悲しくても
その人への思いから離れられない。
おろかで切なくて哀れです。

でも誰一人泣いてばかりじゃないんです、
されるがままにもなってません。
まあボロクソに言うし暴力にうってでるし
表向きは、むっちゃたくましいやんかと
思うかもしれませんが
実は情の深さだったり、甘えたい気持ちの裏返しだったり
オンナの不器用なかわいらしさがとってもとっても
出ていたような気がします。
・・・つきある側からしたら勘弁かもしれんけどね。(笑)
nobara01.jpg

そしてそんなふうに強くいることでしか
自分を支えられない、そういう処世術を身に着けて
大人になってく、あるいは、
なってしまった似たもんがいっぱいこの町にはいて
だから逆に
”なおこは海でデート”というみっちゃんのひとことに
みなが心配そうな顔をする。
普段どれだけ口悪くても
彼女たちは周りのオンナたちに対する優しさがある。
そのつながりがあのワンシーンだけでも十分伝わるので
ああ、オンナって哀しいけどいいなって思ったわけで。
なんか妙な感想になってしまいましたが
下ネタばかりの
「オンナ捨ててませんかあんたら」なオバチャンたちにさえも
愛を感じることができて
最後にはあたたかい気分になったのでした。

人の記憶から消えてしまったときが本当の死。
・・・あ、そゆこというと
新しい恋をしては前のオトコをすっぱり忘れて
上書きしていくオンナたちは
別ファイルをつくってくオトコたちと違って
心の中ではバッサバッサ亡きものにしてるのかも
しれませんね。(コラコラ)

基本オンナはひとりしか愛せないんだと思います。
(例外もおるやろ〜という外野の意見は
すっとばして進めます・・・オイオイ)
それが今の自分を
どれだけ苦しめる、悲しませるものでも
好きだからしょうがない。
それは野ばらのママとて同じ。自分のことほとんど
何も言いませんでしたがかえってわかりますよね、
ああいうタイプのひとの気持ちって。

甲斐性なしだろうが、暴力ふるおうが
浮気しようが、ギャンブルで身を崩そうが
いつまでも思ってる。
それでも「ないよりはまし」
だからこそ、その、ないよりはまし・・・がない、
なおこに対するまわりの人らの目は
外見とえらいギャップがあるものの
そっと見守る優しさがある。
これはそういう「オンナ」ってやつの性分を
デフォルメしてみせてくれた映画なのかもしれません。



posted by Ageha at 00:47| 大阪 ☁| Comment(6) | TrackBack(22) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そもそも前半のなおこはあまりにも地味でしたよね。
カシマとのデートの時は印象深いけれど、あとはみっちゃんの旦那シバキ
や、ともちゃんのぶん殴られや、おばちゃん3人衆が強烈だったから。
ただ全てがわかった時に、今までの出来事がストンと腑に落ちた感じがし
ました。
全てを理解した上でのあの優しさに胸打たれます。
Posted by KLY at 2010年05月28日 01:23
Agehaさん、こんにちは。
「なおこは海でデート」
本当このワンシーンが全てのポイントではないかと思いました。
ここだけで今まで(ピーーー)を連呼してた内容もすべてチャラ。
いや、プラスに反転したといってもいいかもしれません。

でも私はオンナではないので「ないよりはまし」な気持ちにはならなかった。
逆に恋愛感情に囚われすぎなんでは?なんて思ってしまったり。。。

誰かを好きになるのは大事なことですし、しあわせなことですけど
生きる=恋愛だけではないですからね〜。
Posted by GAKU at 2010年06月02日 07:04
小池栄子も化けましたよねー。
やっぱり「大奥」効果かな?(笑)

サトエリと小池はイエローキャブ時代は好きじゃなかったけど
女優として開花してから好感度は右肩上がりですw

この映画はねー、私は「ないよりはまし」より
「ないほうがまし」と思うタイプでねぇ・・・(^^;;ハハハ
Posted by たいむ at 2010年06月02日 19:56
KLYさん、どうも。

オバチャンたち強烈でしたね〜。
大阪のオバチャンでも真っ青です。
でも、ちゃんと愛のあるとこをみせるから
なんかギャップがすごいんだけど
ま、いっか〜ってとこにおちついちゃうから不思議。(笑)

誰が主役やねんって言いたいくらいなおこは地味な気もしましたが
まわりでケバく、ド派手に立ち回る人たちは
実は思いっきり引き立て役の道化だったような気もします。
だからよけいに「なおこは海でデート」のあとの
リアクションが優しく見える。
暴れたり叫んだりして、そのつど自分を発散できるほうが
まだましなのかなと。
ぶつける相手のいない寂しさをかかえて
そこからいつまでも出てこない彼女は実は一番重症なんだなと。
Posted by Ageha at 2010年06月20日 01:34
GAKUさん、どうも。

生きる=恋愛だけじゃないだろ〜って
それは私も思います。
ただね、誰かを好きになるとき、
その誰かを失いたくないときはなおさら
気持ちが100%それに奪われてしまう人もいる。
それさえあったら何もいらないという人がいる。
・・・あの町では恋愛やらコイバナくらいしか
楽しいと思えるもんがなさそうな気がしました。
ものすごく失礼な言い方だけど。
Posted by Ageha at 2010年06月20日 01:40
たいむさん、どうも。

そだね〜、
少なくともこの映画に出てくるオトコは
まあ揃いも揃ってヒドイもんね。(笑)
ないよりはマシっていうより
ないほうがええやろ〜ってホント思いました。

あんなオトコでも好きになったらしょうがない・・にしては
もう少し見る目ないのかよというか
もっとええ恋愛できんかって・・・映画の感想より
そっちでツッコミたくなりましたね。

だからなんかなおこだけが別次元にいるようで
それはそれでものすごく違和感もあったりして・・・。
Posted by Ageha at 2010年06月20日 01:45
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