2010年05月16日
かつて天才指揮者とうたわれた男アンドレイは
いまや劇場の清掃員に成り下がっていた。
ある日ボリショイのオフィスで偶然目にしたFAXでもって
彼はとんでもない計画を立てる。
それは30年前にバラバラになった楽団員を集めて
ボリショイ交響楽団になりすまして
パリで演奏することだった・・・。
最初はドタバタコメディにメラニーロランが
花をそえるくらいのつもりで見に行ったんですが
コレむっちゃ感動もんでした。
彼女の美しさももちろんでしたが
クライマックスのオーケストラ演奏は圧巻。
で、このシーンに実はね・・というネタ晴らしも入っているので
もう釘付けでしたね。
ここだけ何回も再生してくれ〜っていうくらい。
のだめはのだめでワタシは大好きですが
くれぐれもこの映画とカップリングでハシゴしませんように。
(わわわわわ)
ロクに練習できないどころか30年のブランクがあって、
事前にリハもせず(!)
それでもソリストのバイオリンを聞いたとたんに
気持ちが一つになって最高のハーモニーを奏でる
そのすごさは言葉にできない感動があります。
このひとらいったいどんだけうまかったんだという事も含めて。
宗教、政治、そういうものに芸術がつぶされちゃいけない。
そういうものに左右されてほしくない。
コレはそういう部分も含めて描かれていて
実はかなり悲しいお話です。重たい話です。
それでもパリに行くまでの話は
けっこうドタバタコメディで描かれていて
暗さはないんですね。
パリに来て、アンヌが登場し、
あ〜この人を選んだ理由もなんかあるんだろうな〜で
いっきにシリアスモードになります。
ユダヤ人であるというだけで弾圧され
音楽を取り上げられただけでなく
失意の中で命までも落としてしまった仲間のために
かつての楽団員がひとつにまとまっていくサマは
ただ、美しくすばらしい演奏であるだけじゃなくて
そこにこめられたハンパない思いが
こちらにも伝わってきて涙もんでした。
音楽は言葉を越える。
そのひとたちの思いは語らなくても聞いている人たちへ
伝わっていく。
クラシックにはまったく疎い自分でさえ
クライマックスのチャイコフスキーは鳥肌たちました。
ぜひ♪
posted by Ageha at 16:04| 大阪 ☀|
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ラムの大通りさんのtwitterから、やってきました。
「オーケストラ!」2週連続で観て、もう一回行こうかと思っています♪
実は、「のだめ」も大好きで、前編は3回観てしまいました(笑)♪
私はもう今年ここまでで1番の作品です。
ラスト12分間の見事さといったらもう、Agehaさん
の言うとおりで、DVDで観てたら絶対そこだけ繰り
返し観てるよね。^^;
これDVDかっちゃおうかなぁ。
メラニー、めっちゃ品があってクールビューティですよね。
イングロのときよりも綺麗。
そういう意味ではタラの好みはやっぱり分かりやすいなぁって。
どっちかといえばユマ系統だと思うんですよ〜。 笑
ラストのオーケストラシーンは凄く気持ち良かったですわ〜。
ラムの大通りのえいさんとは長いつきあいでして
ものすごく参考にさせていただいてます。
こちらはかなり偏ったレビューで誰かお目当てがいると
キャーキャー言うてばかりですが
また遊びに来ていただけるとうれしいです♪
そんな私がコレ見たのは正直メラニーロラン目当てだったんですが
ホント最後の演奏は鳥肌もんでした。
そこにこめられたメッセージも含めてとても感動しました。
・・・たまにはこういう映画をちゃんと見ないとって
いまさらのように思ったわけでして。(笑)
メラニーロランというと、今お仕事モードでは
レンタルで「イングロリアス・バスターズ」を
ものすご宣伝しておりまして。(笑)
デヴィッドボウイの歌をBGMに戦闘モードに入る、
赤いドレスの彼女もまた忘れられないです。ゼヒもいちど。(コラコラ)
クラシックはさっぱりわやなワタシでも
こういうのなら好き♪
のだめは玉木さんのクラシック解説ありきで楽しめたんですが
今回のはいい演奏は黙って聴け!みたいな
もう、その音に思いが全部詰まってますみたいな
すごさを感じました。感動。
タラの好みはユマ系。(笑)
わかったようなわからないような・・・。
でもまあクールビューティというか
好戦的な女子???
すいません、アバウトにしか理解しとらんな。
イングロリアスバスターズのときよりもさらにキレイになって
見とれてました、ホント。
どちらかというと、クラシックは苦手な部類に入るんですが
鑑賞しただけで心奪われるくらいですから
ホントにすごい演奏には理屈ぬきで
人をひきつけるすごさがあるんだと思います。
いや〜、見れてよかったですよん♪