私の頭の中の消しゴム・追記。

ＤＶＤレンタル版なんですが、日韓で宣伝ＣＭの作り方が違うんですね。

ベンチに座って台本を読んでいる主役の２人。
ちょうどお風呂から上がってきたスジンに
「ちゃんと洗った？？」って笑いながら話かけるチョルス。
楽しそうにせりふの練習をしてた。
にっこり笑ったチョン・ウソンと手にもった台本のアップが
そのままタイトルコールになる。
メイキングのような宣伝ムービーは向こうでしか
流れてなかったのかな？
あの笑顔だけでは、こんな悲しい結末だとは思わない。
どんでん返しを狙ったような、でもすごく恋人同士の
幸福感がでてた。
穏やかなピアノのメロディと、
本編ではカットされてしまったスジンのかわいいショットは
むしろ何か救いのある映画に見えたんだけどな。
（メイキングやカットされたシーンの総集編にも入ってなかったんだけど
あれは何だったんでしょう？）


逆に日本公開版のＣＭは「泣き」をはじめからテーマとして
ドドーンと掲げてるんだよね。
２人の号泣シーンがバンバン入ってて。
で、しかもアンダーグラフの「遠い日」のサビが
ホントにそのやりきれなさを盛り上げてた。
同じ映画でも、お国柄って出るのかな。こういうのって・・。
あと、どの映画に出てた俳優さんかってのをデデーンと掲げるのも
日本ならではなのかな。
・・・まあこの映画で一躍有名になって
そっから主役の２人が出演した作品へはいってくのは
私ももちろんするから人のことは言えないんだけどね。
・・・実際「私の頭の中の消しゴム」がロングランヒットして
「四月の雪」の公開とかぶったから、どうかするとヨン様まで
味方につけちゃったからな〜、この映画って。

「僕の彼女を紹介します」の時はホントに恥ずかしいくらい
目を真っ赤にして帰ってきました。
おそらくはこの映画もスクリーンで見てたら間違いなく
そうなってたと思うんですが。

韓国映画ってハッピーエンドはないの？
泣くシーンも殴るシーンも半端じゃなく激しくって
一昔前、日本で流行ったドラマの空気がどっかにありました。
ただ、それでも感動の名作なのは
もうこれは監督さんの撮り方と俳優さんの演技が
わざとらしくないから・・・。（あわわわわ・・・）

それでも追記としてよかったせりふをあげると
「親が亡くなったか？国が滅んだか？」
・・・泣くシーンで何度か繰り返したこのせりふも
二人にとってこの運命がそれよりも残酷でツライってのを
盛り上げる言葉としてボディブローみたいに効いてきたこと。
「その自信はどこからくるの？」
・・・それでも前向きにその状況と戦おうとしてる気持ちの強さは
すごいなと。
・・・それくらい人を愛したい、愛されたいと
やっぱり思いました。とても強くて美しいもの・・・。

そして薄れゆく思い出をかき集めて愛してると言う気持ちだけは
どうしても伝えたいと手紙を書くスジンと
自分のことを覚えていてくれるうちにちゃんと「愛してる」を言葉で
本人に伝えなきゃとファミマのシーンを演出するチョルス。
いや〜、参りました。ここはホントに涙が止まらなかった。

・・・フォローになってない？（笑）

あなたは許せないこと、受け入れられないことに
心を支配されないために、そのための部屋をひとつ作れますか？
この言葉も印象的でした。

Comments

Agehaさん、ＴＢ＆コメントありがとうございますm(_ _)m

お国柄は違うようですね（笑） ？
劇場で御覧になると、ご自身が言われているようにボロ泣きしてたでしょうね＾＾
置かれた環境に左右される作品かもしれませんね！

Posted by cyaz at 2006年03月12日 21:48

cyazさん、どうも。

なんていうか、「親が死んだか、国が滅んだか」っていう
せりふひとつとっても、日本より韓国のほうが
そういうもの大切に思ってる気がして。
で、それをふまえて男が号泣するってのは
彼にとってのスジンはそれ以上の存在なんだよと
隠れメッセージもあったのではと
勝手な憶測ですが。

・・・セカチュウのときは
タイトルコールの前、柴咲コウが
アキの声を聞いて涙するシーンから
泣いてましたよ（オイ）
同じように原作やマンガ読んで
ネタバレ状態で見ても泣く時はなくんですけどね〜。
（それも異常に・・・笑）

DVD家で見るときは泣くとこっちばっか見て
家族が笑うので我慢してる部分も。（え）
スクリーンで見るときっと大画面で
ドーンとくる音楽で雰囲気に呑まれる部分もあり。
・・・実際ちょっとしたことに
左右されますね。

Posted by Ageha at 2006年03月13日 10:07

TB、コメントありがとうございました。

韓国映画、とりわけラブストーリーは、キザな台詞とかであっても、それにあざとさがないから観ていて気持ちが良いです。

受け入れられないことや、許せないことに、心の部屋を一つ開ける…
僕自身も少しはブロードマインドな人間になりたいと思いました。

建築現場でのシーン…
姉○さんや、関係者には観てもらいたいシーンですね（苦笑）

Posted by tatsu at 2006年03月14日 01:13

tatsuさん、ようこそ。
ホントに、耐震強度偽装問題にまで触れる
映画。（笑）
・・・いやそんな目で見たらあかんのですが、
変なとこでウケてしまいました。
チョルスみたいな人が建てた家に
住みたいなと・・・（オイ）

あざとさがない・・・ですか。
うん、よく言えば一生懸命な人のよさが
まずありきなので
大げさなせりふもわりと
すんなり受け入れられるのでしょう。
・・それでも、百恵・友和時代の
一昔前の悲恋ラブストーリーの香りがするんですよ。
冬ソナがオバちゃんにうけたのも
そのへんじゃないかという、シニカルな目で
韓国映画を見てしまうのでどうも・・・。

Posted by Ageha at 2006年03月15日 11:08