
「バレンタインデー」は見なかったくせにコレは見るんかいという
自己ツッコミをしつつ、
キャ〜〜オーリー〜〜〜!!!
(・・・壊れてますのでこ1時間ほど放置してください。)
実際オーリーが出てくるのはこの映画の中のわずか7,8分。
それだけのために出演してくれるのもすごいなら
それ岩井俊二監督のパートだったとは知らずに
さらにキャ〜〜!!!(ハイ、無視してくださいませ・・・笑)
ひとつ聞いてもいいですか〜!
このエピソードでオーリーがやってるのが
「ゲド戦記」の映像に音楽をつけるというもんなんですが
・・・ええんですか?こういうの???

たくさんのエピソード一つ一つが個性的で魅力的なんですが
おそらくはこの話がいちばん目立ってたかな。
妙に上品で幻想的で。
鏡の使い方も好きでした。
ナタリーポートマンはとあるエピソードでは主演しつつ
別のエピソードでは監督もしてまして
ファンの方は必見。
面白かったのは老夫婦のエピソードと
ブロムで女の子にふりまわされる草食男子のエピかな?(笑)
前者はまるで未来の自分を見てるようだったし(ハハハ・・・)
後者はまあ女の子が女優だったというオチなんですが
いずこも今は男性よわっちいのかもしれません。
ニューヨークを舞台にラブストーリーを描く。
ただし暗転でぶった切らずに流れる風景をうまく使って
まったくつながりのない10ストーリーズを
うまく1本の映画のように見せています。
11人の監督が11のエピソードを描き
(ただし、このうちの2つはつながってるらしい、
へ?私何か見落とした???)
12人目の監督がそれを一枚の絵に仕上げたといったところ。
この12番目のエピに出てくる女性が
ビデオアーティストなんですが
まるで私たち観客は彼女と同じように、
ニューヨークという舞台で起こるラブストーリーの数々を
カメラで切り取ったバラバラの風景を
旅行から戻ってスーベニアでも眺めるように見ている、
この映画の雰囲気はそんな感じでした。
ストーリーをほりさげるでも無理やりひとつにまとめるでもなく
でもこのそれぞれの話は
「ニューヨークだからおこりうる」話であるかのように
”ラブストーリーをみれば
ニューヨークがどんなところなのかわかる・・・”
そんな映画だった気がします。
きっと東京だったら、また違った話になってたはず。
ニューヨークという舞台設定も
タイトルどおり重要な役割を果たしているかと思います。
いっこいっこのエピソードに関しては
もっと説明がほしいなの7分目で止まってて
見る人の想像力で話をふくらませられるつくりになってます。
その分物足りなさを感じるひともいるかもしれませんが
なんていうか観客補完型、というか
絵本みたくその世界がひろげられると思えば
見た人の数だけその先が描ける、当然感想も変わってくる
作品かと思います。私自身はむっちゃ楽しめました♪

↑PS:ヘイデンクリステンセンは今だにダークサイドでした。(違)
でも怪我の功名というか、ちゃっかりと
惚れた女の子のハートを盗んでいきました。
・・・あんたはルパンか。(爆)
あ、ちなみに監督は10人+1人ですよね。
岩井監督のオーリーのとこは、贔屓目じゃなくて良かったと思う
んですよね。
感じさせる、想像させる、創造させる、こんな話に凄くセンスの
良い映像。きちきちに詰め込まないで適度な遊びというか余裕が
あるのでNYを楽しみつつ、あれこれ妄想が膨らむ訳で。
さて、『パル・ジュテーム』観なきゃ♪
私も10ストーリー+もうひとりの監督だと思ってたんですが
パンフには12人の監督の名前・・・ようわかりませんでした。
ストーリーとは別につなぎというか冒頭やエンドを担当する監督がおって
このオムニバスをまとめる総指揮者としての監督ってことで
12人なんですかね?????
オーリー目当てで行った事は間違いないんですが
ほかのエピソードも十分魅力的で
それでいてそんなにあれこれせんでも
話もっと少なくてもよかったんちゃう?っていうツッコミをしなかったのは
一つ一つの短いエピで十分満足できたってことで。
珍しいですね、こういう映画って。
私は大好きです♪