
いや〜、冒頭から涙腺決壊でしたね。
映像と音楽だけでつづる、エリーとカールの歩いた道は
この年になったら単に涙もろいだけじゃなくて
こういうのに過敏に反応しちゃうんですってば。(笑)
開発の波が押し寄せてカール以外の家が立ち退いてしまい
すっかり景色の変わった町並み。
家も壊されようとしてた、そんなときにとある事件がきっかけで
彼は老人ホーム行きを余儀なくされてしまう。
明日にはここを出て行かなきゃいけない、
そのときカールじいさんは一晩かけて
家に風船つけまくり大空へと旅立つことにした。
エリーの行きたかった場所へ思い出の詰まった家とともに
・・・ただし、巻き込まれた形で少年ひとりくっついてきて・・・。
何かの番組でやってたんですが
ジブリはその物語を生み出す中枢が
宮崎駿ひとり。
その頭の中にあるファンタジーの具現化であるのに対して
ピクサーってのは
常に複数で意見を出し合って作ってくらしいのな。
で、ツッコミをいれ、てこいれをして、
それをその作品の責任者である監督がまとめる形で
1本の映画を組み立てていくんで
複数の監督がちょっとずつ力つけて同時に育ってく土壌が
出来てきてるらしい。
ピクサーらしさってのがあるにはあるけど
ウォーリーもニモもコレも別の監督なのなら
ピクサーはこれからもっと大きくなるんだろうな。
ピクサーにはジブリファンが多いらしくて
この映画もなんだか多大な影響を受けてる気がしたけど
(紅の豚とかラピュタ、ハウルあたりの・・・?)
さて、日本では次世代ジブリは誰になるんだろうな。
ジャパニメーションの代表はたくさんいるけど
宮崎駿のテイストをくむ、ディズニー・ピクサーと
タメをはるような、
子供から大人まで楽しめるやわらかいタッチのアニメって。
・・・細田さん?(今や追いつけ追い越せ・・・越した?)
さて本題に戻して。
今まで動物だとか車、おもちゃの擬人化だったのが
今回はじいさん。(このへんもジブリの影響か?)
つれあいが亡くなり、子供もなく、家の周りは工事で騒音。
偏屈になってしまった老人が
一念発起して空の旅。
年齢考えりゃ無茶苦茶な冒険で、
正直気持ちだけで体動かしてるはずなんだけど
これがもう元気元気。(笑)
パラダイスの滝目の前まではえらいあっさりついちゃう。
(しかも目的地まで自分で家を運ぼうとするからすごすぎ)
風船で家が旅できるわけないやんとかそこつっこまない。
しかも舵取り可能。スゲー。
でも本当の冒険はそっからだったと。
エリーが亡くなるまでの話とアルバムが複線になって
もいっかいドーンとなけちゃいます。
バウリンガルのワンちゃんも巨大な鳥ケヴィンも加わって
カールじいさんの大活劇はこっから。
風船のヘリウムがなくなるまでに家を滝のそばに。
最初はそれだけしか頭になかったじいさんも
ラッセルくんとかかわってくうちに
守りたいもののために戦うんですな、これが。
ジイサン同士のバトルは振りかぶって骨コキコキで
気持ちに体がついてきてませんけどっていう
痛々しさがえらいリアルなんですが(笑)
そこ以外は
そんな無茶苦茶したらバッドエンドになるんとちゃうんって
別の意味でハラハラしました。
ケヴィンやラッセルくんのために命落としはしないかと・・・。
第2の人生なんて簡単に言わないで。
でも、自分が何かを始めたいと思ったら
年齢なんて関係なく、思い立ったときが旅の始まり。
そういうものなのかもしれない。
思い出の詰まった家は置いてきてしまったけど
彼には余生を楽しく過ごす相棒ができた。
どんなものもそれをあてにしては手に入らず、
でも案外、思わぬところから転がり込むものかもしれない。
自分が年老いたときにほしいものは
・・・やっぱり残りの人生を笑って過ごすために
同じ時間をわかちあえるひと・・・なんだろうなって
映画はなれてしみじみしちゃったAgehaさんなのでした。
私も昨日見てきました。
複数人で意見を出し合って作ってるというのはわかるきがします。
エリーとの生活を無声映像でしっとり見せるのと、ドーベルマンを甲高い声にするのは、別の人の意見のはず(あの“しっとり”と“笑い”のギャップが凄い)
宣伝では競合作品に感動作が少ないからか、“しっとり”をメインにしていましたが、私は子供と喋る犬にかなり笑わされて、まるで吉本新喜劇を見てる気分で楽しめましたf^_^;
やっぱりあの表現力ですよ。優しい音楽に乗せて綴るカールとエリーの半生。登場人物の感情がダイレクトに流れ込んでくるぐらいリアリティを感じました。飛び出るとか立体的という3Dの使い方じゃなくて、お話の表現力をより豊にする使い方でしたよ。
確かに宮崎駿の後継者いないなぁ。息子は思いっきりミソつけた、というか才能ないのがわかったし。宮崎さんには後進を育てることもしてもらわないかんね〜。
ところでカールじいさんが78歳という設定らしいんですけど、そうなるとあのマンツは何歳?100歳オーバーであの動きだったらスゴイです(笑)。
でも、ほんと、人生をずっと分かち合えたら幸せだなぁって思いますよね。
>何かの番組
めざましテレビかな?
まぁ、度々比較されているから、どこでもかもしれないけどw
確かに。
宣伝だとしっとり系ですね。(笑)
逆にコメディパートはこんなふうになるんだろうなと想像できるんで
「子供にせがまれた大人が映画に行く気になる」には
こういう感動もんですよ的な宣伝も
ありかと思いますよ。
吉本というよりはジブリ映画を
ピクサーが撮ったらこんな感じというくらい
雰囲気が似てました。
誇るべきは宮崎駿。(笑)
う〜ん、「ゲド戦記」はいろいろありましたからね〜。
宣伝とジブリの看板はさすがだったけど
(わわわわわ)
いや、手島葵のうたはサイコーだったけど
(わわわわわ)
ウォーリーでもサイレントで見せるシーンが
最初のほうにありましたが
同じひとが意見だしてる???
言いすぎかもしれませんが
冒頭のこのシーンがこの映画のキモですよ。
ここでもうがっちりハートつかまれましたもん。
まあね、ツッコミどころはいっぱいで。
カールが78ならマンツはいくつだとか、
設定された時代は相当古いはずなのに
たかが冒険家が
バウリンガルの機械をどうやって
作ったん?とか
あの年齢まで過ごすことのできる飛行船の
メンテは誰がやってたんとか、
・・・いや、ええです。
そもそも家をひっぱって滝まで持っていこうってのも
風船で家飛ばすのも
すべてすべてアニメだからオッケーだったこと。
そういうツッコミを払拭するだけの
面白さと感動があったということ。
夢見るちからを失くしちゃいけないんですよ、きっと。
何でもありです。(笑)
いやもう
エリー〜マイら〜ぶ、So swee〜〜〜tですって。
映画の中のカールはもちろん
いとしのエリーでしたが
聞くところによると
監督ピート・ドクターの娘さんを
エリーの子供時代の吹き替えに
使ったそうで
しかもその名前もエリーだそうじゃないですか。
むっちゃいい思い出になると思いません?
お父さんそれはすごすぎる公私混同
(わわわわわ)