
岡田将生くんの作品今年これで5本目。
なんていうかフワフワのホイップクリームみたいだと
「ハルフウェイ」の北川監督に言わしめただけのことはあり。
ピュアが服着て歩いてるっていうか、
誰も触るな〜穢れる〜〜って。(おいおい)
あのきれいな透明感のある顔につりあう女子がおるんかよってくらい。
・・・ハハハハハ、盛り上がりすぎですね。
正直この二人でなかったら
こんだけベタベタしとったら
うっとおしい〜〜〜〜って思うんですが
役得っていうんですかね〜、惚れた弱みでしょうかね〜、
かわいいっ♪・・・ってまあそこまで違うかってくらい
好感度大でした。

この子役の女の子むちゃくちゃうまかった気がします。
よつばのクローバーを逞が見つけるんですが
さっきまでえらそうにしてたくせに
願い事をしようとした逞をいきなり吹っ飛ばして
お願いします!って号泣するシーンでもう
涙腺決壊しました。ダメだよ、こういうのホント弱いんだもん・・・。
まだタイトルクレジットも出てないのに
泣いてしまってもうアタフタでした。
セカチュウの二の舞だ〜〜と思ってたんですが
実は私の泣きポイントはここ一箇所だけでした。(!)
ヘンな言い方ですが「安心して」見れたんですね、
結果もこうなるだろうという予測どおりに進んで。
でもつまんなかったかというとコレは完全に俳優二人の魅力で
なんだかとっても優しい気持ちになれました。
悲しい結末なのに悲しくないってどうよと言われそうですが
不思議とさわやかでおだやかな気分で見終わったんです。
ただ、8歳の「いしょ」には胸が詰まりました・・・。
原作文庫に出てくる逞のそれよりシンプルな分だけなおさら
その短いことばは10年後に重みを増すんです・・・。
原作コミックは「僕は妹に恋をする」と同じ作者なんで
(実はこちらのほうは映画は見に行く気になれなくて
でも興味本位で原作読んであまりのアワワワワな恋愛に
真っ赤になってしまった記憶があるんですが)
今回はコミックにてをつけることができませんでした。
ある種の勝手な読まずギライですみませんが。
が、どうも原作はハッピーエンドらしい。
コレの結末を知ってるコに聞いたら
曖昧な終わり方なんでどっちにもとれると言うてたんですが。
・・・ということは
元ネタコミックと相当違うようだ。


映画では、繭も逞も相思相愛からまったくブレないし
別の相手とトラブルシーンもない。
でも実際のところは12巻のコミックを2時間足らずの映画にするのに
はしょるだけじゃなく、相当設定が変更されているため
どうやら原作ファンは「え〜〜っ?!」ってことに
なってるようだ。
逞のキスシーンだってドラマとかだと
繭本人に現場目撃されてもめるとかそういう展開になっても
おかしくないのに逞、自分からペラペラしゃべってます。
まあうしろめたさがないし、正直だしいいんだけど。
別れよう・・・が別れてないし。(笑)
映画ではどうもイマイチ印象がよくない昂は
原作では先輩で、モテまくりのいい男って設定はともかく
繭とはもっといい交友関係にあったようだし。
まあ何もかも描こうと言うのは無理なんで
コレはふたりのピュアさだけをメインに持ってきて
残り少ない時間を
文字通り「打ち上げ花火のような一瞬で輝く恋愛」
をしました・・・そこを描くことに全力投球した
そんな印象を受けました。
これまた一種の偏見で申し訳ないのですが
昨今のケータイ小説の
”そこまで次から次へと悲劇や不運をかぶせんでもええやん”
っていうラブストーリーを見慣れてしまったひとには
へ?っていうくらい、何の障害もない恋愛と
そのくせ”そんなはずね〜だろ〜”という展開に
アングリくるかもしれませんが、
ファンタジー大好きな私としては
あの「新婚旅行」サイコーでした。(笑)
涙を流してるのに脳死は脳死だって言われても
納得いくわけない、
いくら助かりたくても友達の命奪うなんてできない、
おっと、その前に
ドナーが誰かばれたらあかんでしょ?
サラッと流されてしまいましたが
命を考えるとこまで伝わったでしょうか?
そうあってほしいと思いますが・・・。
PS:かつて「ただ、君を愛してる」のときに
大塚愛が作った「恋愛写真」の歌詞を見て、
監督はこの映画のタイトルを主題歌のサビそのまま
使おうと決めたそうです。こっちは違和感なかったんですが
この「僕の初恋をキミに捧ぐ」は
ラストの繭のせりふとエンディングの平井堅のうたが
リンクします。
そのせいか、映画鑑賞よりも先に歌を聞いちゃった自分としては
な〜んかラストシーンのせりふがイマイチ浮いてて・・・。
ものすごくキレイにまとめてますが
彼女はまだ高校生。
夢見る夢子ちゃんなら
この終わり方はうっとりするかもしれませんが
ちょっとまてよ・・・ってあとで思ってしまうのは
映画見てるときしか現実離れできなくなった大人の
哀しさなのかな〜・・・(笑)