
ハイ、コレはメイキングDVDのジャケット。
まあいろいろあってこれすらどうかすると
店頭から消えていた・・・状態でよく公開にこぎつけたなと。
で。
もうね、なんていうたらええのか・・・・。
映画全編に流れる雰囲気、小物、背景、
ちょっとしたシチュエーション、
そしてひとりひとりのキャラクターがはっきりしてて
それも好感度大で、
なのになのにこのダ〜〜な気持ちを
どうすればいいんだと。
その原因はひとえに
この映画が三角関係不倫モノだからに他ならないせいで。
そのくせ「妙にさわやか」なのだ、
なんなんだ、この映画は。
この気持ちをどこへどう持っていけばいいんだよぅ〜〜〜。(泣)
おそらく、たいがいのひとは
モレの情事に思いっきりツッコミをいれるだろうし、
”夫以外のオトコを知るのも大事だ!”って
まるで浮気を奨励しちゃうような先輩もどうよって思うし、
正直に打ち明けて許しを請うたんだって言うたら
(それもまた結婚記念日という信じられん行動!)
”自爆テロか〜〜”ってモップふりあげるし。
モレはあまりに天真爛漫だ。
あの顔で、あのくるくるした猫のような瞳で
ゴメンナサイって言われて怒れる男がいるか?
ズルイ。
あれもまた本人が無意識の「魔性の女」じゃん。
ドゥレ。
いやもう正直かっこいいでしょ。
よろめいて当然でしょ。(おいおい)
ただ、一度の過ちでも十分大問題なのに
サンインの妻だとわかっても、
一つ屋根の下で暮らしてその気持ち隠そうともしない。
コレ問題でしょ?
サンイン。
あんたそれでいいんかよ〜〜〜〜!!!
・・・私むしろそこ思いっきりツッコミました。
もちろんこの嘘みたいにハッピーな三角関係は
終焉を迎えます。こうするしかないだろっていう
終わり方をするんですが。
さらにその続き。
より戻そうとするな、アホ〜〜〜。
おまけにドゥレを探すってお前何考えとんねん!!!!!
正直一番納得いかなかったのはラストのサンインのせりふでした。
まわりがオトコばかりのなかで育って
モレはサンインのことを兄貴と呼んで
おそらくず〜〜っとついてまわってたんでしょう。
慕う気持ち、安心感、それは
長年連れ添った夫婦がもつ穏やかな空気です。
そこには新婚夫婦特有のベタベタ感やトキメキがない。
いやもっというなら
呼び名通り、モレにとってのサンインは
どこまでいっても「兄貴」な気がしました。
何をしても何を言っても許してくれて守ってくれると思ってる。
もちろん夫婦にもそういう部分がないとはいいませんが
相手の気持ち、少なくとも愛する人という認識で
夫としてサンインを見ているならありえない行動の連続です。
小悪魔どころの騒ぎじゃないでコレって
とにかくオンナから見ても納得できませんでした。
コレが夫婦生活が破綻してるとかいうならまた
話は別ですがむっちゃええダンナさんじゃないですか。
で、一番安心できるひとを生涯のパートナーに選んだものの
おそらく恋のトキメキなんてもんを知らないまま
モレは結婚してしまった、そんな気がします。
少女からオンナに変わっていったモレを
ホントにどこからか愛し始めて
ホントに妻として迎え入れたであろうサンインとは
もともと気持ちにズレがあったとしか思えなかったんですね。
コレ、サンインにとって結婚そのものが
悲劇だったような気がします。
で、別れてはじめて
「ホントの夫婦」みたく向かい合えた、
そんな結末だったんですが・・・・。
もうなんていうか罪作りなモレと
自分に正直なドゥレに振り回されて
かわいそうなサンイン・・・ってなお話でした。
と、こんだけボロクソにいうたわりには
この映画のもつ雰囲気、
それからモレという「天使」
あまりにもかわいらしくて実はむっちゃ好きです。
だからやりきれない・・・。うぅぅ・・・。
でもモレはダメ。Agehaさんが書いている理由は当たっているだろうと思うけど、でもダメ。
こと結婚に関しては私は物凄く保守的なのかもしれないです。どんな理由であってもモレの行為は100%許せないですねぇ。(苦笑)
いや、保守的も何もあなたの考え方が
フツーだと思いますよ。
ひとごとだからモレがかわいいっって言えるけど
その外見や彼女の雰囲気と
彼女のやってることとはまた別問題で。
なんていうかね、
ホントにサンインとモレが兄妹で
ドゥレがきて、
妹思いの兄が心配してやきもきして
何かと口はさんで〜・・みたいな話なら
な〜んの問題もなかったわけですよ。
・・・なんで浮気奨励映画になるかな〜と。