2009年10月20日

わけあり4人の最悪な夜。〜「悪夢のエレベーター」〜

悪夢02.jpg

ある依頼があってある人物をハメようと
芝居を打った人間がいた、
ところが物語はそれだけじゃ終わらなくて
この話には主人公も知らない続きがあって
4人以外の人間にもその悪夢は派生していく。
悪夢04.jpg
例えば↑の人はホント災難としか言えない。
悪夢03.jpg
それからこの子。
ひとは見かけによらない。
悪夢01.jpg
そして「何でこんなことになったんだ〜〜!!」って
あがきまくるのがこいつ。

物語のエンドはこのうえまだ惨劇の幕開けへと
続きます。

原作のほうはまるで
映画「バンテージ・ポイント」みたく
登場人物4人のそれぞれの視点で描かれるために
映画でそれをやると同じ場面の繰り返しがくどくなるため
(ましてやコレは密室なので)
映画版ではエレベーター内、乗り合わせたワケ、
そして顛末の3パターンで構成されてました。

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珍しくこのシリーズは私自身結構ハマっていて
映画よりも先に原作を読んでしまったため
ミステリーの面白さやドンデン返しを味わうことは
できませんでした。
ただ、この話をどう映画にするのか
それぞれのキャラクターを俳優さんたちが
どう表現するのか、
その点において十分楽しめたのでコレはコレでいいかなと。

笑えると言う意味では原作のほうがはるかに笑えます。
「ミステリーで笑っちゃいけませんか」という
キャッチコピーがつくような本でしたから
そもそもそれどういうこと?って手にとったのが
最初でしたし。

「やさぐれぱんだ」を撮った堀部圭亮さんの初長編映画
・・・らしいです。
ダウンタウンのガキ使とか構成してるひとなんで
お笑いはお手の物・・かと思うんですが
笑わせるというよりは
この事件の後ろにあるもっと大切なメッセージ、

「明日は今日よりももっと辛いことがあるかもしれない
それでも生きていればきっと今日のことなんて
どうでもよくなる」

っていう、
せりふにこめられた思いを三郎がとにかく
全身で伝えようとしてる・・・そういう作品でした。

・・・のわりにはとにかくドツボな展開に
振り回されるわけですが・・・。

何一つネタバレしないようになんて書けなくって
結局こんなふうにレビューをまとめましたけど
あ〜もう、キーワードだらけだし、
そのくせ何だコレ?みたいな説明だし、うぅぅ・・・。

ちなみに余談ですが
「奈落のエレベーター」という本は
マジでこの「悪夢のエレベーター」のラストシーンを
そのまま引き継いだ形で展開するお話です。
三郎がセンターに来ていたポスターを見て
両方の話が入るのかと思いきや
きっちり「悪夢の・・」部分だけで話は終わってました。
いや明らか「つづく」なエンドだったので
できれば「奈落・・・」も見たいですね、同じメンバーで。


posted by Ageha at 02:05| 大阪 ☀| Comment(6) | TrackBack(15) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やっぱりきついです、この作品。
実は2回観ました。1回目観て、エレベーター内の話が退屈で眠くなったんで、もう一回確認のために観て来た
んですが、やっぱり退屈でした…。

原作では自分の頭の中に浮かんだ映像であり、当然それ
はファジーなものでだからこそ成立しますが、映像にし
てしまうとこれはつらい…。いかんせんエレベーターの
中では撮り方に限界があるし、だからこそキャラクター
が濃いわけだけど、それにしたってキャラクターと話だ
けで持たすのは無理があるかなと。

そして一旦エレベーターを降りちゃうと、後は別にどうということもない話なんで…。
あのエレベーターの中という限定空間でどれだけ楽しま
せてくれるのかを期待してたんですけどねぇ。
Posted by KLY at 2009年10月20日 20:19
こんばんは。

原作は、もっと笑いが多いんですね。
なるほど、それなら少しわかる気がするかな。
映画は、どんでん返しに軸がおかれた感じで、
それが後味がいいかと言うと、
そうでもなかったような…。
Posted by えい at 2009年10月21日 23:58
Agehaさん、こんにちは!

堀部監督だったんで、もっと笑いとかが多いかと思ったら、おっしゃるようにメッセージ性が強かったですね。
確かに小説と同じ構成にはできないでしょうから、こういう展開もありですね。
「ギャンブルマンション」も買いましたー!
まだ未読ですけど。
マッキー、主人公なんですね。
Posted by はらやん at 2009年10月24日 16:30
KLYさん、どうも。

パンフによると
もともとは映画監督になりたかったらしいですよ。
講師とケンカしてやめたとか書いてますが。
で、劇団ニコルソンズを立ち上げる。
「悪夢のエレベーター」はブログで連載してた話で
本にする話がもちあがったときに
まるで小説家志望のオトコを演じるかのように
「小説書けます!」ってプレゼンして
出版にこぎつけたそうですよ。
現在は劇団主宰と小説家の二足のわらじ。
このエレベーターはもともと舞台を想定して
作られた話で
ダンカンが舞台化もしてる。
・・・舞台もWOWOWとかで見れたら見たいです。

本、舞台、映画、
その方法でしか表現できないことやら
それぞれのよさがあります。
エレベーター内
満足させるのかっていう話になると
映画はしんどかったですか〜・・・。

Posted by Ageha at 2009年10月24日 23:35
えいさん、どうも。

会話のテンポやら面白さをとってしまうと
笑いをあてにしていったこちらとしては
ちょっと物足りなかったかな。
過失の残虐さとボケツッコミのギャップが
本で言うところの
「ミステリで笑っちゃいけませんか?」の
キャッチコピーにつながるので、
映画はここんとこがイマイチいかされてなかった。

おまけにメンバーのひとりが
この結果になってエンディングを迎えてもまだ
やり残したことがあるからと
マンションへ帰ってくから余計に
後味悪いんですよね。

悪夢は続くよどこまでも・・・

コレをとめることができるのか?ってとこから
「奈落のエレベーター」は幕を開けます。
この悪夢・・で使用されたアイテムをめぐって
三郎とマッキーがえらいメに逢うんですが
モガモガモガ・・・。(しゃべりすぎました〜・・・)
Posted by Ageha at 2009年10月24日 23:45
はらやんさん、どうも。
私も売り切れる前にとギャンブルマンションは買ったものの
まだ読めてないです〜〜(爆)

媒体が変わって表現方法が変わるだけじゃなくて
本だって読んだ感想や注目したポイント、こだわりが
きっとひとそれぞれであるように
原作者から堀部さんへわたった段階で
解釈がかわり、役者さんの表現方法でもって
キャラクターが具体化し、
・・・本の面白さとは別の作品ができて当然といえば
当然なんでしょうね。

いや、コレはコレで好きですよぉ。

映画で注目したのは佐津川愛美ちゃん。
むっちゃハマり役でした。
結末知ってるのに騙されました。すごいや・・・。
Posted by Ageha at 2009年10月24日 23:51
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