
ジョナサン・エリザベス・クヒオ。
つけ鼻もわざとらしく、
アメリカ人がしゃべってるような日本語を使い、
どっから見ても胡散臭い日本人にしか見えないのに
なぜオンナたちはコロッとだまされたのか?
コレは実際に新聞記事にもなった
有名な結婚詐欺師の話を元につくられた映画。

・・・弁当屋のおばさん(スイマセン、松雪さん!)の弟との
やりとりはかなり笑えたんですが。

あとやたらがんばる腕立て伏せ。(!)
それから自宅の部屋で無線機のようなものを流して
ピー、ガー、のなかで
さも前線基地もしくはコクピットから連絡してるかのような
電話。
(・・・しかもこれがさっき書いた弟くんとの
汗だくバレバレコントになるからもうここは面白かったですね)
・・・ココ以外はイマイチ盛り上がりに欠けたかな〜・・・
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昨日なんと1日で4本見てきました。
で、その全部、原作文庫が大変なことになってて。
最近その数が増える一方です。
・・・それも映画と原作が微妙に違うってのは
コレもいっしょなんでなんていうかもう・・・
ヴィヨンの妻・・・もそうでしたが
惚れた男のためなら
オンナは自分にとってそれが不利だったり不幸だったとしても
容認しちゃうもんなんですかね?
恋に落ちたら
いろんなものが見えなくなって
見たいものしか見たくなくなって
その結果、はたからみてそれはないだろ〜と言う方向へ
転がっていったとしても
本人納得だったりするんですね、コレが。
それはもしかしたら私にだってありうるかもしれない。
口からでまかせばっか言うてるんですが
どうもクヒオ本人にはうそをついているという罪の意識がない。
それどころか嘘をついているという認識も薄い。
騙したつもりなど毛頭ない、
むしろ夢を見せてやったんだ、何が悪い?って感じのオトコと
騙されていることなどハナからわかってて
それでも目の前のオトコが好きだからそれでいいと
そんなオンナたちと、
コレじゃ誰も歯止めきかないじゃん。
回想シーンでクヒオの、
えらい不幸な子供時代が出てきます。
だからといって同情できるはずもなく。
ただ、悲しいときは「空をみていた」
飛行機が好きになった・・・どうしてそっから
米軍パイロットのふりをして
女性からお金巻き上げるオトコになっていったのか
・・・どうしてそこまでローリングダウンすんのか
う〜〜、また理解不能な作品に当たってしまいました。
(実際の被害総額は1億を超えるといいますから
騙された女性の数も金額も今回の映画の範疇から
逸脱してますけどね。原作では騙されてもなお
まだクヒオをかばい、部屋を貸している女性まで
登場します・・・)
・・・困った顔してアタフタする堺さんは
かなりかわいかったですけどね。(!)
それだけがこの映画のキュートなポイントでした。
(おい、言い切るのか?????)
こういうこと言うてるとワタシも危ないかも。(笑)
米軍の払い下げユニフォームはいらないけど、
クヒオのあの鼻は欲しい(笑)
それにしても最後の女は何目的(笑)?
一番の盛り上がりは新井クンとのファミレスシーン。彼の演技に救われた〜
松雪嬢、いいのかなぁ、あれで(謎)
あの展開でどうやってオトすのかと思ってたけど、
なるほどそんなギブ・ミー・ブラックチョコレート(笑)?!
あの鼻ほしいですか?
そちらの記事でみた
クヒオだるま(!!!)もそうですが
不自然な高さはギャグでしかないでんがな。(笑)
男性心理はそちらのほうが理解できるでしょ?
みんながみんなそうだとは言いませんが
オンナはどんだけ愛してたとしても、
修羅場ラバラバでひきずったとしても
新しい恋をするってことは過去はスパッと切り捨てて
どんどん「上書き」する生き物で
オトコってどんどん「ファイルが増える」生き物だもん。(笑)
>最後のオンナ。
単純に好みのタイプだったからなのか?
こっちが聞きたい。(笑)
3人とも好きだった、愛してたかもしれません。
「愛する=幸せにする、大切にする」という
意味からは相当逸脱してますけどね。
そもそも「夢を見させてやったんだ」と言うてますから
相当傲慢で、しかもその代償が
何百万、何千万のお金ならじょおだんじゃないわよぉ〜〜です。
バカにするにもほどがある。
しかもひとりではなく、3人同時に
バランスはどれくらいかわかりませんが
少なくとも気があった、そのへんは
むしろ男性陣にお伺いしたい。
どんだけ器用やねんと。(笑)
きっと恋に落ちちゃう彼女たちにもいろいろと事情があって、そこに上手い具合にクヒオ大佐が心に入り込んでしまうんでしょうね。どう見ても怪しいんですけど、嘘をついて騙してるというより彼の世界観を貫いて生きてるだけなのかもしれません。
わりと最近に女性結婚詐欺師のニュースがありましたけど、ずっと同居生活をしていた男性が彼女が出所したら結婚したいとコメントされてました。何でも結婚詐欺師には独特の魅力があるそうでそこに人によってはそこに引きつけられちゃうんでしょうね。
ホント、なんていうのか、
クヒオが持っている胡散臭い魅力(?!)は
彼女たちがほしがっているものと
悲しいかな一致した。
だから
クヒオの言うところの”夢見させてもらった”
それでええねんと。
そう、彼は自分に正直に
映画の世界で、パイロットになりきって
いや「そのつもりで生きてる」。
過去の回想を思うと思いっきり現実逃避なんですが。
・・・そしてこれが
もうどうしようもなくたちが悪い。(笑)
それでも憎めないのは
女の方が一枚うわてだったから
あんましワルに見えなかったことと、
あの”アタフタ”はワタシにとっても魅力でした。
なんてかわいいんだ♪
(おいおい・・・)
>どう考えてもアホ。(笑)
としか言いようがありませんよね。
>それだけがこの映画のキュートなポイントでした。
>(おい、言い切るのか?????)
言い切っちゃいましょう。
でも、結構、楽しみましたよ。
(と小心者はフォローも忘れない)
間抜けだよねぇクヒオ大佐って。
大体あの日本語!ドリフのコントじゃないんだから。
中国人風なら「○○アルヨ!」「△△アルネ!」だけ
で芝居してるようなもんで、ある意味米兵馬鹿にして
ますがな。あはは。^^;
ジョナサン・エリザベス・クヒオ妄想大将ってことで
ひとつ…。
今原作読書中なんでなんとも言えないんですが
実在のクヒオがこれくらいへタレだったら
かなりかわいい、ホンマに好きになったかもしれません。
・・・そのアホさに。(!)
騙されても好きっていうタイプの女性は
ヴィヨンの大谷みたいなオトコにも弱いかも〜。(え?)
なんていうかとことん面倒みちゃうんだろうな〜。
それを苦にするどころか
がんばってる自分をほめちゃったりなんかして。
ホンマ、ドリフのコントみたいなキャラ。(笑)
で、面白かったのが弟とのからみだけ・・・か。
ちょっと物足りなかったですね。
実在の結婚詐欺師の話だっていうから
もっとキザで確信犯かと思いきや
へタレだし、胡散臭いし、
行き当たりばったりだし、ワンパターンだし
こんなんで人を騙せるわけがないだろってくらいアホで。
当然隠しとおせなくて3人ともにバレてるし。
逆にお金巻き上げられて、
通報されて、殺されかけて。
・・・いやホンマにコレが詐欺師だなんて。(笑)
情けなくってアハハハハです。
かわいい♪(だからその考えがあぶないってば。)
クヒオ大佐は堺雅人さんならではのキャラクターでしたね。
これが堺さん意外だったら、ただの女たらしか、ただの卑劣感になってしまうところですが、ナイスなキャスティングだったと思います。
なんでこんな男に騙されるのか、確かにそうですねー。
たぶん彼女たちは普段の生活にこそ本当の自分じゃないと違和感を感じていて、大佐といるときが本当の自分らしさが出ていると感じていたのでしょうね。
なにか哀しい気もします。
ホステスの未知子だけはそういう酸いも甘いもわかっている大人だから大佐を手玉にとれたのでしょうね。
よく考えると深い映画です。
確かに堺さんだったから
えらいキュートな大佐になりましたけど
ホントひとつ間違うとかなりやなキャラなんですよね。
・・・ってか愛すべきヘタレにしちゃった段階で
実在のクヒオとは相当別人になった気はしますが。
お水系の女性たちは
お酒を飲ませていい気分にさせることで
人が抱える憂さを取り除いてあげる商売ですし、
確かに人を見抜く目が鋭いですからね、
誰よりも人の弱さや見栄や嘘がわかる。
少なくとも映画版でのクヒオ程度の詐欺師じゃ
歯が立たないでしょうね。(笑)
逆にロクに恋もしないで一生懸命生きてきたひとや
恋に破れてふわふわした夢が見たいと思ってるひとには
ホントにこんなに胡散臭いやつでも
いい気分になれる・・・のかもしれず、
それを恋と勘違いしても
その結果むっちゃ騙されたとしても
クヒオといることが楽しかったりする。
・・・ドツボですけどね。(泣)