宇宙じゃ知らないけどね。”
実はこのせりふ サリーの受け売りなんですが、
テルが言うとなんだか愛ってものがまた違う形や色をしているような気がします。
すごく特別なものに聞こえるから不思議。
Laundry [ランドリー] | |
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天使と、頭に傷を負った青年との中間で
自分では手探りでワンシーンとるたびに「どう?」って感じで
撮影されていたようですが、そのあいまいさがそのまま
彼でしか演じられないテル像を作り上げてたのではないでしょうか?
窪塚くんのイメージはシュレック2に出てくる、「長靴をはいたゾロ(笑)」の
感じなんですよ、Agehaとしては。
なんだかね、ウルウルした瞳でこう、誰かが抱きしめてあげないと
死んじゃうんじゃないかって言う雰囲気を表向きは見せるんだけど
本性は凶暴というかイタズラっ子で手がつけられない・・・。
頼りなげな雰囲気と狂気を併せ持ってる不思議な人。
もっとも、この映画では限りなき「Pure Soul」で
子供の純粋さだけを抱えて生きてる青年の役でしたけど。
「オレは別に優しいわけじゃないんだぜ、ただお前たちが気に入った
ただそれだけのことよ」
・・それだけのことよってそこまでしてくれますか、サリーさん。
内藤剛志さんサイコーでした。
コインランドリーに集まってくる人たちのテルとのふれあいもあたたかい。
本来なら守ってあげなきゃいけない存在のテルを
「いいえ、私のほうが救われているんです」と水絵が言うように
彼自身は積極的に誰かを癒そうとかまるで思ってないし多分わかってないんだけど
彼にかかわった人たちは何かしら優しい気持ちになっていく。
おばあちゃんがなくなり、店がなくなり、水絵さんとも引き離されて
テルがよく無事に生きてたなとは思うけどその辺は映画ってことで。
ラブストーリーの部類にはいるんだろうけど、恋愛・・という感じじゃなくて
人間愛のようなもの。邪念も要求もなくてただ人が人を思う気持ちが
こんなにキレイなのかなと。
汚れた服は洗えばきれいになるけど、その分だけ傷みくたびれていく。
それでも捨てられないお気に入りの服のようなものが
現在のよくも悪くも自分というものの姿じゃないでしょうか?
人は誰も、生まれたての赤ちゃんのようにまっさらではいられないけど
それでもどんなに汚れた心も浄化されることがある。
テルは無意識にそういうことやってのけるんだよね。
窪塚洋介という役者さんの好みはあるでしょうが、
「フォレストガンプ」とか好きな人にはおすすめ・・かな?