2006年02月03日

ロード・オブ・ウォー〜史上最強の武器商人と呼ばれた男〜

これも原作のほうなんで、
頭の中ではニコラスケイジが多分こんな風に動いてるんだろうなと
想像はしつつも、実際の映像はDVD待ち。あ〜あ。
4812424712ロード・オブ・ウォー―史上最強の武器商人と呼ばれた男
Andrew Niccol 鎌田 三平
竹書房 2005-12

by G-Tools


「個人経営の武器商人はあいかわらず繁盛しているが、
 実は世界最大の兵器販売業者は、アメリカ合衆国、イギリス、ロシア、
 フランス、中国である。
 これら五カ国はすべて国連安全保障理事会の常任理事国である」

・・・ゆえにアメリカじゃこの映画にお金出してくれる人が
なっかなかみつからなかったんでしょ?(ブラックな話やのう・・・)

自分が直接武器もって人を殺さなければええんかという話。
銃弾をほしがる人がいる限り、この闇商売は誰かを捕まえても
誰かが後釜にすわるだけのことで、そうやって1発発射されるたび
誰かが間違いなく死傷するのにいまだにこの連鎖は断ち切られない。

そして、彼は逮捕されるもすぐ釈放されてしまう。それもまた納得のいかない事で。

彼が売りさばいていたものが戦争の道具じゃなかったら
このストーリーは口先八丁とずば抜けた頭のよさ、タイミングを逃さない戦略でもって
何もないところからのし上がっていく、まるでナニワの商人(あきんど)成功物語。
そしてバランタイン捜査官との追いかけっこはまるでルパンと銭形警部を
見ているような展開である。

彼の扱っていた品物がこんなものじゃなかったらテンポのいいコメディなんだけど。

戦争もんのエントリは後で収拾がつかなくなると
YAMATOの時にも書いたのだけど本として読むにはおもしろかったのだ。

ふんぞり返って指図だけする社長じゃなくって
直接戦場へもっていって危ない目にあいながら商売するだけ
まだマシ?いやいやいや・・・。
目の前で誰かが撃たれることや自分が引き金を引くことはためらうくせに、
「これはオレの天職だ」といってはばからず、
妻が泣いても、弟の人生を狂わせてしまっても結局
麻薬患者のように武器を売る事にとりつかれて
この商売から足を洗えない。命こそまだ落としてはいないものの
武器商人になってしまったことで巨額の富と引き換えに
彼はどんどん大切なものを失っていく。

小説の最後のほうにちょっとトリビアが載っていました。
ポルトガルからの鉄砲伝来。最初は出し惜しみして数丁しか献上しなかったそうです。
散々購買意欲を高めてからドーンと売りさばこうとしたら
・・・コピー大好き人間の日本人はさっさと火縄銃を大量生産してしまって
商売にならなかったとか。
アメリカ南北戦争のあと、用済みになった武器弾薬が
日本へ流れ、売りさばかれて戊辰戦争で使われたとも。

映画じゃん・・・じゃないんですよ。実は。
今そこにある危機なんです。
(なんだかハリソンフォードの映画タイトルになってもた)
・・娯楽のように見えてドキュメンタリー。
日本に住んでるからって決して他人事ではないんですね。




posted by Ageha at 14:20| 大阪 ☀| Comment(6) | TrackBack(19) | Books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわ。
ロードオブウォーって面白そうですよね〜
ニコラスケイジ好きなんで見たいと思うます。
Posted by ゴウキング at 2006年02月03日 15:32
 TBありがとうございますm(_ _)m

 なかなか重いテーマな作品でしたが
ニコラス・ケイジがやるからこそ、そ
こに救いがあったよーな気がしました。
Posted by たましょく at 2006年02月03日 23:42
はじめまして、こんばんは。TBさせていただきました。

>・・・コピー大好き人間の日本人はさっさと火縄銃を大量生産してしまって商売にならなかったとか。

日本の商人も負けてまへんな〜!!
トリビアに思わず“へぇ〜っ”でした。苦笑

主人公ユーリーの熱心な“セールス”を見ていると、本当に普通のビジネスマンにしか見えず、それでいて彼の“商品”を見て嫌悪感を抱く・・ジレンマに陥りそうでした。
Posted by romper-stomper-rc at 2006年02月04日 01:15
ゴウキングさん、ようこそ。
大阪ではリバイバル上映がはじまったようなんで
・・・行けたら行きたいんですが・・。

もうすぐ娘の受験でそれどころじゃないです。
(親が遊ぶなっての)
自分が受けるわけでもないのに
ただいまいっぱいいっぱいですので。
Posted by Ageha at 2006年02月04日 10:30
たましょくさん、ようこそ。

テーマがテーマだけにホントは笑えない話を
軽妙なテンポで描くことで
「エンターティメント」にしたかったんでしょうね。

ウソもほんの少しの真実が混じると
ばれにくいといいますから
フィクションなのに、モデルがいると
ドキュメンタリーにみえてしまうほど
リアルだったと思いますよ。
それゆえ逆に知らないとこでホントに行われてることの怖さが
あとでドーッとくるような気がします。
Posted by Ageha at 2006年02月04日 10:35
romper-stomper-rcさん、ようこそ。
こんな感じのブログですがよろしくです。

>普通のビジネスマンにしか見えず、それでいて
彼の“商品”を見て嫌悪感を抱く・・ジレンマに陥りそうでした。

そうですね。同感です。
「商品を憎んでユーリーを憎まず」といったとこでしょうか。(失礼)
間一髪で捜査官の包囲網を潜り抜ける彼に
「捕まるな〜〜」と思ってしまう、
自分の不謹慎さ。確かにジレンマでした。
Posted by Ageha at 2006年02月04日 10:40
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