2009年08月16日

あま〜〜〜〜い♪〜「空の境界第7章・殺人考察(後)」〜

karakyo.JPG

いきなり昔のお笑いネタでどうも。
思わず家に帰ってからすぐ、ノベルズ引っ張り出してきて
ラスト確認しました。

・・・た、確かに言うてるわ・・・。

この話はやっぱりラブストーリーだったんだ・・・
と、今更のように思い知らされました。

うまく説明できないのでサイトのURL載せときますね。
http://www.karanokyoukai.com/

主人公・式が顔を赤らめたり、
たまには本音を言っておこうとばかり
不器用ながらかわいいことを言うたりすると
脳内サードインパクトだったわけで。(おおげさ)

あまりにスプラッタなシーンが多く、
場合によってはエロく、
そんなだからホントに言わんとしていたことが
その残虐な映像のインパクトでもって
吹っ飛んでしまうこともあるんですが

コレはやっぱり式と幹也の愛の軌跡で

・・・かろうじてコチラの世界に
自分を引き止めていてくれた幹也に
最初のうちこそ反発や憎悪のようなものを持ちながら
だんだんそれが自分にとっての大切なもので
彼女にとっての「夢」で
大きな存在になっていくことを
年月重ねていくうちにわかっていくお話。

7章で構成された物語のコアは
第2章の殺人考察(前編)と
第4章の「伽藍の洞」
そしてラストの「殺人考察(後編)」
残りの章はいわゆる必殺仕事人(!)で
猟奇殺人と対峙する式の活躍を描く話。
時系列が前後してややこしいんですが
話を簡単にしちゃうとこの3つ抑えればオッケーです。

殺人考察前編でそもそも式に殺されかけた
それでも愛してると言えるなんて
こいつはおかしいんちゃうかって
内心思ってました。
でもその後、
彼女は絶対に連続殺人の犯人じゃないことを証明したくて
その疑いを晴らすべく彼女のそばにいて
しかも彼女を守ろうとし、
とにかく出会ってからの4年間の物語は
彼にとって式がすべてだったし
そこまでかかわってくる幹也を
最初こそ突き放してたはずの式は
どんどんどんどん好きになってくんですな。
言葉こそぞんざいなんですが
彼の存在が彼女をこの世に引きとめ
狂うことを阻止し、さらに
どんな自分をも受け入れ、
おまけに彼を愛する・・・とこまでいくわけですから。

今回も正直えぐいシーンはあるし
幹也も式も半端ない瀕死のダメージをくらいます。
でも今となってはそれすらももしかしたら
このラブストーリーを盛り上げるための反動だとしたら
・・・って思えるくらいに
嘘みたいなハッピーエンドでちょっと面食らってしまいました。

ノベルズで文字を追いかけるより
やっぱり映像のほうが目の前のキャラの感情が
そのまま眼に焼きつくから
同じ台詞を言うてもよりスイートに見えたのかもしれません。
残酷なシーンのあとの穏やかな春の日は
よかったね〜というより
正直アングリでしたが。(笑)
posted by Ageha at 02:26| 大阪 ☁| Comment(4) | TrackBack(2) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ええー、アングリですかぁ(^^;
私は良かったなぁ=なんだけどなぁ。

この作品、小難しい設定がいっぱいだけど、そこいら辺を無視すれば、極普通のラブストーリーなのですよね。
エヴァ以降、昨今のアニメは哲学的な要素が満載で、言い回しが小難しくてかつ回りくどく、さらに萌えがプラスされた複雑な作品がマニアに好まれるようになった結果のひとつがコレかなーなんて思いながら見てました。
だから、観る人によってテーマのチョイスは自由なんですよ、きっと。・・で、私はラブストーリーをチョイスって感じですかw

エログロだし、このシリーズが好きかと言われるとそうでもないけど、幹也は好き。おおバカだけど(笑)
Posted by たいむ at 2009年09月27日 19:16
たいむさん、どうも。

普段ぶっきらぼうで、恋愛なんぞハン?!って感じの
式が
なんていうか幹也の前では
ツンデレになるのな、もうそれが
え〜〜〜っってくらいかわいくてかわいくて
ものごっつギャップで。
もうそれは、「トワイライト」と別の意味で
見ててテレました、こっちが。
うわぁ〜〜って。
本で読むより、アニメでリアルに動くと
これだけ目でみてはっきりわかるか〜と。(笑)

アニメに要求される内容が複雑になった分だけ
ひとつの作品でドコを楽しむかが
多様化したともいえますね。
ワタシもコレは幹也がごっつ包容力のある
男性へと変化していく様子を
うれしく眺めてました。
だからこそ、式が普通に「恋する少女」へと
変わっていった・・・いや〜愛だね、愛。(笑)

それにしても、特殊能力があるわけでもないのに
無茶しすぎ。(いや、まあ物探し、人探しの
天才ではあったけどね・・・)

実はエヴァだってバトルよりも心理学や哲学、
こころとか言葉の部分で妙に興味をもったわけで
ガンダムだってモビルスーツ云々には
さっぱり興味ない、
それでもどこかしらひきつけてやまないものが
適切な言葉を捜せないまま熱弁させる。(爆)

鉄道マニアにも種類があるように
アニメの楽しみ方もひとそれぞれ。
それが多ければ多いほどいろんなひとが
集まってくる。同じものを見ても目線が違う、
それもまた面白い。・・アニメも大変だ。(笑)
Posted by Ageha at 2009年09月28日 10:54
こんばんは。

こちらでもようやく公開になりました。

いやぁ、ホントに甘い映画でしたね(笑)。『空の境界』というシリーズ全体で見れば全然納得出来るラストですが、『殺人考察』という物語の結末と考えると、あのオチは少々甘ったるい感がありましたね。黒桐の告白は、エピローグまで引っ張って欲しかったです。

シリーズ全体を評価すると、完全にアニメファン、原作ファンを対象にした内容でしたね。エログロといい、話の難解さといい。
もう少し一般向けの配慮をしてくれても良かったと思います。
Posted by えめきん at 2009年10月13日 23:05
えめきんさん、どうも。

でしょ〜、スイートだったでしょ〜〜〜(笑)

うわぁマジ?って
こっちが照れるようなエンドだったんですが
内心はよかったよかったとも思ってるんですヨ。
(どっちやねん?!)

えめきんさんの思いとはチトずれるかもしれませんが
ワタシ個人としては青崎橙子の小難しいせりふが
むっちゃ好きでして。
なんていうかシャアにも通じるような
「それあんたにしかわからんせりふやんけ」
っていうような言葉の羅列ね。(!!!)
原作の魅力はむしろそこに感じていたので
ラブストーリーに針を振り切ったオチは
エログロを払拭する清涼剤・・・くらいに思ってて。

「君を一生許さない。」
”許さない”と書いて”離さない”とルビをうつ。
もう、この一行だけでキャ〜〜♪だったくせに。(笑)

いずれにせよ、かなり好きな小説だったんですが
頭で想像するよりも映像ってかなり
デフォルメして目の前に出された気がして
エグさも甘さもドッピョ〜ンでした。



Posted by Ageha at 2009年10月14日 10:27
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劇場版「空の境界 -第七章-殺人考察(後)」みた。
Excerpt: 【式。君を ―――― 一生、許さない。】これは第七章のコピーだが、「許さない」には「はなさない」とルビが振ってあるあたりで、たぶん結果的にはハッピーエンドなのだとほぼ確信しての鑑賞。なんというか”幹也..
Weblog: たいむのひとりごと
Tracked: 2009-09-27 19:16

空の境界 第七章 殺人考察(後)
Excerpt: 冬のある日に発生した連続殺人事件。それは4年前に式が関わった事件と酷似したものだった。黒桐は式が犯人である可能性を感じつつも式を信じようとするが、事件直後に式は失踪する。式の潔白を証明するため真犯人を..
Weblog: 5125年映画の旅
Tracked: 2009-10-13 23:00