GOTH[ゴス] デラックス版 [DVD] | |
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本郷奏多くんてどうもこういう影のある、
もしくはひとくせもふたくせもある役柄が多いですね。
乙一の小説はKIDSの元ネタ「傷」と
「きみにしか聞こえない」
あと「失踪Holiday」くらいしか知らなくて。(汗)
娘に言わせると読むなら「ZOO」か「GOTH」にしろってくらい
オススメな話だそうですが・・・。
う〜、なんだろうこの薄ら寒い理解不能な世界は。
ウルトラミラクルラブストーリーとはまた別の意味で
ついてけない感がありました。
自分の息子がGOTHだったらどう接したらええねんって
ついつい現実に戻るオカンがいました。
優等生でありながら、秘かに人間の暗黒面に強く惹かれている高校生・神山樹は、猟奇的な殺人事件の死体や犯人に特別の興味を示す“GOTH”と呼ばれる特殊な趣味の持ち主。クラスメイトの美少女・森野夜は、そんな神山の裏の顔を見抜き近づく。周囲に溶け込まず孤立する森野は、神山に共鳴し、彼にだけは心を許すようになっていく。やがて2人は、世間を騒がせている連続リストカット殺人事件に魅せられていき、興味と好奇心の赴くままに犯人へと近づいていくのだが…。(allcinemaより引用しました)
殺した記念として片手の手首だけを切断して持ち去り
死体をまるで美術品のように
芸術作品でも飾るかのように
殺人者はそのセンスでもって美しい女性を襲っては殺し
その死体を
これまた下見しておいた場所に飾るように放置する。
主人公の少年少女はその猟奇殺人事件に魅せられていくなかで
偶然にも犯人が落としたと思われるノートを
手に入れてしまう。
でもって何をするかというと
警察よりも先回りして次の殺人事件の遺体放置場所を
探してしまう・・・
あげく少女のほうは犯人探し(?)まではじめ
自分をおとりにして殺人者に近づこうとするわけで、
なんとも危ういお話。
この二人には恋愛感情はなさげですが
結果的に樹のほうが犯人にたどりつき彼女を救いだします。

もっとも
犯人がわかりました、じゃあ
警察に突き出すのかというとそこはしない、
ここはそれを正義とか正義じゃないとかいう話では
ないんですね・・・あ〜わからん。
実は森野夜には過去に妹が首吊り事故で死んでいて
その辺が彼女の性格や思考、不眠症にまで
暗い影を落としているわけですが
神山樹は芸術としての殺人を追いかける傍らで
自分に近づいてきた森野夜の過去にも興味を持ち
結果論としてですが彼女の心の闇から救いだします。

「ラッシュライフ」を見た後だからなおさら
思うのかもしれませんがとにかく
映像がきれいです。
ブルー、いやグリーンかな・・・を基調とした
全体に暗い感じなんですけど
そこに光がさすと何かしら幻想的な雰囲気で
この川に横たわる森野夜のカットは特に美しかったです。
話はいたって不気味で暗い・・・特に樹や夜のかもしだす
雰囲気は怖くて、その思考にも嗜好にもついてけない。
でもそれでもラストの携帯での会話で
なにかほっとする場所へ話が着地してた、
そんな不思議な作品でした。
オススメな話だそうですが・・・。
まさにそのとおり。
でも、それは彼のダークサイドを描いた作品の場合。
僕は彼の中では
「しあわせは子猫のかたち」が圧倒的に好きです。
これが収録されている
「失はれる物語」は粒ぞろい。おススメです。
ダークサイドね。
うちの子が好きそうだ、確かに。(笑)
どっかで聞いたことあるタイトルだと思ったら
「しあわせは子猫のかたち」って
スニーカー文庫「失踪HORIDAY」にも
収録されてました。内容はおぼろげですが
数年前に読んでますね。
「失はれる物語」は
映画「きみにしか聞こえない」の原作「Calling You」
同じく映画「KIDS」の原作「傷」も収録されてますから
確かにオススメでオトクですね♪
・・・ものすごい二面性だな〜それにしても。
物語は確かについてけない感はありますが、『ハンニバル・レクター』シリーズみたいに、そういうところを楽しむのもアリかと。むしろ、予想よりもあっさりめだったので、より過激にしてくれても良かったと思います。
でも、さすがに中学生が主人公ではそこまで出来ませんかね。
もともと人気作家のロングセラーなんですが
特に夏が来ると売れるってのは
やはりチトコワイ系?ゴシックホラー?ですかね?
本郷奏多くんのキャラがどうも
こういう役ばっかしてるせいか固まってきてるのが
チト心配ではありますが
この役には合ってた気がします。
・・・これくらいの映像で止まっててくれないと
ホラー苦手なもんにはつらいです。(笑)
映像の美しさに救われました・・・。