2009年06月22日

仲間たち。〜「劔岳・点の記」〜

劔岳07.jpg
Agehaさんのことだからまたしょーもないツッコミいれますけど。

仲村トオルの登山服ってかっこよすぎない?

ソフト帽アロンアルファで頭に接着してなかったら
絶対飛んでるし。(爆)

劔岳05.jpg

このシーンの映像を狙うのに何日かかったかって
とくダネのインタビューで笠井さんに言うてました。
インタビューのために劔岳行ってみるって言うたばっかりに
笠井さんは、監督に振り回されて
かなりきつい登山をしたそうですが
目の前には雲海がとてもきれいで
今日来ていきなりこの景色は運がいいって。

でも、インタビューする場所さえも監督が指示して
あと一歩前に行ったら転落しますからって場所でも
いや、ここにすわれ、カメラはこっちから撮れって
・・・ハハハ、ここでもむちゃぶりしてたそうです。(笑)

劔岳06.jpg

測量が軍の管轄だなんて知りませんでした。

しかもあの言い草!(ちょっとブチきれました)

たくさんの人の命を預かって国を守るために戦う
どんな理由をつけたって戦争って肯定できないけど
せめてそう思いたい軍ってやつのトップが
あんな気持ちで人を使ってたらやりきれないじゃん・・・
失敗は許さんだの、一番でなきゃ意味ないだの
人間ちっちゃすぎるというかわがままというか
あんなやつのいうこと聞かなきゃいけなかったこと自体
やりきれないよね〜・・・
せめてねぎらいの言葉くらいかけられんかのぅ・・・。

地図を作るために測量する。
こんなに大変なもんだとは思いませんでした。

自然てのはこうも雄大で、時に人を癒したり感動させたりするのに
時には人の命さえ簡単に奪っていく。
その脅威の前では人間なんてとてもちっぽけです。
そんな前人未到の場所へ命をかけて挑む男たちの物語。
彼らの胸にあるプライドのほうが
軍人のアホな見栄よりとてもとてもキラキラしてました。
なんてかっこいいんだ。
・・・月並みな言葉ですいません。

軍と新聞社が煽る、山岳会VS測量部も
彼らにとってはどうでもいいことで
そしてお互いの健闘をたたえその偉業をねぎらう、
手旗信号のシーンはもうウルウルしちゃいました。
記録として認められなくても
新聞にあんなふうに書かれても
測量隊の成し遂げたことは誰も真似できないすばらしいこと。
それは時を越えてワタシたちの胸にも届く。
いやもう感動しました。
・・・月並みな言葉ですいません。

たま〜にいい作品に遭遇すると
とたんにボキャブラリーの少なさに嘆くんだいつも。(滝汗)

PS:撮影中はせっかく登っても今日はダメだ〜で
「おしまい?」
撮り終わってもホントにもうあんなきついのないだろうな〜
撮り直そうとか言わないだろうな〜って
「おしまい?(ホントにクランクアップした?)
ね〜おしまい?!」って真剣に確かめたと思うのね。
凸やんではないですが、
不死身じゃなきゃやってらんないことあれこれさせられて(!)
浅野さんだけじゃなく
スタッフ全員お疲れ様でした〜な作品でした。(笑)

「鈍獣」見た人しかわからんネタですいませんが
コレ終わったあと浅野さんの脳内は
ゆずグレンの「Two 友」をBGMに満面の笑顔で
わ〜いやり遂げたよぉ〜ってランランで踊ってたかも〜(オイ)
posted by Ageha at 10:10| 大阪 ☔| Comment(10) | TrackBack(25) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

私もそのとくダネの登山インタビューを見ましたけど、素晴らしいロケーションでしたね。見事な雲海でしたけど、この時代で近代的な物が一切映らないというのもスゴイなと思ってしまいました。

順撮りされたそうですが、ラストに向かって測量隊の顔が皆とても精悍になっていったのが印象的でした。
Posted by かのん at 2009年06月22日 18:33
わーい!SeeSaa全部にTBが通らないのは納得いかない!ってSeeSaaのサポにメールしたら届くようになりました〜♪なんでも私のIPに近いIPでスパムTB送ってたらしくて制限してたんだそうな…。

作品、素晴らしかった!
日本映画史に残ると思います。
というか例え木村監督が同じことをもう一回しようとしても、同じ映像をもう一回撮ろうとしても絶対むりでしょうしね。
作り手のプロとしての誇りと仲間としての絆は測量隊のものと同じでした。本物は人を惹きつけてやまないです。
Posted by KLY at 2009年06月22日 20:08
Agehaさん、こんにちは。
天候に左右されるのは、測量だけではなく撮影もね、ってね(笑)
どんだけ頑張ったんだろう、というのがひしひし伝わってくる入魂の作って感じで、素晴らしかったですね。
Posted by たいむ at 2009年06月22日 21:40
Agehaさんこんばんわ♪TB&コメント有難うございました♪

自分たちが普段何気なく見てるものや思ってるものは身の回りにたくさんありますし、『地図』もその1つだとは思いますが、その地図1つにしても先人の人達が血の滲むような苦労をして積み重ねた結果、今に到ってるのだと思うと、改めて尊敬と感謝の念を抱いてしまいますね。
測量部と山岳会の争いも最初は醜いものがありましたけど、お互いに困難を乗り越えてわだかまりを捨て、最後に『仲間』として健闘しあった姿も感動的です♪こういう清々しい作品は国内外問わず観て欲しいですね〜♪
Posted by メビウス at 2009年06月23日 01:59
かのんさん、どうも。

順番に撮っていくだけじゃなくって
確か実際に登頂して記録した日と同じ日に
山登るって・・・そこまでせんでも。(笑)
ホンマ、作るというよりは
体験するといった感じだったのではないでしょうか?
そら役と自分が一体化もしますよね?

山が演技させてくれたって香川さんが言うてましたが
もう、演じるって感じではなくて
ホントに自分がそこにいても同じ行動をとり、
同じこと言うんじゃないかってくらい
乗り移ってたんだと思いますよ。
ブルースクリーンの前でキャ〜言うてんのと
実際に雪に埋められるのとでは
顔ちゃいますもん・・・?!(笑)
Posted by Ageha at 2009年06月23日 18:40
KLYさん、どうも。
急にトラバがドドドドド〜っって来たので
びっくりしました。
送信できるようになったんですねっ♪
よかったです〜、よろしくです〜〜〜。

同じこともいっかいやれっていわれても
仲間たちだって苦笑いしますって。(笑)

この絵が撮りたいっていうその一瞬のタイミングを
フィルムに焼き付けるために
何日かかって何回山登って降りたか
でもそのこだわりが作った作品は
そのむちゃぶりの分だけ間違いなく最高だったと思います。

Posted by Ageha at 2009年06月23日 18:45
たいむさん、どうも。

ワタシは高所恐怖症やし、
あんな足場の怖いとこ、よう歩きませんので
映像で十分ガクガクブルブルでした。
遠めに見たら誰だかわかんないだろうに
絶対本人に登らせてるし、
重いカメラ背負って移動しては
役者とは別の場所で
え〜こんなガケの上で撮れっての〜?!って
きっとスタッフも大変だったかと。

・・・すいません、なんか
裏話のほうでばっか盛り上がってますね。(笑)
Posted by Ageha at 2009年06月23日 18:51
メビウスさん、どうも。

今はそうやって出来た地図を売る立場にいるんですが
その地図を持って出かけても
クルックルまわして”ここどこ〜?!”ってやってる。
方向音痴で地図読めません。・・・ってあかんやん!(笑)

1冊の地図が出来るまでに
実はどれだけのひとがどんだけ時間かけて
どんな大変な思いをしてコレを作り上げたのか
そんなこと考えたこともなかったです。

草ボーボーだったり、雪で方向がわかんなかったり
そんな場所を歩いて、
あんなふうに何箇所も目印のやぐらを立てて
ある一点の場所はここと明記する。
自分の立ってる場所がこんなふうにして
誰の目にも理解できるようになるってこと
この映画ではじめて知りました。
この地道な作業もまた戦争と違う意味で
命がけの戦いを制した結果なわけです。
とにかくもうその大変さには尊敬と拍手ですね。
Posted by Ageha at 2009年06月23日 19:00
Agehaさんこんばんわ♪
富山ではメイキングや監督の公演の様子が、
ローカル番組で結構ながれているのですが、
出演者や監督そしてスタッフは、台本や下着や
いらないものはすべておいて山に登ったそうです。
あの荷物をしょって山に登るわけですから、
ちょっとでも身軽にようにっていっておられました。
また朝の4時から山に登り始めて夕方到着しても、
何も撮影しないで下山ってこともあったとか。。。
本当にドキュメンタリーのようになっていたんでしょうね。
Posted by Nakaji at 2009年06月23日 22:49
Nakajiさん、どうも。

富山に住んでおられるんですか?
では、コチラ以上に盛り上がってるでしょうね・・・。

そうそうできる限り身軽に・・・ってったって
フツー監督が
「おい、誰か台本持ってないか?」って言う?
その前に誰も持ってないってアリ?(笑)

フジテレビが仲間たちの中に入ってたせいか
相当特集をしてたし、
よその番組でも監督とこの映画のメイキングを
とりあげてましたから
必然的にそっちで興味もってしまったと。
だもんで、映画を見たというよりは
やっぱり「再現ドキュメンタリー」として
見ちゃいました・・・それでもいいですか?(笑)
Posted by Ageha at 2009年06月24日 17:08
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