
ハイ、こんな感じの映画館です。
年季入ってます。(笑)
招待券もらったんで行ってきました。
6月鑑賞予定外作品第2弾。
ってこんなんやってたら掲示板書く意味ね〜〜〜(すいません)

レトロな看板は2007年の「グッドシェパード」のときも
カテゴリ・フォトで
載せましたけどね。(笑)
・・・・・これもこだわり???
ちなみにそのときのエントリはコチラ。
ホントはね、地図作るのに
登って降りて測量してそんだけやんって
たかをくくってたわけです。
もちろんあの当時、死の山に命がけで臨んだ彼らの功績は
とてもとても偉大なものなんですが
普段ならまず行かないタイプの映画に出向いたのは
キャストもスタッフも
この当時の苦労をそのままなぞる形で
リアルに体験したということ。
マジで登らなくたって、本人がやらなくたっていいやんてことを
実際に登頂することでもう、
演技じゃなくってその人と一体化するんですね、きっと。
台本なんてもって登らなかったとも言いますから・・・
いくらでも軽い防寒具あるだろうに
あんなかっこでは凍傷にもなるし、あの荷物、
それはカメラや撮影機材をしょって
あの山登った裏方さんたちも同じで
肌で感じたその大変さが
そのままスクリーンに残ってる。
もう演じたとか映画作ったとかいう感じじゃないんですね。
平成の今、改めて三角点を立てにいった、
ドキュメンタリー作品のようでした。
自然と言うものの前にはなんて人間ってちっぽけなんでしょうね。
簡単に破壊していくくせに。
この映画を見たお年寄りから
すごいCGですねって言われたことが監督は相当ショックだったらしい。
このひとらでもCGって浸透してる。
イマドキこんな危ないとこへ本人がまさか行ってないだろうと。
今の技術ならいくらでもそういうことごまかせるだろうと。
もちろんそれでしか描けないファンタジーもあるけど
やっぱりホンモノでしか味わえない感動を
伝えなきゃダメだって、
そのために冗談ぬきで命がけの剣岳アタックを
何回も繰り返して
しかも天候に振り回されて
思う映像が取れなきゃ
山登っても「今日は中止〜」「うそだろ〜」の連続。
だいたい、撮影目的地に到達するまで
何時間もかけて山登って
仕事はそっからですから、そらきつかったろうなと。
これはこれで映画人、いやカメラマンとして譲れないこだわり。
こんなむちゃぶりする監督に
ようみんなついていったなって思いますが
映画に参加した「仲間たち」はみな
おんなじようにプロで匠で
そのプロ魂に改めて火がついたというか
いいものを撮りたい気持ちがひとつになって
更なる成長をしたといいます。
黒澤明から学んだ木村監督の思いはこうしてまた
次の世代へとバトンされていくんでしょうね。
むっちゃ大変だったでしょうけど、
やり終えて涙するだけの、
山が演技させてくれましたって言うだけある、
すごい映画だったかと思います。