余命1ヵ月の花嫁 (マガジンハウス文庫) (マガジンハウス文庫) | |
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いつもなら、映画原作本として紹介するんですが
コレ、ノンフィクションですので。
映画のブログパーツをサイドに貼ってますが
多分映画は行きません。(オイ)
想像の域を出ませんが
涙涙のラブストーリーを見たいわけじゃないので。(!)
乳がん検診の大切さや早期発見のための呼びかけで
今も日本のどこかを走っているはずの
さくらパンダ号のことを知ってもらいたくて。
それこそがこの話の主人公である千恵さんの
願いでもあったはずなので。
映画のなかの栄倉奈々さんがあまりに健康的すぎると
どこかでレビュー見ました。
でも実際の千恵さんは、亡くなる数日前に
友達とステーキ食べに行ったりしてます。
キレイにメイクして友達と写真を撮った彼女の顔は
とても末期がん患者には見えませんでした。
もちろん、酸素ボンベと車椅子をかかさず、
最終的には本人があれほど嫌がっていたモルヒネの点滴を
昼間もしなければいけないほどになっていくんですが
必ずしもげっそりやせて青白いわけじゃないんです。
そこまでいかないうちに、ほんと信じられないくらい
あまりに早く逝ってしまったとも言えるわけです。
先日、忌野清志郎さんが亡くなりました。
手術すれば声出なくなる。それは生きていても死んでるのと
同じかもしれません。そこだけは譲れなかったんでしょう。
余命1ヵ月の花嫁・・・の前に松雪泰子さんで「余命」も
ありましたが
女性にとって胸や子宮を切除するってことは
女性でなくなるような気がして、
ただ、悪いとこはとっぱらえばいいのにって
そんな簡単なものじゃなくて
割り切って考えたとしてもそのあとの精神的ダメージは
計り知れないんですよね。
乳がんで乳房を切除するとリンパ節まで取るときに
当然そこにある筋肉もごっそりもってっちゃうと
一時的にせよ、フライパンさえ持てない、
料理ができないことがうつになったりとかもするらしいです。
・・・ましてやまだこれから
仕事も恋も自分らしく生きていく未来予想図を
やっと描き始めたときに女性特有のがんになってしまったら
たとえ手術が成功したとしても
前向きに生きていくには相当な精神的バックアップが必要です。
実際太郎さんから交際を申し込まれたとき、
千恵さんはがん検診の結果待ちで即答できませんでした。
結果ガンがあるとわかってもそれでもいいといってくれた彼の
その存在と愛はどれほど深かったか。
それを受け入れて支えていく強さはそうそう誰にでも
できるものじゃなくて、
出会いからもうすでに二人三脚で戦っていたわけです。
若さのぶんだけ病気に勝つ力があると思いがちで
また自分がこの若さでそんな病気になるわけないと思ってて
しかも乳がん検診てのは40代以上なら補助もあるけど
若いひとには検診そのものが高価だったりして
その大切さをなかなか人に伝えることが難しいんですね。
本も映画もそこを訴えたくて製作されてるわけですが。
何よりもまず。
元気でいることが親孝行なんですよ。きっと。
それから。
自分を大切に。
そして、こんなときでなければ気がつかないかもしれない
愛情はあなたのまわりにもきっとあることを忘れないで。
同じ病気で苦しんでいる人ががんばってる姿を見たら
自分もがんばろうと思えるからと
自らを取材してくれと申し出た千恵さんの遺志は
今も彼女の家族や友達、恋人の太郎さんを中心とした
ボランティア活動に引き継がれていて
実際このパンダ号のキャラバンで
がんが見つかった人もいるといいます。
私自身も自分の父親を食道ガンでなくしてますから
実はひとごとじゃなくて。
GWはゆっくりできましたか?
誰だって元気なときにわざわざ検診に行こうなんて
思わないだろうけど、時間作ってみてください。
もっとも今は豚インフルエンザで大騒ぎだから
病院というところへ出かけるのも二の足ですけどね・・・。
先月、うちで飼っていた犬が癌が再発して他界しました。
乳癌でした。
昨年の春に一度手術はしてたのですが・・・・・
ご無沙汰してるうちにのろろさんもてんちさんも
結婚してまうし、
ムラ茶姫はHN変わってるし、
なんか周りがどんどん変化していってますよん。
意思表示してくれる同じ人間でも
自分のいたらなさやふがいなさにへこむのに
相手が動物だと、余計に
そのへんがもどかしくて
もっと何かしてやれることはないのかって
まわりでおろおろしてるだけってのが
つらいですね。
ただ、愛は伝わってたと思いますよ。
寂しいですが元気出してくださいね。