2006年01月17日

東京タワー〜オカンとバンプとちょっとジェネジャン(?!)〜

やっと読みましたよ、リリーフランキーさんの「東京タワー」。

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
リリー・フランキー

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で。
泣いちゃいましたね〜。

ただし、どうしてそこで涙が出るのか自分では理解できず、
本を閉じた後もなんかいろいろ考えちゃって、むしろそれからのほうが
涙が止まんなくなっちゃいました。すごく謎な体験をしました。

本の内容自体はおそらく特別なものじゃなくってよくある話かと。
でも故郷に親を残して上京した人やら、どっかしらリリーさんと同じことを
した経験のある人ほど胸いっぱいになるでしょうね。
この辺は「大阪で生まれた女」でこっから出た事のない人間には
イマイチ他人事なんですが。
ただ、よほどしっかりした人か、どんな状況でもヒョイヒョイかわしていけるような
人でないと、東京で暮らすってのは大変なんだなと。
「夢」を抱いてというけれど、「ここではないどこか」なんて
アバウトな気持ちでいたらホントに吹っ飛ばされてしまう、怖いところ。(笑)

自由ってやつを謳歌するのって実は親元を離れることじゃなくって
不自由と不自由の間にほっとするようなものじゃないですかね。
ホントにだれも何も声かけてくれない状況は「孤独」ですし。

親にならないと親の気持ちなんてわかんねーよというけど
親になった今でさえもいまだに思考錯誤してますよ。
自分の親を好きにもなれず、子供とだってなーなーでしゃべってるぶんにはいいけど
さて本当に伝えなきゃいけないことちゃんと伝わってるかなと。

この年になっていまさら友達なんて増えるはずないと思ってて
でもおいしい料理と屈託のないキャラで初めての土地でさえも
どんどんまわりにとけこんでいくオカンがまぶしかったですよ。
・・すべての人に平等に時は流れていく。
どこに住むかじゃなくて年齢じゃなくって
そこで誰とどう過ごすのか・・・で人生っていかようにも変わってくんだなと。

♪僕らの時計は止まらないで進むんだ・・・♪
寝てても仕事してても遊んでても時間は過ぎていく。
忘れたくないことも忘れられないこともいつかは薄れていく。
生きた証の残し方は人それぞれなんだけど、正直夢なんか見なくなった
今の自分が人生折り返しとっくに過ぎてることに妙に焦燥感もちました。
やれることはいくらでもある。でも何かしてもしなくても容赦なしに年老いてく。

ちょっとジェネジャン・・・とサブタイトルに付け加えたのは
たまたま見ていた番組で「命」を取り上げてたから。
ほかの人は夏休みくらい長いのに
自分には冬休み程度しかない人生のなかで
それでも何かやりたいという目標を定めたら楽しくなったと。
立ち止まっていられないから逆にその時間を懸命に生きるんですよね。
大切なのは長さより密度。どれだけ今ここにいることを謳歌できるかということ。
ただ、証というのは自分でつくるというよりは
自分がいなくなった後に
人の心に刻まれるもののような気がします。
失ってからはじめて
まわりが気がつくその人の大きさ。

・・わざとらしい偶然に聞こえるかもしれないですけど
BUMP OF CHICKENの「Supernova」がやけにかぶりました。
♪本当のありがとうはありがとうじゃ足りないんだ・・・♪
これリリーさんの気持ちとシンクロしてませんか?

でも子供は親のこと冷静に見てますからね〜。
私はいつになったらそうなれるんでしょうね。

してやりたいとか義務だとかじゃなくって
そう行動することが楽しくてしょうがないから
親って子供にやたら手をだし、口をだし、うとまれながらもとにかく
愛情を投げ続ける。
生きててくれたらいい、笑ってくれたらすべて報われる。
子供が生まれたばかりの頃のそんな思い、
もいっかい自分も思い出さないとなって・・・。
posted by Ageha at 17:32| 大阪 ☀| Comment(4) | TrackBack(10) | Books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは♪
世間で「泣ける」と評判のモノにはなるべく手出しをしない主義なのですが、この本はそういう風評が立つ前から見たいと思っていたし、リリーさんというキャラを知っていただけに興味がありました。
やっぱり親として、子として考えることが多々あって、泣けて泣けて仕方ありませんでしたね。
夫にも子供達にも読ませるつもりです。
Posted by ミチ at 2006年02月13日 16:54
ミチさん、どうも。
リリーさんはこの本のおかげで
「何小説家きどりやねん」と
ミラクルタイプではいじられてるようですが。(笑)
正直に自分のいろんな面を見せてるだけなんですけどね。
絵本を書く時もエロっぽいエッセイを書く時も。
これは自叙伝ですし。すべて彼を形作るリアル。

泣けるということに幾分拒絶反応をしたのは
自分が自分の親に対してここまで
愛情をもてなかったゆえに
「自分が泣けないんじゃないか」という変な心配をしてて。
・・・でもボクとオカンとの付き合い方にしても、
ちょこっとだけしか出てこないけどやたら目立つ、
アプローチが若干問題ありのオトンにしても
なんかこういうのっていいなと
すごく癒されました。
Posted by Ageha at 2006年02月14日 12:02
こんばんは♪
映画の予告はすごく短かったんですけど
もう流れてましたよ〜。
オダギリジョーの後姿だけでしたけど。
結構長い小説だけにどの辺を使うのかも楽しみです☆

親にはどれだけ感謝しても足りないくらいなのに
なかなか素直に態度で表せないんですよね。。
この本を読んで親孝行もいずれできなくなるんだなと
寂しくなりました。
いまのうちにしとかないとダメですね。
Posted by こーいち at 2006年10月27日 01:33
こーいちさん、どうも。

>後姿だけ。
・・・う〜〜見たい。
それでも見たい。"\( ̄^ ̄)゙ハイ!!

マジですよん。
一緒に暮らしてらっしゃらないんでしたら
たまには連絡してあげてくださいませ。
いくら、便りがないのがよい便りとかいうても
ホントはどないしてんのかな〜って
きっとどっかで思ってますからね。

・・・気味悪がられたりして?!(笑)
Posted by Ageha at 2006年10月27日 13:35
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