2009年02月11日

「重力ピエロ」モニター試写会にて。

ピエロ02.jpg

春が二階から落ちてきた。

このシーンを撮るために使われた校舎はもうないそうですが、
原作冒頭のこの一行。忠実に再現してましたね。
いい感じでした。

実は原作本を最後まで読みきらないうちに
見てしまったのですが
う〜ん、ミステリーじゃね〜じゃん。がまずひとこと。
これはあくまでも親子愛、家族愛の物語で
それも特に父と子の絆、兄と弟の絆の物語です。
キャッチコピーに書いてあった、
「それでも僕らは家族なんだ」
それがすべてを物語ってる作品でした。

ピエロ03.jpg

すいません、
小日向さんのズラにめっちゃ笑ってしまいました。

加瀬くんはフツーのひとをやらせると
ホントうまいんですね。役柄が役柄だけに
せっかくのかっこよさが見えなくって残念なんですけど。

ランドリーのときの窪塚くんをさらにかわいくした感じの
岡田くんはもうそこにいるだけでキャ〜でした。
演技は・・・どうなんかようわかりませんでしたが(コラ)
ピエロ02.jpg

コレは正直内容の上でも演技の上でも
小日向さん演じる、春と泉水の父親役がキーですね。
こういう問題に直面したとき
夫として、親としてどうすんのかって・・・。
自分の中にも葛藤があったはずなのに、ずっと静かに微笑んでる。
育てていくうえで
息子たちにどう接していくのかってことも含めて
すごいよな、達観してるなって。

血のつながりよりも育ての親に似てるところが
ひとつでもあったなら
それはやっぱり家族。ここまで積み上げてきた歴史。

でも兄弟二人が過去の事件で心に負った傷は
ここまで深かったのかと。
まあグレないほうがおかしいくらい
キツイ話なんですが。
そしてこんな問題をかかえていてなお
「おれたちは最強の家族」であるということが
ああなんて美しいんだと思いました。

ただ、伊坂作品です。
正直クライムムービーです。
何で捕まらへんねんって思います。
復讐って
もっとほかに方法がなかったのかと。

コメディにできるような話ではないんですが
陽気なギャング・・・やアヒルと鴨・・・のような
見せ方はできなかったのかなとちょっとその辺が
物足りなさとありえなさを感じてしまいました。

映画にする際もちろん原作のすべてを取り込むことは
不可能なのでそのためにカットや改変された部分があります。
・・・今回は原作をしらないほうがいいかもしれない。
映画見たうえで掘り下げる意味で読むほうが。

正直原作ファンが見たらう〜ん・・・かもしれない。
そこは申し訳ないがひとこと書いておきます。
posted by Ageha at 15:44| 大阪 ☀| Comment(6) | TrackBack(13) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 伊坂の作品はほとんど読んだけど、この原作が一番ハードで面白かったかも。

 で、あの伊坂ワールドを最も映画化しにくいのもこれじゃないかな?(かかしは除く(笑))
ちょっと内面心理を表現できないと思うんだけど。

 やっぱ映画を見て、楽しかったら原作を読むというパターンの方が両方楽しめるかもなぁ・・・
Posted by しんちゃん at 2009年02月11日 22:50
しんちゃん、どうも。

アンケート書いたんですよ。
有名人で誰に宣伝してもらったら見る気になるかとかね。
印象に残ったせりふは何?とかね。
もしかしたら三ヶ月後の新聞広告に
私のコメントが載ってるかもしれない。(んなアホな)

コレね〜ゴメンナサイ。実は睡魔との闘いでした。
前日三時間しか寝てなかったんで。(オイ)

伊坂作品読んだというても実は映画化されたもんばっかなので
なんともいえないんですが
フツーそれ捕まるやろっていう話ばっかなんですよね。
その最たるものがコレ・・な気がしました。
いつもはそんなに目くじら立てないんですけど
映画だけ見たひとは絶対それあかんやろ〜って思うよと。
原作知ってるひとは怒るよと。
ものすごく説明不足な気がしました。伊坂さんのよさが出てない。

眠い目をこすりながら見たからあんまりえらそうなことは
言えません。見逃したシーンもあるかもしれない。
それでもコレはちょっと・・・。
Posted by Ageha at 2009年02月11日 23:09
こんにちわ。
私も主人公が罪を犯していながら何の咎めも無く許されてしまうような結末って釈然としないことが多いのですが、何故か伊坂作品だとあまり抵抗なく受け入れてしまえるんですよね。不思議ですけど。

あらためて物語を振り返ってみると、お父さんの立場だって相当辛かったものがあるんですよね。最愛の妻が悲劇に見舞われ、そして他界。もしかしたらお父さんが一番悲しみを背負ってたはずなのに劇中ではお父さんの笑顔がとても印象的でした。
Posted by かのん at 2009年05月25日 10:43
かのんさん、どうも。

>何故か伊坂作品だとあまり抵抗なく受け入れてしまえる

そうなんですよね、うまく言えないんですけど
これもまた伊坂作品の特徴だと思います。

心を打つ台詞がいっぱいあってそれが印象的な小説で
深刻なことほど明るく・・・てのが
この物語を重い暗い話ではなく感動する話に変化させてるんですが。

それでもなおこれをふまえて
「どうして人を殺しちゃいけないの?」に
わたしは答えられないでいます。
単なるアホでなく、春のような悩める繊細な子供に
まっすぐな目で尋ねられたときどう答えたらいいんでしょう・・。
自首しなくていいと引き止める泉水に
わたしはどんな態度をとればいいんでしょう・・・。

この物語はそもそも過去の悲しい事件があって
それをかかえてなお明るく穏やかに暮らす家族の物語で
傷つきやすいくせにナイフのような春を守る父と兄、
いや母もそうですが
「何があっても揺るがない愛情がそこにある」ことに
感動する物語です。
事件そのものはあるひとつの事例に過ぎず
ここまでひどくなくても何がしかの出来事で
簡単に崩壊する家族がいる反面で
ここまで試されてもなお家族がひとつになっている
そのことがうらやましくまた美しいと思います。
そもそも罪をとりあげてそこで引っかかること自体が
ナンセンスなのかもしれません・・・。


Posted by Ageha at 2009年05月25日 22:40
Agehaさん、こんにちは。
実に思いテーマが含まれているだけに、もう少し軽くできなかったのか、という気持ちはわかる気がします。
「アヒル・・・」のように明るめで、最後のドスンと落とされるのも良いような良くないような、なのだけど。

それにしてもモニター試写とはうらやましいですね(^^)
Posted by たいむ at 2009年05月28日 18:16
たいむさん、どうも。

いや〜、こりごりですよ。
同じ試写会でも、舞台挨拶つきだの
トークショーあり〜のがいいや。
御堂会館で大スクリーンで見るほうがいいや。(笑)


ホワイトボードに映写はあまりに味気ない。(わわわわわ)

ついでにいうとその映画気に入れば
熱血宣伝マンになれますが
もしそうじゃなかったら大変です。(笑)

で、この前2回目をちゃんとスクリーンで見てきました。
見逃した部分を確かめるリベンジでもあったんですが
感想がコロッと変わったんでまたUPします。
すいません。。。
Posted by Ageha at 2009年05月28日 23:04
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