どちらかというと真ん中にくるような
オムニバスらしいですが
映画はビジュアル重視?(わわわわわ)

成宮くん扮するスカウトマンと
彼のせいでデパートガールからAV女優へ転落していく
トモコの話がメインで
まるで「陰日向に咲く」みたく
登場人物が微妙にリンクします。
う〜ん、笑えなかったな〜。
この年になってカマトトぶる気は毛頭ないけど
え〜〜そればっかじゃないだろ、人生はって。
きれいごとかのぅ・・・。
ちょっと思ってたのとは違ってたなと。

ゴミ屋敷に住むオバちゃんは自分とそないに
年も変わらんから
明日はわが身じゃないけど、
こんな生活やだとか、
文字どおりしたいもんができないとなると
あんなふうになるんだろうかとか
マジ悩んじゃいましたよ・・・。
で、いくつかそれ犯罪でしょ?ってのが出てくるんで
ココでひっかかっちゃうとダメかもな〜。
もちろんラストに
おことわりとしてクレジット出てましたけどね。
世の中には二種類の人間しかいない。
冒頭からやたらそれを繰り返すわけですが
いわゆる勝ち組なんて言い方ができるひとだって
じゃあホントに何でも持ってるのかというと
仕事で成功しても家庭を顧みないひとはきっと
愛情の面で破綻してるだろうし、
まあ、愛があれば何でも乗り越えられるのかというと
リアルな話、最低限度これくらいのお金は
ほしいよねっていうのもあるから
仕事ができるにこしたことはないんですが。
派遣村とか見てると
働く意思があってもマジメでも
やめさせられたり、復職できないわけですので
あれはあれであんまり・・・。
この映画
安易な着地点もハッピーエンドもありません。
ただ、
それでもどっこい生きている。
ある意味懲りない面々の七転八倒は
まだまだ続く。
底辺なりのしたたかさと強さでもって。
いやだいやだと思いながらも生きている。
少なくとも投げ出したりはしてない。
それが明日へつながっていくと思いたい。
職業や年齢、シチュエーションの違いこそあれ
今の自分なんとかしたい、
ここから抜け出したい、
そう思ってる[ララピポ]=a lot of peopleで
この国はあふれてる。
今回の面々はどうもエロい方面の話題だったんで
うわ〜これは見るのキツイわ〜・・だったんですが
ある種どこにでもある物語なんですよね。
パコと魔法の絵本、嫌われ松子・・・
このあたりの
エグイけどファンタジー、笑わせるけど感動する
映像は派手で型破りだけど、その裏にこめられた思いが
メッセージとしてドーンとくるから泣ける。
あの監督のある種独特な描写をあてにしていったため
その点では正直がっかりでした。
お弟子さんにまかせて脚本にまわったら
中島監督テイストはここにはなかったなと・・・。
>それでもどっこい生きている。
この映画に救いがあるとしたら、
ここでしょうね。
描き方は、全く違うけど、
今村昌平の重喜劇を思い出しました。
どんなときでも
人に譲り渡せないもの、
人の介入を許さないものがあるとしたら、
それは「性」。
だから、こんなにもセックス描写が多いのかなと…。
でも、それって悲しく観ていてつらかったです。
特に濱田マリ。
それでもどっこい生きている。
・・・というかそれでも生きていかなきゃいけない。
だからというて
そんなに人は急に変われないですよ・・・。
あるサンプルを使って
まあそうするしかないだろうなというオチで
あっけらかんと表現してるけど
その現実たるやものすごく厳しいのねって・・・。
うん、Hな部分にばかり目がいきそうだけど
実はこの映画別の意味でもキツかったです。
今の生活に満足していないとして、
あるいは今の自分をなんとかしたいとして
じゃあどないすんねんと。
思いっきり考え込んでしまいました・・・。
TB&コメント、ありがとうございました♪
この映画は毒がキツ過ぎて私もイマイチでした…(^^;
パコも松子も下妻物語も好きなので期待しちゃいましたが
ダメでしたね。
結局何も変えられないで過ごす毎日は
多くの誰もがそうなのかもしれませんが、
やっぱり何も変わらないで
そのままの彼らの姿には微妙な後味しか残りませんでした。
「嘘に塗れている毎日」でも
「嘘に救われている毎日」という、
題材自体は面白かったと思うんですけどね…。
どうしても中島監督のテイストをあてにして
いっちゃうんですよね・・・。
今回は脚本だっていうのに。
>そのままの彼らの姿には微妙な後味しか残らない
まあ、でも嘘ついてないだけマシかも・・・。
あの展開じゃばら色の未来やハッピーエンドには
なりませんもん・・・。
そうそう、傷つけない嘘よりも
正直に本音が言えたから結婚考えたっていう
スカウトマンのエピソードもちょっと切なかったです。