2009年02月01日

も一回「革命」見なきゃ(泣)〜「チェ・39歳 別れの手紙」〜

チェ01.jpg

ちょっとツッコミいれていいですか〜〜?

めっちゃ古谷一行に似てると思ったのは
ワタシだけですか〜〜〜。特にこの画像。(笑)
チェ03.jpg


スイマセン、こんな切り口でしか書けなくて。

チェ02.jpg

ゲバラが作ろうとした世界が
この写真そのものな気がします。
教会で村人を集めて自分の目指す理想について
理解してもらうべく
愛を持ってこの活動の意義を伝えようとするんですが。

ここはキューバじゃね〜んだよと言わんばかりに
あの時うまくいったことが
ことごとくここでは通じないんですね。
資金援助も絶たれ、
何らかの形で隊が別行動をとるたびに
追い詰められていってみな倒れていきます。

う〜ん、愛でひとを説得する、
神よりも人を信じたいという彼の理想論は
あくまでも理想でしかないのかもしれないなと。
革命でも新人指導係みたいなことやってましたが
ここでも同じことをしてました。
ドシロウトを兵士に育てるべく数ヶ月費やし、
辛い苦しい、目的を見失った、
そのたびにこの活動は価値あるものだと説く。
彼の人柄に人は惹かれるだろうが
ただ悪化するばかりの戦況のなかで
それでも彼と同じくらい
自分に厳しく、へこたれず、
目的に向かってただ前進あるのみ・・・ってしてくれなくて
だんだん足並みが揃わなくなっていく。

村人も彼らに対して敵意こそ持たないものの
政府軍に脅されれば彼らを売ってしまう。
さすがに自分のタレコミのせいで惨殺されれば
少しは良心も痛むだろうが
村人たちは村人たちで日々に精一杯で
世の中何とかしようって言われても
よそ者の熱意は彼らが同意するとこまでは
いかなかった?
うねりのような運動には発展しなかったのよね・・・。

なんでここまでして・・ってすんごく遠くから見てた。
母国でもない国のために。
同じアツさを持った人を見つけられないまま
それでもそのやりかたを変えることもできず
一度走り出したレールは成功か死か。
不器用なひとだなと。
信念も曲げないけど方法も変えない。
ね〜場所もひとも違う、同じ戦略じゃなくて
もちっとなんとかならなかったの?
なんかね、くやしいよって。

彼の存在感、思い描いた世界、彼の言葉
それは今でも伝説のカリスマのごとく
持ち上げられている。
村人に敬意を払うことで
ひとりひとりが世界を変えることに目覚めてほしいと
願っていたんだけど、
39歳の戦いには敗れはしたものの
今だに彼の名前が残り、
彼を尊敬してやまないひとたちがいて
・・・彼のしたことはけっして無駄ではなかったと
そしてこんな世の中だから
世界は彼のようなひとを今また望んでいるのかもしれないと
あくまで漠然とだけど思ってました。
・・・完全に人身御供な気はしますが。
これくらい、自分を捨てて理想に燃えて
本気で世の中変えてやるってひとそんなに簡単に
出てこないでしょ・・・。
posted by Ageha at 22:42| 大阪 ☁| Comment(10) | TrackBack(22) | 映画、DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは♪
お祝いコメントをありがとうございました!
これからも仲良くしてくださいね〜。

なんだろうね〜、チェみたいな人が現れることが歴史上たまにあるよね。
神が遣わした人っていうの?
あの時代に必要だったんだと思うな。
外国人のためにあそこまで熱くなれる人もそういないよね。
ただ、ボリビアではあまりにも彼ひとりが頑張ってて空回りしていた気がする。
彼はリーダーよりも補佐役の方が似合うんじゃないかな。
Posted by ミチ at 2009年02月02日 12:43
Agehaさん、こんにちは。
彼は彼のままだから良いのだけど、
もう少し臨機応変に対応してもいいんじゃない?って
少しばかり思ってしまうもどかしさでした。
後半は観てるのか辛かったです(><)
Posted by たいむ at 2009年02月02日 19:47
きっとゲバラにもう少し世俗的な一面があればもっと上手く立ち回れたのかなって思うんですが、でもそうなると彼のカリスマ性が損なわれていたのかもしれませんし、やっぱり彼には愚直なまでに理想と信念を貫く生き方しか出来なかったのでしょうね。

でも彼のような人間を時代が必要とするときがいずれまたくるような気がしてなりません。
Posted by かのん at 2009年02月03日 10:19
ミチさん、どうも。

>リーダーよりは補佐役のほうが・・・
ワタシもそう思いましたね。
志は高く掲げてるけど、勇気ある撤退ができない。
彼と二人三脚で1+1を無限の力にできるひと
場合によっては殴ってもとめてくれるひとがほしかった。

自分は革命のために命を落とすことなんぞ
なんとも思ってないだろうが結局仲間にもそれを強いてしまう。
引き上げたらもうやり直しは利かないんだと思いこんでたし
戦線離脱したらみんなでいるより個人で動くほうが危ないし
情報が漏れても困るという。
ただ、その説得を暴力じゃなくって懇々と伝えるとこが
彼らしいといっちゃ彼らしいんですが。

思いがどれだけピュアで強くても
ひとりではどうしようもないんだよね・・・。
Posted by Ageha at 2009年02月03日 16:54
たいむさん、どうも。

こういうのね、政治家として自分がこの先
その国を守って行こうって思ってたら
戦いで死ぬことはできないわけで
きっと別の方法を考えたと思うんだ。
それ以前の血を流す部分だけを引き受けて
人の気持ちを改革してバトンタッチするとこまでしか
考えてないからこうなったのかなと。
ホントに欲がない。あくまで他者の幸せのため。
・・・このときのボリビアのひとにはまだ
そこまで彼の思いは届かなかったけれど。

ヘタクソだな〜と思いつつもコレが彼なんだよねって
きっと、見た人はみんな思ってる。それだけに切なかったです。
Posted by Ageha at 2009年02月03日 17:02
かのんさん、どうも。

>もっと世俗的な一面があればうまく立ち回れた
>でもそうなるとカリスマ性が失われてしまう・・・。

ホントそうですよね。

銃もって武装してなかったら怖がらずに聞いてくれたのかな?

このとき成し遂げたかった願いは散っていったけど
後世のひとにここまで強いインパクトを残したひとも珍しい。
こういうひとが世界のどこかで今とても切望されてる
とは思うけれど、
ここまでできる人がいるだろうかと思うと
やっぱり偉大なひとだったなと。
Posted by Ageha at 2009年02月03日 17:10
1の時からそう思っていて、なかなか口に出せませんでした。<古谷一行
Posted by あるきりおん at 2009年02月19日 23:07
あるきりおんさん、どうも。

よかった〜〜同意してくれて。(笑)

こういうマジメな映画でこういうのをつかみにすると
なんか殴られそうで怖かったのよね〜
・・といいつつ堂々と書いてますが。(爆)
Posted by Ageha at 2009年02月20日 00:17
こんにちは。コメントありがとうございました。

革命を成し遂げた前編と違い、後編は苦難の道のりでしたね。そんな中でも信念を貫き、最後まで戦ったチェ・ゲバラの姿が印象的でした。最高の革命家としてではなく、一人の一途な男として魅力的な人物でしたね。
Posted by えめきん at 2009年02月20日 06:30
えめきんさん、どうも。

>一人の一途な男として魅力的。
・・・だからこそ時代をこえて今でも愛されてるのかと思います。
ホンマにTシャツでしか知らなかった彼は
この映画見るまでどんな人かまるでわかってなかったんです。
どちらかというと世紀の大悪党みたいな・・(え)
義賊みたいなもんかと思ってたくらいで。(お〜い)

レッドクリフのときも予備知識なしで見に行って
漢(おとこ)というもののかっこよさにしびれました。
この映画もチェ・ゲバラという男にとてもとても惹かれるものを
感じました。
そういう見方しかできなかったのですが
革命というものがようわからんオンナでも
感動するものがあったことだけは確かです。
Posted by Ageha at 2009年02月20日 23:23
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