真珠の耳飾りの少女 通常版 | |
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スカーレット・ヨハンソンとデミ・ムーア(違)
ナタリーポートマンの競演でロングラン公開中の
「ブーリン家の姉妹」。
二人の役柄が逆なんちゃうん?というレビューに
ハテナまーく飛んでる私としては
もいっこくらいスカヨハさんの映画見ないとって・・・。
でも、コレもかなり抑えた演技。
なんだかスカヨハさんのイメージ忍耐の「忍」になりそ・・
スタッフブログでも取り上げたんですが、
→コチラ。
テレビでフェルメールミステリーを見てて
すごく興味持ってしまって、
その番組の中でこのDVDも紹介してたんで
コレは見なきゃと。
絵のことはさっぱりわからない私でも
風景も人物もそこでパチッと写真とって額縁に入れたら
フェルメールの絵に限りなく近いんじゃないかと
思うくらいに
とにかく映像が美しかった。こんな言い方しかできませんが。
後で調べたらアカデミー賞の撮影・美術・衣装デザインの
三部門でノミネートもされたとかで、
フェルメールの絵の世界観が出てるとあって、
ああ、やっぱりなと。
”絵画を映画にしちゃう”って
すごい作品ですよね?
TSUTAYAではラブストーリーのコーナーに
置いてありました。やっぱそういうくくりになるか・・・。

少女の頭に巻かれてる青いターバン。
映画ではスカーレットヨハンソン演じるグリードが
何気に選んだ感がありましたけど
あの青、フェルメールブルーとも言われる
あの色を出すのに、ラピスラズリの鉱石を
すりつぶしてつくるウルトラマリンブルーの絵の具
めちゃくちゃ高価なんですよ、
よりによってその色かいっってツッコミなかったの?(コラ)
それともその色の選択からして
このコはええセンスしてる・・ってことだったんですかね?
当時子だくさんで、貧しく、
食べるために描く生活の中で
よく買えたなと。
もちろん芸術に妥協はできないんですが。
映画では使用人としてやってきた少女が
絵のセンスを持っていることを見抜いたフェルメールが
半ば同士のように、心が通い合ってゆく過程を
描いた作品。
あ〜でも、奥さんの嫉妬、子供のいやがらせ、
ただでさえ、忙しく働く毎日に
な〜んにもええことなくて。
グリードを気に入ったパトロンには
襲われるし、
もう、昼ドラみたくかわいそ。
実際モデルを雇う余裕などなかったといいますから
自分の娘という説が有力みたいですが。
恋愛感情までいかなかったとしても、
絵を理解してくれるひとのいない環境で
ただ、お金になる絵を描くことだけを
強要されてた彼にとって
グリードの存在は安らぎでもあり、喜びでもあったわけで
パトロンにそそのかされた形で描き始めた絵だったけど
金のための絵ではなく、
頼まれたものとは別に
自分から彼女だけを描きたいと思った、
そうさせただけでも彼女の存在は大きかったのではと・・・
絵の具の材料をすりつぶす作業で
添えられた男の手にはっとするしぐさ、
フードをはずして自分の長い髪を見られたときの表情、
唇をなめるときの妙に色っぽいアップ、
耳にピアスの穴をあけた時の涙、
・・・別にラブシーンがあるわけじゃないんですが
少女がどんどん大人になってくような
ドキっとする過程をみせてもらいました。
出来上がった絵に心まで描くのと驚く彼女。
・・・フェルメールの絵にしては珍しく
絵の中の彼女とフェルメールが見つめあってるような
今にも語りかけてきそうな絵になったのは
こんなストーリーがあったからかもしれない。
・・と、思わせるくらい
この話がリアルに見えました。
この映画が上映された時には、まだいまほどのフェルメールブームはなかったですね。
ヨハンソンも、ここまで引っ張りだこに成るとも、思わなかった。
つい最近東京へ行ってたんですが、
上野で開催されてる、フェルメール展。
8月からやってるのに、平日の昼間に行っても
一時間待ちです(!!!)
結局見れずじまいでう〜〜〜〜〜・・・。
映画ブログでございと言うてるわりには
ヨハンソンの出てる作品、実はこれでやっと二本目。
タイムリーとはいえ、まだまだ知らないことばかりです。(笑)