この違いはやっぱすごい?
OPのクレジットが出るところからすでに
映像は凝りまくってる。
色がブルー系から幾分オレンジ系になって
「イノセンス」へのバトンタッチがスムースになった
・・と言う感じ?
ただね〜、草薙素子だけを
ここって場面で3DCGに変えてるんだけど
シロウト目にはすごい不自然というか
違和感バリバリ・・・。浮いてない???
さすがに”ふりむけば別人(!)”だった
ゼータほどではなかったけど(わわわわわ)
ネット世界の話ですから
ものすごく早い処理能力で
データがながれていくとことか、
そっちの映像が格段に進化したのは
さすが現代といったところ。
音は結構ベース音がおなかに響くっていうか
ああ、これがこだわった音だったのかというのを
おぼろげながら感じることができましたが。
首にあるジャックにコードをつなげば
ネットにアクセスできる「電脳」をもち、
体が壊れても入れ物だけ入れ替えれば
脳みそが死なない限りいつまでも生きられる。
もちろん、ボディを簡単に作り直してもらえるのは
公安9課に属してるからにほかならず
自分自身が国家機密。
自分でメンテができない以上はつながれた犬のよう。
しかも、電脳を持った段階で
持っているはずの記憶も思い出も、
ハッキングや書き換えが可能という状態にあって、
自分が自分であると信じているものがすべて
もしかしたらつくりものかもしれないという世界に生きてる。
脳以外全身サイボーグで
かろうじてゴーストと呼んでいるものだけが
素子の人間らしさや個性だとしたら
”ゴースト”と人形遣いに宿った思いはどこが違うのか。
ネットの海の中で偶然生まれた”意思”が
ワタシにも人権を・・というのは何も不自然な話じゃなくて。
それもまた不完全なまでも命ではないのか、
その境界はどこやという話でして・・・。
まるで片思いの相手を捜し求めるように
出逢った二つの存在はどうなったん?という
オチがまたなんともはや・・・。
自分というものをもちながら、
自分というものに縛られない存在へと進化する
ネットとの融合・・・はまるで結婚。
まあ、今回は人形遣いの声が男性から女性へ
変わりましたんで、オリジナルとはちょっと
ニュアンスの違うエンドだったかもしれませんが。
「スカイ・クロラ」製作中にもかかわらず、
どこにそんな時間があったんという熱の入れよう。
13年前にこんなすごいテーマで作ってたんだという
その内容は十分今に通用するものだと思う。
95年バージョンを知らない人に
この映画を見せたい、見てほしい気持ちから言えば
今しかないでしょっていうタイミングでの
劇場公開。
ただ、オリジナルを知ってるひとにも知らない人にも
3DCGの素子が吉とでるか凶とでるか。
微妙だな〜〜〜〜・・・。
新しく用意されたシーンは美麗でしたが、少々量が少なかったですね。全編リニューアルと聞いていたので、もっと気合を入れて手直ししていると思ってました。でも元がいいので十分に楽しめましたけど。3Dの素子は微妙でしたね(苦笑)。
>”ふりむけば別人(!)”だったゼータ
あれは衝撃でしたが、この作品よりはよっぽど気合を入れて作ってましたよね。富野御大だから許されるとも言えますが。
手直しはいっぱいしてると思うんですが
正直シロウト目にはようわかりませんでした。
明らか違う素子の映像が
逆にものすごく違和感でございました・・・。
ゼータは
結末まで変えてしまいましたからね。
それも含めてかなり衝撃的でした。(笑)
戦闘シーンにあれだけこだわったなら
全部書き直してほしかったですよ。
納得のいく作品を後々DVDで残すのなら
あれもまた不自然な3部作でしょ〜〜?